互換バッテリーとは何か知っておこう|選び方から安全性まで徹底解説

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互換バッテリーとは?選び方から安全性まで徹底解説

互換バッテリーとは、機器本体のメーカーとは異なる事業者が製造・販売する代替バッテリー製品を指します。純正品と比べて大幅に安価でありながら、基本的な機能は純正品と同等に使用できることから、多くのユーザーに選ばれています。

しかし、互換バッテリーには価格面でのメリットがある一方で、安全性や品質管理に関するデメリットも存在するため、選択時には注意点を理解しておくことが重要です。特に近年では発火事故の報告も増えており、適切な選び方のコツを知らずに購入すると、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。

記事のポイント

  • 互換バッテリーの基本概念と純正品との違いが理解できる
  • 互換バッテリーのメリット・デメリットを詳しく把握できる
  • 安全で信頼できる互換バッテリーの選び方が分かる
  • 互換バッテリーを使用する際の注意点と対策方法が身につく
目次

互換バッテリーとは何?基本概念を徹底解説

互換バッテリーとは何か基本概念を徹底解説
  • 互換バッテリーとは純正品との違いと特徴
  • 互換バッテリーの種類と用途別の選択肢
  • 純正バッテリーとの比較で分かる性能差
  • 互換バッテリーのメリットデメリットを詳しく解説
  • 互換バッテリーの価格帯と相場の実態

互換バッテリーとは純正品との違いと特徴

互換バッテリーとは、電化製品の本体を製造したメーカーとは異なる事業者が製造したバッテリーのことです。機器本体のメーカーが設計や品質管理に関与していない製品で、純正品と類似した形状を持ち、「互換バッテリー」や「純正充電器対応」などと称して販売されています。

純正バッテリーとの最も大きな違いは、製造責任の所在にあります。純正品は機器メーカーが設計から製造、品質管理まで一貫して責任を持つのに対し、互換品は第三者メーカーが独自に開発・製造しています。

互換バッテリーの基本的な特徴

基本的にバッテリーは、電圧(ボルト)が同じで、電流値(アンペア数)が規定値であれば正常に稼働するため、機械に負荷がかかることはありません。ただし、保護回路の設計や使用するセルの品質により、安全性や耐久性に差が生じる場合があります。

また、互換バッテリーは純正品よりも大幅に安価である点も特徴的です。これは開発コストや品質保証体制、流通経路などの違いによるものです。一方で、この価格差の背景には品質や安全性の違いも含まれているため、購入時には十分な検討が必要となります。

互換バッテリーの種類と用途別の選択肢

互換バッテリーには用途や性能に応じて複数のタイプが存在しており、それぞれ異なる特徴を持っています。適切な選択をするためには、各タイプの違いを理解することが重要です。

種類特徴・用途価格帯対象ユーザー
汎用タイプ標準的な容量と機能でコストを重視した基本モデル3,000円~5,000円価格重視のユーザー
大容量タイプ純正品よりも大きな容量で長時間使用が可能5,000円~8,000円長時間作業が必要なユーザー
高性能タイプ日本製セルや信頼性の高い部品を使用した品質重視モデル8,000円~12,000円安全性・品質重視のユーザー
軽量タイプ容量を抑える代わりに重量が軽く携帯性に優れる4,000円~6,000円高齢者や女性ユーザー
特殊互換品生産終了モデル用や変換アダプター内蔵など特殊仕様6,000円~10,000円古い機器の継続使用者

汎用タイプの特徴

最も流通量が多いスタンダードなタイプで、主に中国製セルを使用したコスト重視の設計となっています。安価である一方で、品質や耐久性はメーカーによってばらつきがあるため、購入時には慎重な検討が必要です。

大容量タイプの注意点

バッテリー内部のセル数が多く、高出力機器や長時間作業に適しています。純正品にはラインナップがない大容量モデルも多数存在しますが、重量増加に注意が必要です。例えば、通常型が約330gに対して大容量型は約630gになる場合があります。

選択時の重要な注意点

極端に低価格なものは容量詐称や安全面のリスクが高まる可能性があります。また、セル品質や管理体制に差があるため、実績のある国内ブランドや保証付きの製品を選ぶことが安全です。

純正バッテリーとの比較で分かる性能差

純正バッテリーと互換バッテリーの性能差を理解するためには、具体的な比較データを確認することが重要です。価格面での優位性がある互換バッテリーですが、性能や耐久性の面では違いが存在します。

比較項目純正バッテリー互換バッテリー(一般品)互換バッテリー(高品質品)
価格15,000円~20,000円3,000円~6,000円8,000円~12,000円
充放電回数500~1,000回300~500回400~800回
容量精度表記値の95%以上表記値の70%~90%表記値の90%以上
保証期間1年~2年3ヶ月~6ヶ月6ヶ月~1年
安全性非常に高い製品により差が大きい高い

容量表記の信頼性について

互換バッテリーで特に問題となるのが表記容量と実容量の乖離です。6.0Ahと表示されているものの、実際の容量が4.0Ah以下の製品も少なくありません。これは製造コストを下げるために、低品質なセルを使用していることが原因です。

PSEマークの意味と重要性

PSE(Product Safety Electrical Appliance & Materials)マークは、日本の電気用品安全法に基づく安全基準適合の証明です。リチウムイオン機器に記載される丸形のPSEマークは、メーカーや輸入者が実施する自主検査によって表記できますが、単にマークがあるだけでは完全な安全性は保証されません。

重量による品質判断

同じ容量であれば、純正品と近い重量であることが望ましく、極端に軽い製品は内部のセル容量が実際より少ない可能性があります。重量は品質を判断する一つの指標として活用できます。

また、互換バッテリーは純正品に比べて寿命が短い傾向にあります。充放電回数が300~500回程度と、純正品の500~1000回に比べて劣る場合が多いため、長期的なコストパフォーマンスを考慮する必要があります。

互換バッテリーのメリットデメリットを詳しく解説

互換バッテリーを選択する際には、メリットとデメリットの両方を十分に理解した上で判断することが重要です。経済性の高さが魅力的な一方で、安全性や品質面でのリスクも存在します。

互換バッテリーの主なメリット

最大のメリットはコストパフォーマンスの高さです。純正品と比べて50~80%ほど安価で購入できるため、経済的な負担が大幅に軽減されます。例えば、純正品1個分の価格で互換バッテリーを2~3個購入できることも多く、予備バッテリーを多く持つことが容易になります。

また、純正品には無い大容量タイプが選べることも特徴的です。標準の4,000mAhに対して、6,000mAh以上の大容量モデルも販売されており、使用時間を大幅に延ばすことができます。

その他の重要なメリット

古い機種のバッテリーでも入手しやすい点も見逃せません。メーカーが生産を終了した機種でも、互換バッテリーであれば比較的容易に購入でき、愛用機器を長期間使い続けることが可能です。

互換バッテリーの主なデメリット

最も深刻な問題は安全性のリスクです。品質管理が不十分な製品では、過熱や発火の危険性が懸念されます。国立製品評価技術基盤機構(NITE)の調査によると、2014年から2023年までの10年間で非純正バッテリーによる事故が235件発生し、そのうち227件が火災事故に発展しています。

品質面でも純正品との差が生じることがあります。特に容量詐称の問題は深刻で、表記されている容量よりも実際の容量が大幅に少ない製品も存在します。

保証面での重要な注意点

互換バッテリーが原因でパソコン本体に不具合が生じた場合、修理費用は全て自己負担となる可能性があります。また、事故発生後に事業者の補償を受けられない、事業者と連絡が取れないなどの事態も発生しているため、購入前に販売元の信頼性を十分に確認する必要があります。

品質のばらつきと性能の不安定さ

互換バッテリーは製品ごとに品質差が大きく、容量不足や性能低下が急に発生することがあります。デジタルカメラなどでは電池残量表示が正確でない場合も報告されており、使用中に予期しない電池切れが発生する可能性があります。

互換バッテリーの価格帯と相場の実態

互換バッテリーの価格は用途や容量、ブランドによって大きく異なりますが、2025年時点での主な相場について詳しく解説します。適正価格を把握することで、品質と安全性のバランスが取れた製品を選択できます。

製品カテゴリ純正品価格(平均)互換品価格(平均)価格差節約率
デジタルカメラ用8,500円2,500円6,000円70.6%
スマートフォン用3,000円1,200円1,800円60.0%
電動工具用(18V)18,000円6,000円12,000円66.7%
ノートパソコン用12,000円5,500円6,500円54.2%
ドローン用15,000円4,500円10,500円70.0%

価格帯別の品質傾向

3,000円未満の格安バッテリーは、中国製・ノーブランドが中心となっており、品質や安全性に不安が残るため注意が必要です。製造コストを最大限に抑えているため、保護回路の簡略化や低品質なセルの使用が懸念されます。

6,000円前後の価格帯が最も人気が高く、安全性と性能のバランスが取れている製品が多く流通しています。この価格帯では、適切なPSEマーク表示や基本的な保護機能を備えた製品が選択できます。

10,000円超の高額品は、高性能タイプや日本企業監修のモデルが中心で、品質や保証が充実し、純正品に近い仕上がりのものも存在します。安全性を最優先に考える場合は、この価格帯から選択することが推奨されます。

2025年の価格動向

2025年の法改正により、安全基準が引き上げられた影響で、価格も昨年よりやや上昇傾向にあります。全セル監視機能の搭載が義務付けられたため、製造コストが増加し、それが販売価格に反映されています。

用途別の価格相場詳細

電動工具用バッテリーでは、純正品が15,000円前後するのに対し、互換品は4,000円~8,000円程度で購入できます。容量別では、3Ahタイプが3,159円~4,999円、6Ahタイプが5,880円~7,898円が一般的な相場です。

ノートパソコンやスマートフォン用の互換バッテリーは2,000円~8,000円程度、自動車用バッテリーの国産互換品は4,000円~15,000円程度(グレードや容量により変動)、電動アシスト自転車・ドローン用は5,000円~15,000円程度が相場となっています。

適正価格の判断基準

価格が安い=品質保証や安全性が弱い場合もあるため、目安として6,000円前後でPSEマーク・信頼ブランド製品を選ぶのが安全です。純正品の2割以下という極端な低価格製品は、安全性や耐久性に懸念が残るため、避けた方が無難といえます。

互換バッテリーとは?安全に使うための重要ポイント

互換バッテリーとは安全に使うための重要ポイント
  • 互換バッテリーの選び方で重視すべき基準
  • 互換バッテリーの安全性と品質管理のチェック項目
  • 互換バッテリーの保証内容と購入時の注意点
  • 信頼できるメーカーと避けるべき製品の見分け方
  • 互換バッテリーの適切な使用方法と保管のコツ

互換バッテリーの選び方で重視すべき基準

信頼できる互換バッテリーを選ぶためには、複数の重要なポイントを総合的に判断する必要があります。価格の安さだけに注目せず、安全性と品質のバランスを重視した選択が重要です。

PSEマークと製造事業者名の確認

PSEマーク(電気用品安全法マーク)は日本の安全基準に適合した証明であり、互換バッテリー選びの必須ポイントです。必ずバッテリー本体やパッケージに表示があるかを確認しましょう。

ただし、単にPSEマークがあるだけでは不十分で、PSEマークの隣に製造事業者・輸入事業者名の記載が正しくあるかも重要です。これは法令で義務付けられており、万が一の製品事故発生時に責任の所在が明確になります。

偽PSEマークに注意

市場には事業者名の記載がないPSEマーク表示の互換バッテリーも存在しており、これは電気用品安全法違反となる可能性が高いものです。購入前には必ず正しい表示がされているかを確認してください。

信頼できるメーカー・販売店の選択

実績や専門性のあるメーカー(例:NOTEPARTS、ミスターサプライ、WorldPlusなど)の製品を選ぶのが安心です。これらのメーカーは、PSE法に準拠した製品管理体制を確立しており、製品の品質検査も徹底しています。

日本企業が監修・販売している製品を選ぶことをおすすめします。現在、Waitley、Enelife、BIYORI、互換LAB、デジフォース、リビルドストアー、YOIbuy PROなどの日本企業が高品質な互換バッテリーを提供しています。

品質チェックの重要ポイント

互換バッテリーの品質を見極めるポイントは大きく4つあります。一つ目は、バッテリー本体の作りです。接続部分にガタつきがなく、本体の質感が安定している製品は、製造工程での品質管理が行き届いている証拠といえます。

二つ目は、保護回路の有無です。製品の説明に「過充電防止」「過放電防止」「過電流防止」の記載があるかを確認しましょう。これらの保護機能は、バッテリーの安全性を大きく左右します。

その他の重要な判断基準

三つ目は製品の重量です。同じ容量であれば、純正品と近い重量であることが望ましく、極端に軽い製品は内部のセル容量が実際より少ない可能性があります。四つ目は販売元の対応で、製品の仕様や注意事項が明確に記載され、問い合わせ窓口が整備されている企業の製品を選びましょう。

適正価格の判断

価格についても、純正品の2割以下という極端な低価格製品は、安全性や耐久性に懸念が残るため、避けた方が無難です。6,000円前後でPSEマーク・信頼ブランド製品を選ぶのが安全性と経済性のバランスが取れた選択といえます。

互換バッテリーの安全性と品質管理のチェック項目

互換バッテリーによる発火事故は深刻な社会問題となっており、安全性の確認は購入前の必須事項です。品質管理の状況を適切にチェックすることで、リスクを最小限に抑えることができます。

発火事故の実態と原因

2017年から2021年の5年間にNITEに通知された非純正バッテリーの事故は134件で、これらの事故はすべて製品や周囲が焼損した事故でした。直近3年間は事故が増えており、家屋の全焼事故につながるケースも毎年発生しています。

発火の主な原因は、内部ショートや保護回路の不備にあります。多くの互換バッテリーは、初期型バッテリーの保護基板をコピーしており、現在の高出力機器や超急速充電器に対応できていないケースが多いのです。

温度管理の重要性

温度管理の不備も深刻な問題で、リチウムイオンバッテリーは高温になると化学反応が活発化し、制御不能な状態に陥る可能性があります。特に最近では充電後に置いていただけで発火した事例も確認されているため、温度監視機能の有無は重要なチェック項目です。

2025年法改正による安全基準強化

最新の法改正では、リチウムイオン電池のすべてのセル電圧を監視する機能の搭載が義務付けられました。これによりセル間のバランス異常や過充電を検知しやすくなり、安全性向上が期待されています。

法改正に適応した製品を選ぶことで、従来品よりも高い安全性を確保できます。購入時には、全セル監視機能の搭載について製品仕様を確認することが重要です。

保護回路の品質チェック

過充電防止、過放電防止、過電流防止などの保護機能はバッテリーの安全維持に不可欠です。純正品ではこれらの回路がシリコン樹脂でコーティングされている場合が多いですが、互換バッテリーではコーティングが省略され、基板がむき出しであることもあります。

品質管理の確認方法

製品ページにセルの原産国や品質管理体制の記載がある製品は信頼性が高い傾向にあります。また、ISO9001認証工場での製造や、第三者機関による品質検査の実施について明記されている製品を選ぶことで、より安全性の高い製品を選択できます。

セル品質の見極め方

使用されているセルの品質は、バッテリー全体の安全性と性能を大きく左右します。日本製セル(パナソニック、ソニーなど)や韓国製セル(サムスン、LGなど)を使用した製品は、一般的に品質が高いとされています。

一方で、品質の不明な中国製セルを使用した格安品は、容量詐称や安全性の問題が発生しやすいため、避けることが推奨されます。製品仕様にセルメーカーが明記されているかどうかも、重要な判断基準の一つです。

互換バッテリーの保証内容と購入時の注意点

互換バッテリーの保証内容は純正品と比較して限定的な場合が多いため、購入前に詳細を確認し、適切な保証を受けられる条件を理解しておくことが重要です。

一般的な保証期間と内容

互換バッテリーの保証期間は一般的に購入日から3ヶ月~6ヶ月程度が多く、メーカーや商品によっては最長で1年の保証が付くものも存在します。保証内容は主に初期不良や製造上の欠陥による故障が対象となっており、単なるバッテリー上がり(充電で回復する場合)は保証外が一般的です。

保証項目一般品高品質品純正品(参考)
保証期間3ヶ月~6ヶ月6ヶ月~1年1年~2年
初期不良対応
製造不良対応
機器本体の補償×△(一部あり)
往復送料購入者負担販売者負担販売者負担

保証適用の条件と制限

適切な使用条件を満たす必要があり、過充電、分解、改造、高温環境での使用、落下や水濡れなどの外的損傷がある場合は保証対象外となります。また、購入時に保証書の保管や購入証明の提示が求められるため、レシートや保証書は大切に保管しておく必要があります。

保証期間の計算方法

保証期間内に交換された新品バッテリーの保証期間は、元の購入日から起算した期間が適用され、交換時にリセットされるわけではありません。この点は購入前に確認しておくべき重要なポイントです。

製造物責任保険(PL保険)の有無

信頼できるメーカーでは、5億円の製造物責任保険に加入している場合があります。これは、製品の欠陥により第三者に損害を与えた場合の補償制度で、火災事故などの重大な事故が発生した際に重要な保障となります。

購入前には、PL保険への加入状況について製品ページや販売店に確認することをおすすめします。保険未加入の製品では、万が一の事故時に十分な補償を受けられない可能性があります。

販売店の信頼性確認

保証内容や期間は購入時にしっかり確認し、信頼できるメーカーや販売店から購入することが推奨されます。特にネット購入時には、販売店の所在地、連絡先、過去の販売実績などを事前に調査し、トラブル時に適切な対応が期待できるかを判断することが重要です。

購入時の重要チェック項目

保証書の発行方法、故障時の連絡先、交換・返品の手続き方法、送料負担の有無など、具体的な保証対応について購入前に確認しておきましょう。また、保証対象外となる使用方法についても事前に理解し、適切な使用を心がけることが大切です。

信頼できるメーカーと避けるべき製品の見分け方

互換バッテリー市場には多数のメーカーが存在し、品質や安全性に大きな差があるため、信頼できるメーカーを見分けることが安全な製品選択の鍵となります。実績と信頼性を重視した選択が重要です。

信頼性の高いメーカー一覧

互換バッテリーメーカーの中で特に信頼性が高いとされているのが、NOTEPARTSとミスターサプライです。これらのメーカーは、PSE法に準拠した製品管理体制を確立しており、製品の品質検査も徹底しています。

また、エネライフとLongsafeも日本企業として品質管理を徹底し、安全性を最優先に考えた製品づくりを行っています。これらの企業は5億円の製造物責任保険に加入しており、万が一の事故時にも適切な補償が期待できます。

メーカー名特徴保証期間PL保険主な対応機種
NOTEPARTS日本企業監修、高品質セル使用1年ノートPC、電動工具
ミスターサプライPSE認証徹底、品質検査実施6ヶ月~1年カメラ、電動工具
Enelife日本製セル採用、安全回路搭載1年掃除機、電動工具
Waitley国内品質管理、充実サポート1年各種電動工具
BIYORI日本企業、厳格品質基準6ヶ月スマートフォン、タブレット

日本企業監修製品の選択基準

現在、Waitley、Enelife、BIYORI、互換LAB、デジフォース、リビルドストアー、YOIbuy PROなどの日本企業が高品質な互換バッテリーを提供しています。これらの製品は中国製でも日本の安全基準に基づいて製造されており、一定の品質が確保されています。

日本企業監修の製品を選ぶメリットは、トラブル時の日本語サポートが充実していることです。故障時の対応や技術的な質問に対して、迅速かつ丁寧な対応が期待できます。

避けるべき製品の特徴

以下の特徴を持つ製品は避けることを強く推奨します:PSEマークがない、または事業者名の記載がない製品、極端に安価(純正品の2割以下)な製品、販売元の連絡先や所在地が不明な製品、容量表記が異常に高い(純正品の2倍以上など)製品、保証期間が極端に短い(1ヶ月以下)製品。

レビューと評価の活用方法

購入前に最新のユーザーレビュー・評価を確認し、事故報告や不良率が高い製品は避けるのが賢明です。特に発火や膨張に関するレビューがある製品は、安全性に問題がある可能性が高いため選択を避けるべきです。

ただし、レビューの中にはサクラレビューも混在している可能性があるため、複数のサイトでの評価を総合的に判断することが重要です。購入者の具体的な使用状況や問題点が詳細に記載されているレビューを重視しましょう。

メーカー選択の最終チェックポイント

メーカーのウェブサイトに技術仕様、安全対策、品質管理体制が詳細に記載されているか確認しましょう。また、過去の事故歴や回収歴がないか、消費者庁やNITEのウェブサイトで確認することも重要です。信頼できるメーカーは、透明性の高い情報開示を行っています。

互換バッテリーの適切な使用方法と保管のコツ

互換バッテリーを安全に長期間使用するためには、適切な取り扱い方法と保管方法を理解し、実践することが不可欠です。正しい使用方法により、事故リスクを最小限に抑えながら、製品寿命を最大限に延ばすことができます。

安全な充電方法

充電時は必ず視界に入る場所で行い、異常発熱や膨張がないか定期的に確認することが重要です。充電中に異常を発見した場合は、直ちに充電を停止し、安全な場所に移動させてください。

バッテリーは「常温(20℃前後)」で充電し、高温環境での使用は避けるべきです。夏場の車内や直射日光の当たる場所、暖房器具の近くでの充電は厳禁です。適切な温度管理により、内部の化学反応を安定させ、発火リスクを大幅に軽減できます。

充電時の重要なポイント

バッテリー残量が残った状態で充電を始めると、過充電になる恐れがあるため注意が必要です。完全放電を避け、20%程度で充電開始することが推奨されます。これにより、バッテリーの寿命を延ばし、安全性も向上させることができます。

適切な保管方法

不使用時は40~60%の充電状態で保管することが最適です。完全充電状態での長期保管は過充電のリスクを高めるため避けるべきですし、完全放電状態では過放電により復旧不能になる可能性があります。

保管場所は湿度の低い涼しい場所を選び、直射日光や高温環境を避けてください。理想的な保管温度は15~25℃、湿度は40~60%程度です。また、金属製の容器や他のバッテリーと接触しないよう、個別に保管することが重要です。

日常的な取り扱い注意点

バッテリーの落下や衝撃は内部構造の損傷を引き起こし、ショートや発火の原因となる可能性があります。取り扱い時は慎重に行い、水没や水濡れも厳禁です。万が一水に濡れた場合は、直ちに使用を中止し、十分に乾燥させてから専門業者に相談してください。

絶対に避けるべき行為

バッテリーの分解、改造、穴あけなどは絶対に行わないでください。また、火気の近くでの使用・保管、極端な高温・低温環境での使用、規格外の充電器の使用も危険です。これらの行為は重大な事故につながる可能性があります。

異常発生時の対処方法

万が一、バッテリーに異常が見られた場合は、直ちに使用を中止することが大切です。発熱、膨張、変色、異臭などの異常が見られた場合は、安全な場所に移動させ、製造元に連絡しましょう。

特に膨張が発生したバッテリーは、内部でガスが発生している状態であり、さらなる使用は非常に危険です。自治体の指示に従って適切に廃棄し、新しいバッテリーに交換してください。

寿命の見極めと交換時期

バッテリーの寿命は使用頻度や環境により異なりますが、充電容量の著しい低下、充電時間の異常な延長、使用時間の大幅な短縮などが見られた場合は交換を検討してください。また、製造から3~5年経過したバッテリーは、外見上問題がなくても内部劣化が進んでいる可能性があるため、安全のため交換することを推奨します。

互換バッテリーとは何かのまとめと賢い選択のポイント

互換バッテリーとは何かのまとめと賢い選択のポイント
  • 互換バッテリーは純正品と比べて50~80%安価で購入できる経済的な選択肢
  • 機器本体メーカーとは異なる事業者が製造・販売する代替バッテリー製品
  • 基本的な電圧・容量・形状は純正品と同等に設計されている
  • 2014年から2023年までの10年間で235件の事故が発生し、その多くが火災事故
  • PSEマークと製造事業者名の表記が法令で義務付けられている
  • 汎用・大容量・高性能・軽量・特殊互換品の5つのタイプに分類される
  • 純正品の充放電回数500~1000回に対し、互換品は300~500回程度
  • 表記容量と実容量の乖離が問題となっており、容量詐称製品も存在
  • 信頼できるメーカーはNOTEPARTS、ミスターサプライ、エネライフなど
  • 6000円前後の価格帯が安全性と経済性のバランスが取れている
  • 2025年の法改正により全セル電圧監視機能の搭載が義務化
  • 保証期間は一般的に3ヶ月~6ヶ月、高品質品では1年程度
  • 製造物責任保険(PL保険)加入メーカーの製品が安全
  • 充電は常温で視界に入る場所で行い、異常発熱に注意が必要
  • 保管は40~60%充電状態で涼しく湿度の低い場所が最適
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