ソニーのデジタル一眼カメラを使っている方なら、予備バッテリーの必要性を感じたことがあるでしょう。純正のNP-FW50バッテリーは高価なため、コストパフォーマンスの良いロワジャパンの互換バッテリーに注目が集まっています。しかし、「NP-FW50互換バッテリーが売ってない」と感じる方も多いのではないでしょうか。実は2019年のPSE表示義務化以降、多くのメーカーが撤退する中、ロワジャパン製カメラバッテリーは信頼性の高さから販売を継続しています。
この記事では、ロワジャパンのNP-FW50互換バッテリーの特徴や口コミ評判、RAVPOWER製品との比較、安全性と発火リスク、充電できない時の対処法、寿命と交換時期、そして万が一の際の回収情報と対応について詳しく解説します。おすすめメーカーの選び方や、実際のユーザー体験に基づいた情報をお届けしますので、互換バッテリー選びの参考にしてください。
記事のポイント
- ロワジャパン製NP-FW50互換バッテリーの特徴と価格的メリット
- 互換バッテリーの安全性と保護機能の有無
- 純正品との性能差や寿命の違い
- 互換バッテリーが売っていない理由とPSEマーク義務化の影響
NP-FW50互換バッテリー|ロワジャパン製品の特徴

- ロワジャパンのNP-FW50互換バッテリーとは
- NP-FW50互換バッテリーが売ってない理由
- ロワジャパン製カメラバッテリーの信頼性
- ロワジャパン互換バッテリーの口コミ評判
- NP-FW50互換バッテリーのおすすめメーカー
ロワジャパンのNP-FW50互換バッテリーとは
ロワジャパンのNP-FW50互換バッテリーは、ソニーのデジタル一眼カメラ”NEX”シリーズなどで使われる純正バッテリー「NP-FW50」と互換性を持つ非純正バッテリーです。純正品と比べて価格が約3分の1程度と大幅に安く、経済的な選択肢として多くのカメラユーザーに支持されています。
互換バッテリーではありますが、過電流保護・過温度保護・過充電防止・過放電防止などの保護回路を内蔵しており、安全面にも配慮されています。また、バッテリーセルには中国のBAK社製のものが採用されています。
ロワジャパンは長年互換バッテリーを販売している実績のある会社で、アマゾンや楽天市場などの大手ECサイトでも取り扱われています。NP-FW50互換バッテリーは、ソニーα7シリーズ、α6000シリーズ、NEXシリーズなど、多くのソニー製デジタルカメラに対応しています。
ただし、互換バッテリーですので、純正バッテリーと比較すると電池持ちが若干劣る点や、新しいカメラのファームウェアアップデートによって使えなくなる可能性もあることを理解しておく必要があります。
NP-FW50互換バッテリーが売ってない理由
NP-FW50互換バッテリーがあまり市場に出回っていない主な理由は、2019年2月以降の「PSEマーク」表示義務化が関係しています。この規制により、日本国内でPSE表示のないリチウムイオンバッテリーは販売できなくなり、多くの互換バッテリーメーカーが日本市場から撤退しました。
また、ソニーのカメラの一部機種では、互換バッテリー使用時に「このバッテリーの動作及び安全性は保証できません」といった警告が表示されるようになりました。これにより、ユーザーが互換バッテリーの使用をためらうケースが増え、需要が減少した側面もあります。
さらに、リチウムイオンバッテリーは発火リスクを伴う製品であるため、安全基準が厳しくなっています。この基準を満たすためのコストがかかり、安価な互換バッテリーの提供が難しくなっているという事情もあります。
これらの理由から、以前は多く販売されていたNP-FW50互換バッテリーが、現在では入手しづらくなっています。ただし、ロワジャパンのような一部メーカーは、PSEマークを取得した安全な互換バッテリーを引き続き販売しています。
ロワジャパン製カメラバッテリーの信頼性
ロワジャパン製カメラバッテリーは、互換バッテリー市場では比較的信頼性が高いと評価されています。2005年頃から長年にわたり互換バッテリーを販売している実績があり、多くのユーザーからの支持を集めています。
信頼性を高めている要因として、過充電・過放電などの保護回路を内蔵していることが挙げられます。これにより、カメラ本体への悪影響を最小限に抑える工夫がなされています。また、ロワジャパンは使用しているセルのメーカーを公表しており、透明性を保っている点も評価されています。
ユーザーの口コミでは「純正と比べて問題なく使えている」という評価が多く見られます。ただし、一部には「自然放電が激しい」「残量表示がおかしい」といった不具合の報告も見られ、完全に純正品と同等というわけではありません。
なお、ロワジャパン製品には90日間の保証期間が設けられており、初期不良に対応してもらえる安心感があります。信頼性の高い互換バッテリーを求めるなら、知名度の低いメーカーよりもロワジャパンのような実績のあるメーカーを選ぶことで、リスクを低減できるでしょう。
ロワジャパン互換バッテリーの口コミ評判
ロワジャパンの互換バッテリーに関する口コミ評判を分析すると、概ね良好な評価が多いことがわかります。特に価格の安さと基本的な使用感については、多くのユーザーが満足している傾向にあります。
Amazon等のECサイトでの口コミを見ると、「純正品と比べて問題なく使える」「コストパフォーマンスが良い」という評価が目立ちます。実際に、純正バッテリーが5,000円前後するのに対し、ロワジャパンの互換バッテリーは1,500円〜2,000円程度で購入できるため、予備バッテリーとして重宝するという声が多いです。
一方で、一部のユーザーからは「純正品に比べて電池持ちが7割程度」「数カ月使用した後に充電できなくなった」「残量表示が不安定」といった指摘もあります。特に耐久性については、純正品に比べて劣るという意見が散見されます。
また、細かい点では「端子部の仕切りが純正品より薄い」といった外観上の違いを指摘する声もありました。これが耐久性に影響するかどうかは不明ですが、丁寧に扱う必要があるでしょう。
総合的には、コストを重視する方や予備バッテリーとして使用する場合には十分満足できる製品という評価が主流です。ただし、重要な撮影や長期間の使用には、純正バッテリーと併用することをおすすめするユーザーが多い点も特徴的です。
NP-FW50互換バッテリーのおすすめメーカー
NP-FW50互換バッテリーを選ぶ際、最もおすすめできるメーカーはロワジャパンです。長年の実績と安定した品質で、多くのユーザーから支持を得ており、PSEマーク取得品を販売しているため安全面でも信頼できます。
かつては人気だったRAVPOWERも品質の良い互換バッテリーを提供していましたが、現在は日本市場でのNP-FW50互換バッテリーの取り扱いが減少しています。それでも入手できる場合は、ロワジャパンと並んでおすすめできるメーカーとして知られています。
Powerextraは海外メーカーですが、Amazon等で比較的評価の高い互換バッテリーを提供しています。価格も手頃で、基本的な性能は問題ないと評価されているケースが多いです。
そのほか、BATMAXという中国メーカーも中国の通販サイトなどで見かけますが、容量表示の偽装が指摘されるなど信頼性に懸念があります。PSEマークもない場合が多いため、安全面を考慮すると避けた方が無難でしょう。
互換バッテリーメーカーを選ぶ際のポイントは、PSEマークの有無、保護回路の内蔵、保証期間の長さです。この基準で見ると、現在も日本市場で安定して製品を供給しているロワジャパンが最も信頼できるメーカーと言えるでしょう。ただし、どのメーカーの互換バッテリーでも、個体差や当たり外れがあることは念頭に置いておく必要があります。
NP-FW50互換バッテリー|ロワジャパンの使用上の注意点

- ロワジャパン互換バッテリーの安全性と発火リスク
- ロワジャパン製品とRAVPOWER製の比較
- ロワジャパン製バッテリーが充電できない時の対処法
- ロワジャパン互換バッテリーの寿命と交換時期
- ロワジャパン製品の回収情報と対応
ロワジャパン互換バッテリーの安全性と発火リスク
ロワジャパンの互換バッテリーは、安全性についてはある程度信頼できる水準にあります。同社の製品には過充電防止、過放電防止、過電流保護、過温度保護などの保護回路が内蔵されており、PSEマークも取得しています。これらの対策により、一般的な使用条件下では発火リスクはかなり低く抑えられています。
とはいえ、どんなリチウムイオンバッテリーにも潜在的な発火リスクはあります。実際のところ、ロワジャパン製品が頻繁に発火するという報告はあまり見られませんが、互換バッテリー全般に対する慎重な取り扱いは必要です。
安全に使用するためのポイントとして、以下のことに注意しましょう。まず、極端な高温環境(車内放置など)を避けること。次に、バッテリーを落下させたり物理的な衝撃を与えたりしないこと。さらに、長期間使用しない場合は30〜40%程度の充電状態で保管し、完全放電状態で放置しないことも重要です。
また、バッテリーが膨張した場合は即座に使用を中止し、適切に処分してください。膨張は内部ガスの発生を意味し、発火リスクが高まる警告サインです。
純正バッテリーに比べると低価格であることから品質に懸念を持つ方もいるかもしれませんが、ロワジャパンはPSE基準を満たした製品を提供している点で、無名メーカーの互換バッテリーよりは安心して使用できると言えるでしょう。
ロワジャパン製品とRAVPOWER製の比較
ロワジャパンとRAVPOWERは、共に互換バッテリー市場で知名度の高いメーカーですが、いくつかの点で違いがあります。まず価格面では、両社とも純正品より大幅に安いものの、一般的にRAVPOWER製品のほうがややお求めやすい傾向にありました。
品質については、両社ともに一定の評価を得ていますが、ロワジャパンは日本企業として長年の実績がある点で安心感があります。実際、ロワジャパンはバッテリー内部のセルのメーカーを公表するなど、品質に関する透明性を重視する姿勢が見られます。
保護機能に関しては、どちらも過充電防止や過放電防止などの基本的な保護回路を内蔵しています。しかし、ロワジャパンはPSEマーク取得を明確にアピールしており、日本の安全基準への適合性を重視している印象です。
現在の市場状況としては、RAVPOWERはNP-FW50互換バッテリーの日本市場での展開を縮小しており、入手が難しくなっています。一方、ロワジャパンは継続して製品を供給している点で安定感があります。
互換性の面では、どちらも基本的なカメラ機種への対応は問題ありませんが、最新のカメラモデルやファームウェアアップデート後の動作については、常に最新情報を確認する必要があります。
結局のところ、現時点で入手のしやすさと日本市場への適応という点では、ロワジャパン製品に軍配が上がると言えるでしょう。RAVPOWERも優れた製品を提供していましたが、現在は選択肢として限られている状況です。
ロワジャパン製バッテリーが充電できない時の対処法
ロワジャパン製の互換バッテリーが充電できない場合、まずはバッテリー自体の問題なのか、充電器の問題なのかを切り分ける必要があります。以下に効果的な対処法をいくつか紹介します。
最初に確認すべきは、バッテリーの端子部分です。端子が汚れていたり、酸化していたりすると接触不良を起こすことがあります。柔らかい布や綿棒でやさしく拭いてみましょう。強く擦ると端子が損傷する恐れがあるので注意が必要です。
次に、別の充電器で試してみることも有効です。純正充電器と互換充電器の両方をお持ちであれば、両方で試してみてください。時には充電器との相性問題が発生することもあります。
また、バッテリーが完全に放電しきってしまった場合、通常の充電サイクルに入れないことがあります。このような場合、カメラ本体に装着して少しでも充電されれば、その後は通常の充電器で充電できるようになることもあります。
バッテリーが膨張している場合は、安全上の問題から使用を中止し、適切に処分してください。膨張したバッテリーの充電は発火リスクが高まります。
それでも解決しない場合は、購入後3ヶ月以内であればロワジャパンの保証が適用される可能性があります。購入証明と共に問い合わせてみることをおすすめします。
最後に、互換バッテリーには個体差があることを理解しておくことも大切です。不良品に当たってしまった可能性もあるため、複数個購入している場合は他のバッテリーも試してみるとよいでしょう。
ロワジャパン互換バッテリーの寿命と交換時期
ロワジャパンの互換バッテリーの寿命は、使用頻度や保管状態によって大きく異なりますが、一般的には約1年から2年程度と考えておくとよいでしょう。これは純正バッテリーの寿命(約2〜3年)と比較するとやや短めです。
バッテリーの交換時期を判断する目安としては、まず充電持続時間の大幅な低下が挙げられます。新品時の半分以下の使用時間になったら、交換を検討すべきタイミングと言えます。例えば、初期状態で300枚撮影できていたものが、150枚も撮影できなくなった場合は交換時期と判断できます。
また、充電が完了しても残量表示が不安定になる点も注意すべきサインです。満充電表示になるものの、カメラに装着すると急速に残量が減少したり、残量表示がばらつく場合は内部セルの劣化が進んでいる可能性が高いです。
さらに、物理的な変化にも注目してください。バッテリーが膨張している場合は、内部で化学反応が進み危険な状態になっている証拠です。このような状態のバッテリーは即座に使用を中止し、適切に処分する必要があります。
なお、互換バッテリーを長持ちさせるコツとしては、完全放電状態での長期保管を避け、使用しない期間は30〜40%程度の充電状態で保管することが効果的です。また、高温環境での使用や保管も劣化を早める要因となるため注意が必要です。
互換バッテリーは純正品に比べて安価なため、頻繁に交換しても経済的負担は比較的小さいでしょう。安全面を考慮して、疑わしい症状が出始めたら早めに交換することをおすすめします。
ロワジャパン製品の回収情報と対応
ロワジャパンの互換バッテリーについて、現時点で大規模な公式回収(リコール)情報は確認されていません。一般的なリチウムイオンバッテリーのメーカーと同様、個別の不具合や初期不良には保証制度で対応する体制を取っています。
ロワジャパン製品には購入から90日間の保証期間が設けられており、この期間内であれば不具合品の交換や返金に対応してもらえる可能性があります。保証を受ける際には、購入日の証明や商品番号、不具合の状況などの情報提供が必要です。
万が一、使用中のロワジャパン製バッテリーに異常が見られた場合、まずは使用を中止し、公式サイトやAmazonなどの販売サイトを通じてメーカーに連絡することが推奨されます。特に発熱や膨張などの症状が見られる場合は、安全のために即座に使用を中止すべきです。
リチウムイオンバッテリーの処分については、一般のゴミとして捨てることはできません。日本国内では、自治体によって回収方法が異なるため、お住まいの地域のルールに従って適切に処分する必要があります。多くの地域では、家電量販店やリサイクルボックスでの回収を行っています。
なお、海外製の互換バッテリーは日本の回収システムで受け付けてもらえないケースもありますが、ロワジャパン製品は日本の会社が販売しているため、処分に関する相談にも応じてもらえる可能性が高いです。不明点があれば、購入先やメーカーに問い合わせてみるとよいでしょう。
回収情報については、最新の状況を確認するために、定期的にロワジャパンの公式サイトや販売サイトの製品ページをチェックすることをおすすめします。
NP-FW50互換バッテリーはロワジャパン製品が最も信頼できる

- 純正品の約3分の1の価格で購入可能
- 過電流保護・過温度保護・過充電防止・過放電防止の保護回路を内蔵
- バッテリーセルには中国BAK社製を採用
- ソニーα7シリーズ、α6000シリーズ、NEXシリーズに対応
- PSEマーク取得製品のため安全基準を満たす
- 一般的な使用条件下での発火リスクは低い
- 2019年のPSEマーク義務化により他社は撤退したが継続販売
- 純正品と比べて電池持ちは約7割程度
- 端子部の仕切りが純正品より薄い特徴がある
- 寿命は通常1〜2年程度(純正は2〜3年)
- 不使用時は30〜40%充電状態で保管が望ましい
- 膨張が見られた場合は即座に使用を中止すべき
- 購入から90日間の保証期間あり
- 日本企業として長年の実績があり安心感がある
- 予備バッテリーとして使用するのに最適