夜間の現場作業や、明かりのない場所でのアウトドア、あるいは夜釣りなどをしていて「もっと明るいライトがあればなあ」と感じたことはありませんか?正直なところ、手元を照らすだけの懐中電灯では物足りないシーンって意外と多いんですよね。特にプロの現場や本格的な趣味の世界では、空間全体を昼間のように照らしてくれる「最強」の充電式投光器が求められています。
市場には数千円で買えるものから数万円するプロ仕様まで、様々なLED投光器が溢れています。「爆光」と書かれていても実際は暗かったり、バッテリーがすぐに切れてしまったりと、スペックだけでは判断できないのが難しいところ。そこで今回は、私の経験をフルに活かし、本当に使える最強の充電式投光器を厳選してご紹介します。
マキタのような信頼できる電動工具メーカー製から、コスパに優れたネット通販の人気モデルまで、忖度なしで徹底比較していきます。
記事のポイント
- 10000ルーメンを超える最強クラスの充電式投光器の実力
- プロが現場で愛用するマキタ製とコスパ重視モデルの違い
- 釣りやキャンプで活躍する防水・小型モデルの選び方
- 用途に合わせて失敗しない投光器選びの決定版ガイド
充電式投光器の最強モデルと選び方の基準

「最強」と一口に言っても、ただ明るければ良いというわけではありません。バッテリーの持ち、タフさ、そして実際の使い勝手。ここでは、プロの視点から最強と呼ぶにふさわしいモデルの基準と、その実力について深掘りしていきます。
10000ルーメン超えの爆光モデルの実力
まず、最強クラスの明るさを語る上で基準となるのが「10,000ルーメン」という数値です。一般的な家庭用の懐中電灯が数百ルーメン、車のヘッドライト(片側)が約3,000ルーメン程度ですから、10,000ルーメンがいかに桁違いの明るさであるかが分かります。
市場で入手可能な充電式モデルの中で、この壁を超えてくる製品は限られています。その中でも特筆すべきは、TANKAO 300W(26,000ルーメン)というモンスター級のモデルです。26,000mAhの大容量バッテリーを搭載し、まさに「夜を昼にする」レベルの明るさを実現しています。ただし、これだけのハイスペックモデルは価格や入手性が特殊な場合も多いため、一般的に入手しやすく、かつ実用的な最強ラインとして挙げられるのが、Bosch(ボッシュ)のGLI 18V-10000 Cや、後述するマキタのML809(いずれも10,000ルーメン)です。
10,000ルーメンあれば、約100平方メートル(30坪程度)の範囲を十分に作業可能な明るさで照らすことができます。建築現場の全般照明としてはもちろん、夜間の屋外イベントや災害時の避難所照明としても絶大な威力を発揮します。
マキタが誇る最強の投光器ML809
私が自信を持っておすすめする「業界スタンダード」にして最強の一角が、マキタのML809です。最大10,000ルーメンの明るさはもちろんですが、このモデルの真価はその「使い勝手の良さ」にあります。
まず、マキタの18Vバッテリー(BL1860Bなど)を2本装着できる設計になっており、バッテリー切れの心配を極限まで減らせます。しかも、AC100V電源にも対応しているハイブリッド仕様なので、電源が取れる場所では時間を気にせず使い放題。現場を知り尽くしたマキタらしい設計ですよね。
互換マイスター ヒロML809はIP65の防水・防塵性能(バッテリー駆動時)を持っているので、急な雨や粉塵の舞う解体現場などでも安心して使えます。
さらに詳しいスペックや、実際に現場で使われている理由については、以下の記事で解説していますので、マキタユーザーの方はぜひチェックしてみてください。


38500ルーメンは充電式で存在するか
ネットで検索していると「38,500ルーメン」という凄まじい数値を謳う投光器を見かけることがあります。「これこそ最強の充電式では?」と思うかもしれませんが、ここには少し注意が必要です。
結論から言うと、38,500ルーメンクラスの「充電式」投光器は、一般的なポータブルサイズではほぼ存在しません。このクラスの明るさを出すには200W〜400W近い消費電力が必要となり、バッテリーで駆動させるには巨大な電源装置が必要になるからです。
Amazonや海外通販サイトなどで、安価な充電式ライトに「数万ルーメン」と表記されていることがありますが、これらは理論値や誇大広告であるケースがほとんどです。



充電式で現実的に持ち運べる最強ラインは、現状では10,000〜20,000ルーメン程度が限界だと理解しておきましょう。
もし本当に30,000ルーメン以上の明るさが必要な場合は、充電式ではなく、AC電源を使用する業務用の大型LED投光器や、発電機との併用を検討する必要があります。
安心感を重視するなら日本製メーカー
「カタログスペックだけでなく、実際の耐久性や安全性を重視したい」という方には、やはり国内メーカー製がおすすめです。特にバッテリー製品は発火事故などのリスクもゼロではないため、回路設計がしっかりしている日本製ブランドの安心感は絶大です。
代表的なメーカーとしては、以下の3社が挙げられます。
- マキタ (Makita): 言わずと知れた電動工具のトップブランド。バッテリーの互換性と耐久性は世界最高峰。
- ハイコーキ (HiKOKI): 旧日立工機。マキタに匹敵する性能を持ち、マルチボルトバッテリーなど独自の強みがある。
- 日動工業: 業務用の照明機器に特化したメーカー。質実剛健な作りで、過酷な現場環境でも壊れにくい。
特にマキタとハイコーキで迷っている方は、普段使っている電動工具のメーカーに合わせるのが基本です。バッテリーを使い回せるメリットは計り知れません。両社の違いについては、こちらの比較記事も参考にしてみてください。


プロが推奨するおすすめの充電式投光器
ここまでを踏まえて、私が「これを選べば間違いない」と推奨する充電式投光器をピックアップしました。
| 製品名 | 明るさ | 特徴 | おすすめユーザー |
|---|---|---|---|
| Makita ML809 | 10,000lm | AC/DCハイブリッド、高耐久 | プロの職人、マキタユーザー |
| Bosch GLI 18V-10000 C | 10,000lm | スマホアプリ連携、堅牢なボディ | ガジェット好き、ボッシュユーザー |
| Nichido LUL-36LI-CH | 5,500lm | 長時間点灯、業務用設計 | 長時間作業が必要な現場 |
最強の明るさを求めるならML809やGLI 18V-10000 Cが双璧です。一方で、そこまでの明るさは不要で、より長時間点灯させたい場合は日動工業のモデルなどが選択肢に入ってきます。
目的別に見つける充電式投光器の最強候補


現場作業だけが投光器の出番ではありません。キャンプや釣り、あるいは防災用として。用途が変われば「最強」の定義も変わります。ここからは、目的別にベストな選択肢を見ていきましょう。
携帯性に優れた小型の最強モデル
「10,000ルーメンもいらないから、リュックに入るサイズで明るいのが欲しい」という方には、HiKOKIのUB18DCなどが最強の候補です。最大4,000ルーメンという十分すぎる明るさを持ちながら、サイズは非常にコンパクト。
また、マキタのML812なども人気です。こちらはスポットライトとしても使えるため、遠くを照らしたい場合にも重宝します。小型モデルは片手で持ち運べるフットワークの軽さが最大の武器。屋根裏の点検や、車の整備など、狭い場所での作業には大型投光器よりもこちらの方が断然使いやすいですね。
釣りで活躍する防水・長時間の投光器
夜釣り、特に集魚灯として使う場合や、足場の悪い堤防などで使う場合に求められるのは「防水性」と「連続点灯時間」です。
この分野でコスパ最強と言えるのが、GOODGOODS(グッド・グッズ)の製品群です。例えばYC-45Uなどは、4,500ルーメンの明るさを持ちながら、低出力モードなら最大65時間も点灯可能です。一晩中つけっぱなしにする夜釣りでは、明るさよりも「朝まで消えないこと」が重要になるケースも多いですからね。



釣りで使用する場合は、海水による腐食を防ぐため、使用後に必ず真水で拭き取るメンテナンスを忘れずに。また、海面を照らす際は、周囲の釣り人の迷惑にならないよう角度調整ができるモデルを選びましょう。
安い価格でも明るいコスパ最強モデル
「たまにしか使わないから、数万円も出せない」という方も多いでしょう。予算を抑えつつ、そこそこの性能を手に入れたいなら、やはりネット通販で人気の海外製ブランドや、ホームセンターのPB(プライベートブランド)商品が狙い目です。
例えばSanwa Direct(サンワダイレクト)の投光器は、三脚付きで販売されているモデルも多く、買ってすぐに使える手軽さが魅力。また、Amazonなどで見かける数千円〜1万円前後のモデルでも、家庭でのBBQやDIY程度なら十分な性能を発揮してくれるものがあります。
ただし、安価なモデルはバッテリーの寿命が短い、防水性能が低いといった弱点があることも理解した上で選ぶのが賢い買い方です。
アウトドアに最適なLED投光器の活用法
キャンプなどのアウトドアシーンでは、ただ明るいだけでなく「雰囲気」や「利便性」も大切になります。ここで役立つのが、USB出力機能付きの投光器です。
HiKOKIのUB18DCや、PanasonicのEZ37C4などは、スマホを充電できるUSBポートを備えています。これなら、照明として使いながらモバイルバッテリー代わりにもなるので、荷物を減らしたいキャンパーには最強のギアになります。
また、キャンプサイト全体を照らすメインランタンとして使う場合は、光が強すぎて眩しくないよう、高い位置から照らせる三脚付きや、フックで吊り下げられるモデルを選ぶのがポイントです。
結論として充電式投光器の最強はどれか
最後にまとめとして、私なりの結論をお伝えします。
純粋な「明るさ」での最強を求めるなら、TANKAO 300Wのような20,000ルーメン超えモデルですが、入手性や信頼性を考慮した「実用的な最強」は、間違いなくマキタ ML809またはBosch GLI 18V-10000 Cです。これらはプロが仕事で使う道具として完成されており、明るさ、タフさ、使い勝手のすべてが高次元でまとまっています。
マキタ ML809
Bosch GLI 18V-10000 C
一方で、「コスパと汎用性」での最強は、GOODGOODS YC-45UやHiKOKI UB18DCのような中堅モデルでしょう。これらは価格と性能のバランスが良く、DIYからレジャーまで幅広く対応できます。
GOODGOODS YC-45U
HiKOKI UB18DC
あなたが「何を照らしたいのか」に合わせて、ぜひベストな相棒を見つけてください。闇を切り裂く強力な光は、作業効率だけでなく、安心感も劇的に高めてくれるはずです!





