ダイソンコードレス掃除機を使用中に突然バッテリーが赤く点滅し、充電ができなくなってお困りではありませんか。このダイソンバッテリーの赤点滅トラブルは多くのユーザーが経験する問題で、実は点滅回数によって原因と対処法が大きく異なります。
バッテリーの赤点滅は単なる充電不足ではなく、バッテリーシステムの異常やエラーを示す重要なサインです。4回、10回、20回、30回、32回といった特定の点滅回数はそれぞれ異なる問題を表しており、適切なリセット方法を実行することで多くのケースで問題を解決できます。
本記事では、ダイソンバッテリーの赤点滅が発生した際の原因分析から段階的なリセット方法、さらにはバッテリー交換の判断基準まで、トラブル解決に必要な情報を網羅的に解説いたします。適切な知識と対処法を身につけることで、愛用のダイソン掃除機を長期間にわたって快適にご使用いただけるでしょう。
記事のポイント
- ダイソンバッテリー赤点滅の原因と点滅回数別の診断方法
- 自分で実行できる段階的なリセット手順とその成功率
- バッテリー交換が必要な症状の見極め方と交換手順
- 純正バッテリーと互換バッテリーの選び方と安全な廃棄方法
ダイソンバッテリーの赤点滅リセット方法

- ダイソンが充電できない原因と対処法
- ダイソンバッテリー 赤点滅4回の意味と解決策
- ダイソンバッテリー 赤点滅10回・20回の症状と対策
- ダイソンバッテリー 赤点滅30回・32回が示す問題
- ダイソンバッテリー 赤青点滅の原因
ダイソンが充電できない原因と対処法
ダイソン掃除機が充電できなくなる主な原因は3つあります。
まず最も多いのがバッテリーの劣化です。ダイソンのバッテリーは約1,200回の充放電で寿命を迎え、通常2〜3年で限界に達します。その結果、充電できない・赤ランプ点滅といった症状が出ます。
次に充電器の不良です。バッテリーが正常でも充電器が故障していれば充電は不可です。別コンセントや他の充電器で確認するのが有効です。
3つ目は接続部の接触不良です。端子にホコリやゴミが溜まると通電が妨げられます。乾いた柔らかい布で清掃すると改善する場合があります。
基本的な対処法としては、コンセントから充電器を外し10秒ほど待って再接続するリセット操作があります。これだけで解決することもあります。
改善しない場合は、バッテリーや本体を室温(5〜35度)で30分以上置き、再度充電を試してください。極端な温度では保護機能が働き正常に充電されません。
それでも直らない場合は、バッテリー交換が必要な可能性が高いです。購入2年以内であれば保証が適用される場合があるため、ダイソン相談室への連絡をおすすめします。
ダイソンバッテリー 赤点滅4回の意味と解決策
ダイソンのバッテリーが4回赤点滅するのは、セル(電池)間の電圧バランス異常を示すエラーです。特にV8シリーズで多く報告されており、内部のセル不均衡によって性能が低下し、安全機能により使用制限がかかります。
セルバランスとは
リチウムイオンバッテリーは複数セルで構成され、各セルの電圧を均等に保つ必要があります。これが崩れると、一部セルが過充電・過放電となり、寿命や安全性に影響します。
解決策
まずはバッテリーを本体から外し、10〜15分放置後に再装着してください。制御システムがリセットされ、バランスが回復することがあります。
また、極端な温度環境も点滅の原因です。バッテリーを室温(20度前後)で1時間以上置き、再度充電を試してください。
交換の検討
上記を試しても改善しない場合は、劣化が進んでいる可能性が高く、交換を検討すべきです。特に購入から2年以上経過している場合、寿命に達しているケースが多いでしょう。
ダイソンバッテリー 赤点滅10回・20回の症状と対策
ダイソンバッテリーが10回または20回赤点滅するのは深刻な異常を示すサインです。
- 10回点滅:セルの一部が完全に機能停止
- 20回点滅:内部の制御回路やセンサー故障
リチウムイオンバッテリーは複数セルで構成され、1つでも故障すると性能に重大な影響が出ます。管理システム(BMS)がこれを検出し、安全のため点滅エラーを出します。
この症状は内部故障や劣化によるもので、通常のリセットでは改善しません。
試せる対策
- 完全放電と再充電
バッテリーを外し24時間放置→再装着して4時間以上充電。システムがリセットされる場合があります。 - 接点清掃
端子の汚れやホコリを乾いた布で拭き取り、接触不良を防止してください。
最終的な解決策
改善しない場合は交換が必要です。非純正を選ぶ場合は必ずPSE認証品を選びましょう。過去には非純正バッテリーによる発火事故も報告されているため、安全性重視が重要です。
ダイソンバッテリー 赤点滅30回・32回が示す問題
ダイソンバッテリーが30回や32回赤点滅するのは、最も深刻なエラーコードであり、バッテリー管理システム(BMS)が致命的な故障を検出し、安全のため強制停止している状態です。
主な原因
- 内部の電子制御回路の故障
- 複数セルの致命的な劣化
- 過放電による不可逆的ダメージ
特にV6・V7シリーズで多く報告されていますが、他モデルでも起こり得ます。
対処法
通常のリセットでは回復は困難です。試せる方法としては:
- 完全リセット:バッテリーを外し48時間以上放置。再装着時は室温(20〜25度)であることを確認。
- 充電器確認:別の充電器で動作確認し、故障箇所を切り分ける。
最終的な解決策
ほとんどの場合、復活は難しくバッテリー交換が必要です。
安全性のため純正品が最適ですが、互換品を選ぶ場合はPSE認証取得品を推奨します。信頼できるメーカーを選ぶことが重要です。
ダイソンバッテリー 赤青点滅の原因
ダイソンバッテリーが赤と青を交互に点滅するのは、本体とバッテリー間の通信エラーです。原因は1つではなく、複数要因が関わるため段階的な確認が必要です。
主な原因
- 接触不良
長期使用で接点にホコリや酸化物が付着し、通信が妨げられます。清掃で改善することが多いです。 - 温度異常
高温や低温環境で保管すると安全機能が働き、赤青点滅が発生します。 - BMS(バッテリー管理システム)の不具合
マイクロチップが充電状態や温度を監視していますが、フリーズや誤作動で点滅が出ることがあります。
対処法
- 接点を乾いた布で清掃し、汚れや酸化を除去する。
- バッテリーを室温(15〜30度)で1時間以上置いてから再度確認。
- システムリセット:バッテリーを外し、充電器もコンセントから抜いて5分放置。その後再接続して確認。
交換の判断
上記を試しても改善しない場合、通信回路の故障が疑われます。この場合はバッテリー交換が最も確実です。まれに本体側の基板不良もあるため、交換後も改善しない場合はダイソンサポートへの相談を推奨します。
ダイソンバッテリー赤点滅からの復活方法

- ダイソンバッテリー 赤点滅復活の手順
- ダイソンバッテリー 交換の必要性と方法
- ダイソンバッテリー 寿命の見極め方
- ダイソンバッテリー 廃棄の正しい方法
ダイソンバッテリー 赤点滅復活の手順
ダイソンバッテリーの赤点滅状態から復活させるには、症状の軽微なものから重篤なものまで対応できる段階的なアプローチが重要です。多くの場合、適切な手順を踏むことで高額なバッテリー交換を避けながら問題を解決することが可能です。
ステップ1:基本リセット操作(成功率約40%)
最初に実行すべきはシステムの基本リセットです。掃除機から充電器を完全に取り外し、30秒間待機してから再度接続します。この単純な操作により、バッテリー管理システムの一時的な不具合がリセットされ、正常動作に復帰することがあります。さらに効果を高めるため、この際に本体のトリガーを数回引くことで、内部の電気的な残留電荷を完全に放電させることができます。
ステップ2:完全放電・再充電サイクル(成功率約30%)
基本リセットで改善しない場合は、バッテリーの完全放電と再充電によるリセットを実行します。この方法は特にバッテリーセルの電圧バランスが崩れている場合に効果的です。
- バッテリーを掃除機から取り外す
- 24時間以上放置して完全に放電させる
- 再度取り付けて4時間以上の完全充電を実行
- 充電完了後、動作確認を行う
ステップ3:温度調整による回復(成功率約50%)
バッテリーの温度異常が原因の場合、適切な温度管理により問題が解消されることがあります。バッテリーを室温(約20度前後)の安定した環境に1時間以上置いてから使用することで、温度保護機能によるエラーが解除される可能性があります。
特に夏場の高温環境や冬場の低温環境での保管後は、この温度調整ステップが特に重要となります。バッテリーの適正動作温度は5度から35度の範囲内であり、この範囲外では保護機能が作動します。
ステップ4:接点清掃とメンテナンス(成功率約70%)
接触不良が原因の赤点滅に対しては、接点清掃が非常に効果的です。バッテリーと本体の金属接点部分を乾いた柔らかい布で丁寧に清拭し、汚れや酸化物を完全に除去します。清掃後は接点部分が完全に乾燥していることを確認してから再装着してください。
ステップ5:ファームウェアリセット(機種限定)
一部のダイソンモデルでは、掃除機のトリガーを10秒間長押しすることで内部システムの深度リセットが可能です。ただし、この機能は全てのモデルに対応していないため、実行前にダイソンの公式サイトで対象機種を確認することをおすすめします。
これら全ての手順を実行しても赤点滅が継続する場合は、バッテリーの物理的な損傷や重篤な内部故障が考えられます。この段階では、安全性と確実性を考慮してバッテリー交換を検討すべきでしょう。
ダイソンバッテリー 交換の必要性と方法
ダイソンバッテリーの交換は、掃除機の性能を維持し長期間使用するために重要なメンテナンス作業です。適切なタイミングで交換を行うことで、掃除機の寿命を大幅に延長し、快適な掃除体験を継続することができます。
バッテリー交換が必要となる症状
バッテリー交換の必要性を判断する主要な症状として、以下のようなサインが挙げられます。使用時間の著しい短縮(購入時の50%以下)、赤ランプの継続的な点滅、充電時間の異常(1時間以下で完了、または6時間以上かかる)、吸引力の明らかな低下、バッテリーの異常発熱などです。
| 症状 | 新品時の状態 | 交換が必要な状態 |
|---|---|---|
| 連続使用時間 | 20-60分(モデル別) | 10分以下 |
| 充電時間 | 3-4.5時間 | 1時間以下または6時間以上 |
| 吸引力 | 100% | 明らかに低下 |
| 発熱状態 | 軽微な発熱 | 異常な高温 |
バッテリー交換の具体的手順
ダイソンのバッテリー交換は、専門的な知識や特殊な工具を必要とせず、一般の方でも安全に実行できます。基本的な手順は以下の通りです。
- 掃除機の電源を完全にオフにし、ダストビンを取り外す
- バッテリー固定用のネジ(通常2-3本)をプラスドライバーで取り外す
- 古いバッテリーパックを慎重に取り外す
- 新しいバッテリーを正しい向きで装着する
- 固定用ネジを確実に締める
- 初回充電(4時間以上)を実行して動作確認を行う
バッテリー選択の重要なポイント
バッテリー交換の際の選択肢として、ダイソン純正バッテリーと互換性バッテリーがあります。純正バッテリーは価格が8,000円から16,000円程度と高価ですが、品質、安全性、互換性が完全に保証されています。
互換性バッテリーは純正品の約半額で購入可能ですが、品質や安全性にばらつきがあります。互換バッテリーを選択する場合は、PSE認証(電気用品安全法の基準適合マーク)を必ず取得している製品を選んでください。
過去には非純正バッテリーによる発火や膨張事故が報告されています。安全性を最優先に考え、信頼できるメーカーの製品を選択することが重要です。
バッテリー交換完了後は、初回充電を4時間以上実行することで、新しいバッテリーのパフォーマンスを最適化できます。また、古いバッテリーは家庭ゴミとして廃棄せず、適切なリサイクル施設で処分するようにしてください。
ダイソンバッテリー 寿命の見極め方
ダイソンバッテリーの寿命を正確に判断することは、無駄な出費を避け、最適なタイミングでメンテナンスを行うために不可欠です。バッテリーの状態を客観的に評価するための指標を理解することで、適切な判断を下すことができます。
使用時間による寿命判定
最も分かりやすい寿命の指標は連続使用時間の変化です。ダイソンコードレス掃除機は、モデルによって異なりますが、通常モードで20分から60分程度の連続使用が可能です。この時間が購入時の半分以下に短縮された場合、バッテリーの寿命が近づいていると考えられます。
特に注意すべきは、使用開始から数分でバッテリーインジケーターが赤く変わる症状です。これはバッテリーが電力を十分に保持できなくなっている明確なサインです。
充電特性の変化
バッテリーの劣化は充電時間の異常な変化としても現れます。通常、ダイソンバッテリーの完全充電には3時間から4.5時間を要しますが、劣化が進むと以下のような異常が発生します。
| 充電状態 | 正常時 | 劣化時 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 充電完了時間 | 3-4.5時間 | 1時間以下 | 容量著しく低下 |
| 充電完了時間 | 3-4.5時間 | 6時間以上 | 内部抵抗増加 |
| 充電後の保持 | 数日間維持 | 数時間で放電 | 自己放電増加 |
性能面での劣化症状
吸引力の段階的な低下も重要な判定要素です。バッテリーが劣化するとモーターへの電力供給が不安定になり、バッテリーインジケーターが青く表示されていても実際の吸引性能は大幅に低下します。同じ掃除箇所で以前より多くの往復が必要になった場合は、バッテリーの劣化を疑うべきでしょう。
物理的な変化の確認
バッテリーの物理的な状態も寿命判定の重要な指標です。充電中や使用中にバッテリーが異常に熱くなる現象は、内部の劣化が進行していることを示しています。正常なバッテリーでも多少の発熱はありますが、手で触れないほど熱くなる場合は交換を検討すべきです。
また、バッテリーパックの膨張や変形も危険な兆候です。この症状が見られる場合は、安全のため直ちに使用を中止し、適切な方法で廃棄してください。
寿命延長のためのメンテナンス
バッテリー寿命を最大限に延長するための日常的なメンテナンスとして、使用後の充電器からの取り外し、適温での保管(5度から35度)、フィルターの定期清掃による掃除機への負荷軽減、ターボモードの適度な使用などが効果的です。
一般的にダイソンのリチウムイオンバッテリーの設計寿命は2年から3年、または約1,200回の充放電サイクルとされています。ただし、使用環境や頻度により大きく変動するため、上記の症状を総合的に判断することが重要です。
ダイソンバッテリー 廃棄の正しい方法
ダイソンバッテリーの廃棄は、環境保護と安全確保の観点から適切な方法で実行することが法的に義務付けられています。リチウムイオン電池を含むバッテリーを不適切に廃棄すると、環境汚染や火災事故の原因となる可能性があるため、正しい処理方法を理解することが重要です。
法的根拠と廃棄の必要性
日本では資源有効利用促進法により、小型充電式電池のリサイクルが義務付けられています。ダイソンバッテリーに使用されているリチウムイオン電池も対象となるため、一般家庭ゴミとして廃棄することは法律で禁止されています。
適切な廃棄を行わない場合、ゴミ収集車や処理施設での火災事故、環境中への有害物質の流出、貴重な金属資源の浪費などの問題が発生します。実際に、不適切に廃棄されたリチウムイオン電池による火災事故が全国で多数報告されています。
具体的な廃棄場所と方法
最も便利で確実な廃棄方法は、小型充電式電池リサイクルボックスの利用です。以下の施設に設置されているリサイクルボックスで回収が可能です。
- 家電量販店(ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ヤマダ電機など)
- ホームセンター(コーナン、カインズ、コメリなど)
- 一部の自治体施設
- ダイソン製品取扱店舗
廃棄前の安全対策
バッテリーを廃棄する前に、安全性を確保するための対策が必要です。端子部分の絶縁処理として、バッテリーの金属端子部分にビニールテープやセロハンテープを貼り付け、他の金属との接触を防ぎます。これにより輸送中の短絡による発火リスクを軽減できます。
バッテリーに明らかな膨張、変形、損傷が見られる場合は、取り扱いに十分注意し、回収ボックスではなく店舗スタッフに直接相談することをおすすめします。
自治体による独自回収システム
一部の自治体では、独自の小型家電リサイクル回収システムを運営しています。お住まいの地域の自治体ホームページや清掃局で、最寄りの回収場所や回収日程を確認できます。また、自治体主催のリサイクルイベントでの回収も行われることがあります。
販売店での下取りサービス
新しいダイソン製品を購入する際に、古いバッテリーの回収サービスを提供している販売店もあります。購入予定がある場合は、事前に販売店に確認してみることをおすすめします。このサービスを利用することで、新品購入と同時に適切な廃棄が可能になります。
専門機関による回収情報
一般社団法人JBRCの公式ウェブサイトでは、全国の小型充電式電池回収協力店の検索システムが提供されています。郵便番号や住所を入力することで、最寄りの回収場所を簡単に見つけることができます。
不適切な廃棄による火災事故防止のため、以下の行為は絶対に避けてください。
- 可燃ゴミや不燃ゴミとしての廃棄
- バッテリーの分解や破壊
- 火気の近くでの保管
- 水に濡らすこと
適切なバッテリー廃棄は、環境保護と安全確保の両面で社会的責任を果たす重要な行為です。必ず適切な方法でダイソンバッテリーを廃棄するよう心がけてください。
ダイソンバッテリーの赤点滅リセット方法まとめ

- ダイソンバッテリーの赤点滅は主にバッテリー劣化や内部システム異常が原因
- 点滅回数によってエラーの種類と深刻度が明確に区別される
- 4回点滅はセルバランス異常で比較的軽度な問題を示している
- 10回・20回点滅はバッテリーセルの深刻な故障や制御回路異常を表す
- 30回・32回点滅はバッテリー管理システムの重大な故障で復旧困難
- 赤青交互点滅はバッテリーと本体間のコミュニケーションエラー
- 基本リセットは充電器を10秒抜いて再接続する簡単な方法
- 完全放電と再充電によりバッテリーシステムの最適化が可能
- バッテリーの適正動作温度は5度から35度の範囲内
- 接点清掃により接触不良による問題の多くが解決できる
- バッテリー交換は専門知識不要で一般ユーザーでも実行可能
- 互換バッテリー選択時はPSE認証取得製品を選ぶことが重要
- 非純正バッテリーによる発火事故の報告があるため品質重視が必要
- バッテリー寿命は約2年から3年または1200回の充放電サイクル
- 使用済みバッテリーは小型充電式電池リサイクルボックスで適切廃棄

