互換バッテリーのPSEマーク偽物を見分ける確認方法と注意点

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互換バッテリーのPSEマーク偽物を見分ける確認方法と注意点

「安く手に入る互換バッテリーを買いたいけれど、発火事故が怖い」「PSEマークが付いているから大丈夫だと思っていたら、実は偽物だった」という話を耳にして、不安を感じていませんか?実は、Amazonや楽天などの大手通販サイトで販売されている製品の中にも、法律で定められた安全基準を満たしていない「PSEマークの偽造品」が紛れ込んでいるのが現状です。

記事のポイント

  • PSEマークの偽物と正規品を見分けるための具体的なチェックポイント
  • Amazonなどで販売されている怪しい互換バッテリーの実態とリスク
  • 万が一の事故を防ぐために知っておくべき法律や罰則の知識
  • マキタなどの電動工具やモバイルバッテリーを安全に選ぶための基準
目次

互換バッテリーのPSEマーク偽物を見抜く識別方法

ここでは、市場に出回る互換バッテリーの中から、PSEマークが偽造された危険な製品を見分けるための具体的な方法と、購入時に必ず確認すべき重要ポイントについて解説します。

偽物PSEマークの見分け方と確認事項

互換バッテリーを購入する際、単に「PSEマークがあるから安心」と判断するのは非常に危険です。なぜなら、マークそのものを勝手に印刷しただけの「偽造品」が多く存在するからです。私自身も過去に、マークはあるものの実態が怪しい製品を手にしてしまった経験があります。

偽物を見抜くために、まずは以下のポイントを必ず確認してください。

PSEマーク確認の重要チェックリスト
  • 本体への直接印字: PSEマークは製品本体に消えない方法で印字されている必要があります。剥がれやすいシールで貼られているだけのものは、偽物の可能性が極めて高いです。
  • 輸入事業者名の記載: PSEマークのすぐ近くに、輸入事業者(または製造事業者)の会社名が日本語で明記されているか確認してください。これが最も重要な見分け方です。
  • 印字の品質: 正規品は鮮明に印字されていますが、偽物は線がぼやけていたり、インクが滲んでいたりすることが多いです。

特に重要なのが「事業者名の記載」です。PSEマークを表示するには、国に事業開始届を出し、検査記録を保存する義務があります。責任の所在を示す会社名がない、あるいは実在しない会社名が書かれている場合、そのPSEマークは無効であり、法令違反の製品です。

Amazonに潜むPSEマーク偽物の実態

Amazonなどの巨大ECサイトは非常に便利ですが、その反面、審査の目をかいくぐったPSE偽装品が販売されているケースも後を絶ちません。特に海外から直送される製品や、販売元が海外住所になっている商品には注意が必要です。

私がリサーチした中でも、商品画像ではPSEマークが見えるように加工されているものの、実際に届いた製品にはマークがない、あるいは事業者名が記載されていないという事例がありました。また、レビュー欄の日本語が不自然だったり、短期間に大量の高評価が付いている商品は、「サクラ」による操作の可能性があります。

POINT

Amazonで購入する際は、販売元のプロフィール(特定商取引法に基づく表記)を必ずチェックし、日本の連絡先や住所が実在するかを確認することをおすすめします。

中国製バッテリーのPSE表示と注意点

現在流通している互換バッテリーの多くは中国製ですが、「中国製=悪」というわけではありません。問題なのは、日本の法律(電気用品安全法)を無視して製造・販売されている製品です。

中国の工場で製造されたバッテリーであっても、日本の輸入事業者がしっかりと責任を持ってPSE適合検査を行い、適正にマークを表示している製品であれば安全に使用できます。一方で、現地の工場が勝手にPSEマークを印刷し、検査を行わずに日本へ直送しているケースは非常に危険です。

見分ける際は、パッケージや説明書の日本語がおかしくないか、サポート窓口が日本国内にあるかどうかも判断材料になります。信頼できる製品は、日本語のマニュアルや保証書がしっかりとしています。

モバイルバッテリーのPSE必須要件

2019年2月以降、モバイルバッテリーは電気用品安全法の規制対象となり、PSEマークの表示が義務化されました。これにより、PSEマークのないモバイルバッテリーの製造・輸入・販売は禁止されています。

モバイルバッテリーにおけるPSEマークは「丸形PSE」と呼ばれ、自主検査が求められます。しかし、ここでも「容量詐称」や「安全回路の省略」といった問題製品が見受けられます。表示されている容量(mAh)に対して本体が異常に軽い、価格が相場より極端に安いといった場合は警戒が必要です。

POINT

最近では、コンセントプラグ一体型のモバイルバッテリーも増えていますが、これらはさらに厳しい基準が適用される場合があります。用途に合わせた正しい製品選びが重要です。

マキタ互換品のPSE認証と安全性

電動工具などで使われるマキタ互換バッテリーは、DIYユーザーにとって魅力的な選択肢ですが、最もトラブルが多いジャンルの一つでもあります。安価な互換品の中には、PSEマークが表示されていても、内部の制御基板が簡素化されており、急速充電に対応できずに発火するリスクがあるものが存在します。

安全なマキタ互換バッテリーを選ぶためには、「PL保険(製造物責任保険)」に加入している日本企業の製品を選ぶのが賢明です。万が一の事故の際に補償が受けられるだけでなく、日本企業が品質管理を行っているという安心感があります。

以下の記事では、日本企業が扱うおすすめのマキタ互換バッテリーについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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互換バッテリーのPSEマーク偽物による事故と対策

ここでは、偽造PSEマークの製品が実際に引き起こしている事故の事例や、法的リスク、そして私たちが事故に巻き込まれないための自衛策について詳しく解説します。

偽造PSE品が引き起こす発火事故

PSEマークが偽造されたバッテリーは、安全基準を満たしていないため、発火や爆発のリスクが格段に高くなります。NITE(製品評価技術基盤機構)の報告によると、互換バッテリーによる火災事故は年々増加傾向にあり、その多くが充電中や使用中に突然発火するケースです。

具体的には、内部のショートを防ぐセパレーターが薄すぎたり、不純物が混入していたりすることが原因で「熱暴走」が発生します。一度熱暴走が始まると、消火が難しく、周囲の家財を巻き込んで全焼火災につながる恐れもあります。

注意点

充電中にバッテリーが異常に熱くなる、異臭がする、膨らんでいるといった兆候が見られた場合は、直ちに使用を中止し、燃えやすいものから遠ざけてください。

PSEマークなし販売の違法性と罰則

電気用品安全法では、PSEマークのない対象製品を販売することを厳しく禁じています。違反した販売事業者には、販売の停止命令や回収命令が出されるだけでなく、最大で1年以下の懲役または100万円以下の罰金(法人の場合は1億円以下の罰金刑)という重い罰則が科せられます。

これは販売者に対する法律ですが、購入者にとっても無関係ではありません。違法な製品を購入して事故が起きた場合、販売元と連絡がつかなくなり、補償を一切受けられない「泣き寝入り」の状態になるリスクがあるからです。

輸入事業者名の検索と正しい確認方法

先ほど「輸入事業者名」の確認が重要だとお伝えしましたが、さらに一歩踏み込んで、その事業者が実在するかどうかを確認する方法があります。経済産業省は、電気用品安全法に基づいて届け出を行った事業者の一覧をWEBサイトで公開しています。

もし購入を検討しているバッテリーに記載されている事業者名が、このリストに存在しない場合、そのPSEマークは偽造である可能性が濃厚です。少し手間はかかりますが、高価な電動工具や大切な家を守るためと思えば、決して無駄な作業ではありません。

安全なバッテリーを選ぶための基準

最終的に、どのような基準でバッテリーを選べばよいのでしょうか。私が推奨する「失敗しない選び方」の基準は以下の通りです。

確認項目安全な基準
PSEマーク本体印字+事業者名あり
販売元日本の住所・連絡先が明確な企業
価格純正品の半値程度まで(安すぎない)
保証・保険1年保証、PL保険加入済み

特に「PL保険加入」を明記している製品は、メーカー自身が製品の安全性に自信を持っている証拠でもあります。迷ったときは、価格の安さよりも「販売元の信頼性」を優先してください。

互換バッテリーのPSEマーク偽物を避ける結論

互換バッテリーはコストパフォーマンスに優れたアイテムですが、その裏には「PSEマーク偽造」という重大なリスクが潜んでいます。今回解説した通り、マークの有無だけでなく、事業者名の記載や販売元の信頼性をしっかりと確認することが、あなた自身の身を守ることに繋がります。

「たかが電池」と軽く見ず、正しい知識を持って安全な製品を選んでください。もし、お手持ちのバッテリーに不安を感じたら、以下の記事で紹介しているような信頼できるPSE認証済み製品への買い替えを検討することをおすすめします。

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