GoProを使っていると誰もがぶつかる壁、それがバッテリー問題ですよね。夢中で撮影していたらあっという間に充電切れなんてことは日常茶飯事です。でも純正バッテリーを何個も買い足すのはお財布に厳しいし、かといって安い互換バッテリーを選んで失敗したくもない。そんな悩みを抱えて、GoProのバッテリーの互換に関するおすすめ情報や充電器の選び方、純正との違いや撮影時間の差について調べている方も多いのではないでしょうか。実は私も最初はどれを選べばいいか分からず随分と迷いました。
記事のポイント
- GoProの世代ごとのバッテリー互換性と選び方の基本
- TELESINやVemicoなど主要互換ブランドの評判と実力
- 純正Enduroバッテリーと互換品の具体的な性能差
- 安全に使うための注意点と購入すべきおすすめの製品
GoProバッテリーの互換でおすすめの選び方

GoProのバッテリー選びで失敗しないためには、まず自分のカメラに合う規格を知り、その上で「何を優先するか」を整理することが大切です。ここでは、世代ごとの複雑な互換性ルールや、純正品とサードパーティ製互換品が具体的にどう違うのか、私の経験も交えて分かりやすく解説していきます。
純正と互換バッテリーの違いと性能
まず最初に押さえておきたいのが、純正バッテリーと互換バッテリーの決定的な違いです。純正品はGoPro社が品質を保証しており、当然ながらカメラとの相性は100%完璧です。特に最近の純正「Enduroバッテリー」は、低温環境でのパフォーマンスが強化されており、雪山などの過酷なシーンでも粘り強く動いてくれます。
一方で、私たちが気になる互換バッテリー(サードパーティ製)の最大の魅力は、なんといってもその価格です。純正品の半額、あるいはそれ以下で手に入ることが多く、予備をたくさん持ち歩きたいユーザーにとっては救世主のような存在です。
多くの互換バッテリーは純正に近い容量(mAh)を謳っていますが、実際の撮影時間(持ち)は純正の8割〜9割程度であることが一般的です。また、カメラに入れた際に「純正ではありません」といった警告が出る場合もあります。
「じゃあ互換品はダメなの?」というと、決してそうではありません。最近の良質な互換バッテリーは性能が向上しており、常温での通常撮影なら純正と遜色ないレベルで使えるものが増えています。コストパフォーマンスを重視して数を揃えたいなら互換品、信頼性と極限状態での性能を求めるなら純正品という使い分けが、賢い選び方だと言えるでしょう。
Hero9から12とEnduroの互換性
ここが少しややこしい部分ですが、現行のGoProユーザーにとって朗報なのが、HERO9からHERO12までの互換性です。実は、HERO9、HERO10、HERO11、HERO12の4機種は、バッテリーの形状と規格が全く同じなんです。
具体的には以下の2種類のバッテリーが、これら4機種すべてで使い回せます。
- 標準バッテリー(青いラインが入った従来の黒いバッテリー):SPBL1B
- Enduroバッテリー(白いパーツが使われている高性能版):SPBL1B-C
以前の私はHERO9を使っていて、HERO11に買い替えたときに「またバッテリー買い直しかな…」と覚悟していたんですが、そのまま使えて感動しました。この世代間互換のおかげで、最新機種に乗り換えても手持ちのバッテリー資産が無駄になりません。
ただし、Enduroバッテリーと標準バッテリーでは性能に差があります。特に氷点下のスキー場などで使う場合、標準バッテリーはすぐに落ちてしまうことがありますが、Enduroなら長時間撮影が可能です。HERO12など最新機種を買うと最初からEnduroが付属していますが、予備として古いHERO9時代の標準バッテリーを使うことも可能です。
Hero8や7など旧モデルの対応状況
一方で注意が必要なのが、HERO8以前の旧モデルを使っている場合です。HERO5 Black、HERO6 Black、HERO7 Black、HERO8 Blackの4機種は、一回り小さい「AJBAT-001」という規格のバッテリーを使用します。
HERO9〜12用のバッテリーと、HERO5〜8用のバッテリーには互換性がありません。サイズが物理的に異なるため、そもそも入りませんし、無理に入れようとすると故障の原因になります。
また、この世代間でも細かいルールがあります。HERO8用のバッテリーはHERO5〜7でも使えますが、逆にHERO5〜7用の古いバッテリーをHERO8で使うと、一部の機能(ハイパースムーズなど)が制限されることがあります。
残念なことに、HERO5〜8用の純正バッテリーは市場在庫がかなり少なくなっており、入手が困難になりつつあります。そのため、この世代のユーザーが新品のバッテリーを欲しいと思った場合、事実上、互換バッテリーがメインの選択肢になってくるのが現状です。
TELESINやVemicoの評価と評判
互換バッテリーを探してAmazonや楽天を見ていると、必ず目にするのが「TELESIN(テレシン)」や「Vemico(ヴェミコ)」といったブランドですよね。これらは怪しいメーカーなのでしょうか?私が実際にリサーチし、使用してみた感触をお伝えします。
まず、TELESINは互換バッテリー界では「定番中の定番」と言える存在です。日本のユーザーからも評価が高く、私も個人的に信頼しています。特徴としては、作りがしっかりしていて純正に近いサイズ感であること。そして何より、カメラに入れたときに警告メッセージが出にくく、スムーズに認識されることが多いです。充電器の品質も良く、蓋付きで持ち運びやすいタイプが人気ですね。
次にVemicoですが、こちらは「圧倒的なコスパ」で人気があります。バッテリー3個と充電器のセットで驚くほど安い価格設定がされています。容量も1800mAhなど大容量を謳っており、実際の持ちも悪くありません。ただ、TELESINに比べると「バッテリーに関する注意」という警告が出ることがある、という報告もちらほら見かけます。
画面上のOKを押せばそのまま撮影できることがほとんどですが、起動のたびに警告が出るのは少しストレスかもしれません。快適さを取るならTELESIN、とにかく安く数を揃えたいならVemico、という選び方がベターかと思います。
安い互換品の安全性と膨張リスク
互換バッテリーを使う上で、誰もが心配するのが「安全性」です。特にリチウムイオンバッテリーで怖いのが「膨張(妊娠とも呼ばれますね)」です。
バッテリーが劣化したり、品質が悪かったりすると、内部でガスが発生してパンパンに膨らんでしまいます。GoProのバッテリーボックスは非常にタイトに作られているので、一度膨らんでしまうとカメラから抜けなくなる(詰まる)という最悪の事態になりかねません。これは純正品でも長く使えば起こり得ることですが、品質管理が甘い格安互換品ではそのリスクがより高まる可能性があります。
特に「Wasabi Power」や「eForCity」といった、かつて出回っていた古いブランドや、名前も読めないような激安品の中には、容量偽装や早期劣化の報告が多いものもあります。
安全に使うためには、以下の点に注意してください。
- 少しでも膨らみを感じたら、絶対に使用せず廃棄する。
- 充電が終わったら充電器から外す(過充電を防ぐ)。
- 信頼できるショップや、PSEマーク(電気用品安全法)の表示がある製品を選ぶ。
「安物買いの銭失い」になるだけでなく、大切なカメラ本体を壊してしまっては元も子もありません。互換品を選ぶ際も、あまりに安すぎるものは避けるのが賢明です。
GoProバッテリーの互換でおすすめの製品

選び方のポイントが分かったところで、具体的に「今、買うならどれがいいの?」という疑問にお答えします。現行モデルから旧モデルまで、私が自信を持っておすすめできる製品をピックアップしました。
Hero11や10に最適な互換品
HERO9、10、11、12を使っている方で、コストと性能のバランスを取りたいなら、やはりTELESINのバッテリーセットが一番のおすすめです。
TELESINのバッテリーは実容量が純正に近く、4K撮影でも安定して動作します。特に「収納ケース型の充電器」とセットになっているタイプが非常に便利です。この充電器はSDカードリーダー機能を備えているものや、モバイルバッテリー機能を持つものもあり、撮影旅行での荷物を減らしてくれます。
また、「冬山で使うから寒さに強いものがいい、でも純正は高すぎる」という方には、最近TELESINなどから出ている「低温対応(Enduro互換)」を謳った黄色や白のデザインのバッテリーも選択肢に入ります。ただ、極寒環境での信頼性はやはり純正Enduroが頭一つ抜けているので、ここぞというシーンでは純正Enduroを1〜2本持っておき、予備としてTELESINを数本持つ「ハイブリッド運用」が最強の布陣です。
Hero7などで使える格安バッテリー
HERO5、6、7、8を使っている方におすすめなのは、やはりTELESIN、次点でVemicoのセットです。
この世代の純正新品は入手困難なため、質の良い互換品を見つけることが生命線になります。TELESINのHERO8用互換バッテリー(HERO7以下でも使用可)は、旧世代のカメラでもハイパースムーズなどの機能制限を受けずにフルパワーで使えるように設計されているものが多く、評価が高いです。
また、ArtmanというブランドもAmazonでよく見かけます。非常に安価で手に入りやすいですが、私のリサーチやユーザーの声を聞く限りでは、バッテリーの減りが少し早い傾向があるようです。「短時間の撮影を繰り返す」という使い方なら十分アリですが、長回しをするならTELESINの方が安心感があります。
警告が出る互換品と保証の有無
互換バッテリーを購入する際、覚悟しておかなければならないのが「カメラ側のアップデートによる警告」です。GoPro本体のファームウェアをアップデートすると、今まで使えていた互換バッテリーで突然「純正品を使用してください」という警告が出るようになることがあります。
この点で重要なのが、メーカーや販売店の保証体制です。
| 種類 | 保証期間の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 純正バッテリー | 通常1年 | 膨張や不良時の交換対応が手厚い。最も安心。 |
| TELESIN等の有名互換 | 数ヶ月〜1年 | Amazon等の正規代理店経由なら交換対応してくれることが多い。 |
| 無名激安互換 | 初期不良のみ〜30日 | 売り切りが多く、トラブル時の対応は期待できない。 |
安いからといって保証のない製品を買うと、初期不良で泣き寝入りすることになります。Amazonで購入する場合は、販売元がしっかりしているか、返品ポリシーが適用されるかを確認しましょう。
充電器とセットで買うメリット
GoProを買ったばかりの人が意外と見落とすのが、「本体に充電器が付属していない(ケーブルのみ)」という点です。バッテリーを本体に入れたままUSBケーブルを繋いで充電するのは、時間がかかるし、その間カメラを使えないので非常に非効率です。
だからこそ、互換バッテリーを買うときは「3個同時充電器」などが付属しているセット品を強くおすすめします。
このメリットは計り知れません。
- 撮影中に予備バッテリーをモバイルバッテリーで充電しておける(無限撮影ループが可能に!)。
- 複数のバッテリーを一度に管理できるので、どれが充電済みか分かりやすい。
- バッテリーケースとしても使えるので、バッグの中で端子がショートする危険を防げる。
純正のデュアルバッテリーチャージャーも素晴らしいですが、価格は1万円近くします。互換品のセットなら、バッテリー2〜3個と充電器がついて4,000円〜5,000円程度で揃うので、最初のアクセサリーとして最適なんです。
GoProバッテリーの互換でおすすめの結論
最後に、私が考える「GoProバッテリー選びの結論」をまとめます。
もしあなたが「冬のスキーやスノーボード、本格的な登山」で使うなら、迷わず純正のEnduroバッテリーを2〜3本用意してください。あの極寒の中で撮れなかった…という悲劇はお金に変えられません。
もしあなたが「日常のVlog、ツーリング、旅行」などで長時間回したいなら、TELESINのバッテリー&充電器セットがベストバイです。純正1本分の値段で3本手に入り、実用性も十分。コストパフォーマンスは最高です。
予算と用途に合わせて賢く選び、バッテリー残量を気にせず撮影を楽しめる環境を整えてくださいね。この記事があなたのGoProライフをより快適にする手助けになれば嬉しいです。

