【2025年最新】マキタとハイコーキどっちを選ぶ?特徴と性能完全比較

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【2025年最新】マキタとハイコーキどっちを選ぶ?特徴と性能完全比較

電動工具を選ぶ際、多くの方が「マキタハイコーキどっちが良いのだろう?」と悩まれることでしょう。日本を代表するこの2大メーカーは、それぞれに特徴があり、一概にどちらが優れているとは言えません。本記事では、マキタとハイコーキの特徴と比較から性能評価の違い、バッテリーの特徴、価格比較まで幅広く解説します。さらに、マキタ派とハイコーキ派の主な意見や、初心者が知るべきポイント、どちらが長持ちするのかという疑問にもお答えします。「ハイコーキが壊れやすい」という噂の真相や、マキタからハイコーキへの乗り換え事情についても触れ、掃除機選びの参考情報もご紹介。あなたの作業スタイルや予算に合った最適な選択ができるよう、徹底比較していきましょう。

記事のポイント

  • マキタとハイコーキの製品特徴や性能差を細かく比較できる
  • それぞれのバッテリーシステムの互換性と経済性の違いが分かる
  • 用途別(DIY初心者、プロ、特定工具)にどちらが適しているか判断できる
  • 耐久性や価格、アフターサービスの違いから長期的な選択ができる
目次

マキタとハイコーキどっちが選ばれる?

マキタとハイコーキどっちが選ばれる?
  • マキタとハイコーキ 特徴と比較
  • マキタとハイコーキ 性能評価の違い
  • マキタとハイコーキ バッテリーの特徴
  • マキタ派とハイコーキ派の主な意見
  • マキタとハイコーキ 価格を比較

マキタとハイコーキ 特徴と比較

マキタとハイコーキは日本を代表する電動工具メーカーで、両社とも高品質な製品ラインナップを誇っています。マキタは国内シェア約60%を持つトップメーカーであり、ハイコーキ(旧・日立工機)は技術力に定評があります。

マキタの最大の特徴は、豊富な製品ラインナップです。18Vシリーズだけでも242機種、40Vmaxシリーズが52機種と圧倒的な品揃えを持っています。電動工具だけでなく、コーヒーメーカーやラジオ、テレビなど生活向け製品も充実しているため、バッテリーを共有して様々な用途に活用できます。また、全国123カ所に営業所を設置し、「修理3日体制」という素早いアフターサービスも強みです。

一方、ハイコーキはマルチボルトバッテリーが最大の特徴です。このバッテリーは36Vと18Vの両方に対応し、装着した工具に合わせて自動的に電圧を切り替えます。18V機種が76機種、36V(マルチボルト)が55機種あり、これらのバッテリーを共有できるため経済的です。さらに、耐久性の高さとパワフルさで知られ、過酷な環境での使用に強いという評判があります。

デザイン面では、マキタのティール(青緑)色が特徴的で視認性に優れており、一方のハイコーキは緑を基調としています。マキタ製品はデザイン性に優れているという評価が多く、ハイコーキは機能性重視の設計が特徴です。

工具の種類によって得意不得意があり、スライド丸ノコやパワーが必要な工具はハイコーキが優れているという評価が多いです。逆に、マキタはインパクトドライバーなど小型で扱いやすい工具に定評があります。

どちらのメーカーを選ぶかは、使用目的や予算、すでに持っている工具との互換性などを考慮して判断することが大切です。バッテリーの互換性を考えると、一つのメーカーに統一して工具をそろえると経済的でしょう。

マキタとハイコーキ 性能評価の違い

マキタとハイコーキの性能評価を比較すると、それぞれ得意分野が異なります。インパクトドライバー、インパクトレンチ、丸ノコ、ディスクグラインダー、スライド丸ノコなど主要工具ごとに見ていきましょう。

インパクトドライバーでは、マキタの40Vmax TD001Gが最大トルク220N.mと最も高い数値を示しています。ハイコーキのマルチボルト WH36DCは200N.mで、マキタの18V機種TD172Dは180N.mです。しかし、トルク以外の面では、ハイコーキWH36DCが3灯式LEDライトや低価格という強みを持っています。実際の使用感では、トリプルハンマ構造により好フィーリングとカムアウト低減を実現しているハイコーキの評価が高いことが多いです。

インパクトレンチについては、マキタの40Vmax TW001Gが最大トルク1,350N.mと驚異的な数値を誇り、ハイコーキの36V WR36DAの1,100N.mを大きく上回っています。さらに、ヘッド長も217mmとコンパクトで、作業量も多いため、この分野ではマキタに軍配が上がります。

丸ノコでは、マキタの40Vmax HS001Gが最高回転数5,500min-1と高速であるのに対し、ハイコーキのC3606DAは4,300min-1ですが、サイレントモードを搭載しており、騒音を抑えた作業が可能です。切込み深さはほぼ同等ですが、左傾斜での切込み深さはハイコーキの方が深く設計されています。

ディスクグラインダーでは、ハイコーキのG3610DAシリーズがオートモードと変速モードを選べる上、最大10,000min-1の高速回転を実現し、マキタの8,500min-1を上回っています。操作性や機能面でもハイコーキが優位です。

スライド丸ノコについては、165mmクラスではハイコーキC3606DRBが最大切断幅245mmと優れていますが、価格も高めです。190mmクラスでもハイコーキC3607DRAが切込み深さや傾斜角度で優位に立っています。

総合的に見ると、パワーと粘り強さを重視するならハイコーキバランスの良さと取り回しの良さを重視するならマキタという傾向があります。ただし、最新の40Vmaxシリーズが加わったことで、マキタもパワー面で追いついてきています。使用する工具の種類や用途によって、適切なメーカーを選ぶことが重要です。

マキタとハイコーキ バッテリーの特徴

マキタとハイコーキのバッテリーシステムには大きな違いがあり、工具選びの重要なポイントとなります。両社の最新バッテリー技術を比較してみましょう。

マキタは主に18Vと40Vmaxの2つのバッテリーシリーズを展開しています。18Vシリーズは1.5Ahから6.0Ahまで容量バリエーションが豊富で、軽量タイプから長時間使用可能なタイプまで選べます。しかし、18Vバッテリーと40Vmaxバッテリーには互換性がなく、それぞれ専用の工具やバッテリーを用意する必要があります。

40Vmaxバッテリーの特徴は、バッテリー単体でIP56等級の防じん・防水性能を持つこと、そして耐衝撃性が40%向上している点です。過酷な環境での作業に適していますが、対応する工具はまだ限られています。充電時間は2.5Ahタイプで実用充電19分、フル充電28分と高速です。

一方、ハイコーキはマルチボルトバッテリーを主力としています。このバッテリーの最大の特徴は、36Vと18Vの両方の工具に対応する点です。36V対応工具に装着すると36Vとして、18V対応工具に装着すると18Vとして自動的に切り替わります。容量は36Vの場合2.5Ah、4.0Ah、1.5Ahの3種類があり(18V換算ではそれぞれ5.0Ah、8.0Ah、3.0Ah)、使用状況に合わせて選べます。

充電時間はハイコーキのマルチボルト2.5Ah(BSL36A18)が実用充電19分/フル充電25分とマキタとほぼ同等です。重量はマルチボルト2.5Ahが700gとやや重いですが、この1つのバッテリーで18Vと36Vの両方の工具に対応できるメリットは大きいでしょう。さらに、ハイコーキのバッテリーには2年保証が付いています。

バッテリーの選択では次の点を考慮すると良いでしょう。多様な工具をひとつのバッテリーで使いまわしたい場合や、18Vと36V両方の工具を使用する予定がある場合は、ハイコーキのマルチボルトシステムが経済的です。一方、18Vシリーズのみを多数揃える予定なら、ラインナップが豊富なマキタが適しています。また、過酷な環境で使用する場合は、防じん・防水性能を持つマキタの40Vmaxが優れています。

どちらを選ぶにしても、バッテリーの互換性を考慮すると、基本的には一つのメーカーに統一して工具を揃えることをおすすめします。

マキタ派とハイコーキ派の主な意見

マキタとハイコーキどちらがいいかという議論は職人さんの間でも盛り上がるテーマです。それぞれの派閥に分かれる理由はどこにあるのでしょうか。

マキタ派の主な意見としては、まず「ラインナップの豊富さ」が挙げられます。18Vシリーズだけでも240機種以上、40Vmaxを含めると300機種近くの選択肢があるため、同じバッテリーを使い回せる工具が多いという利点があります。「修理のスピードと安心感」も大きな支持理由です。マキタは全国129カ所に営業所を設けており、「修理3日体制」というサービスで故障してもすぐに直してもらえます。

また、マキタ派からは「デザインの良さ」を評価する声も多く聞かれます。特に近年は電動工具だけでなく、コーヒーメーカーやラジオ、テレビなどの生活向け製品も充実させていることから、「ツールを集める楽しさがある」という意見もあります。

一方、ハイコーキ派の最大の主張は「マルチボルトバッテリーの便利さ」です。36Vと18Vの両方に対応するマルチボルトバッテリーは、一つで様々な電圧の工具に対応できるという画期的なシステムを提供しています。コストを抑えながら高性能な工具を運用できるという経済面のメリットが大きいのです。

さらに「パワーと耐久性の高さ」を評価する声も多いです。特に固い木材や鉄材を切断する丸ノコなどの工具で評価が高く、「ハードな使用にも耐えられる」「長持ちする」といった口コミが目立ちます。また、「高スペック製品が早く出る」という技術面での先進性も支持されています。

興味深いのは「マキタ沼」と呼ばれる現象です。マキタ愛好家の間では、次々と新製品が出るたびに衝動買いしてしまう状態を「マキタ沼にハマる」と表現します。それほど魅力的な製品が多いということでしょう。

どちらのメーカーがいいかは一概には言えませんが、使用する目的や環境、予算によって最適なメーカーは変わってきます。実際の使用感や信頼性を優先するなら、両方を試してみるのもいいかもしれません。実務で使う工具は長く付き合うものですから、自分に合った選択をすることが大切です。

マキタとハイコーキ 価格を比較

電動工具の購入を検討する際、価格は重要な判断材料です。マキタとハイコーキの価格比較を主要工具ごとに見ていきましょう。

インパクトドライバーの場合、マキタの40Vmax TD001GのフルセットSP(バッテリー2個+充電器付き)が約48,422円、18VのTD172DRGXが約48,832円です。一方、ハイコーキのマルチボルト WH36DCの本体のみは約21,177円となっており、充電器なしセット(本体+バッテリー)も用意されています。同等性能で比較するとハイコーキの方がやや安い傾向にあります。

インパクトレンチでは、マキタの40Vmax TW001GのフルセットSPが約75,907円、18V TW1001DRGXが約73,508円、ハイコーキのマルチボルト WR36DAが約73,427円です。この分野では両社ほぼ同価格帯となっています。

丸ノコを見ると、マキタの40Vmax HS001GのフルセットSPが約74,475円、18V HS631DRGXが約71,406円に対し、ハイコーキのマルチボルト C3606DAが約57,288円と、かなりの価格差があります。同等性能でありながらハイコーキの方が大幅に安価です。

ディスクグラインダーでは、マキタの40Vmax GA001GZ/GA009GZのフルセットSPが約61,380円~62,472円、18V GA404DN/GA408Dが約58,789円~59,880円、ハイコーキのマルチボルト G3610DAが約42,353円です。この分野でもハイコーキが価格優位性を持っています。

スライド丸ノコでは、マキタの40Vmax LS001GZ本体のみが約76,023円、18V LS610DZが約73,736円、ハイコーキのマルチボルト C3606DRBが約74,338円です。こちらはほぼ同価格帯となっています。

概して同等機能・性能で比較すると、ハイコーキの方が価格を抑えた設定になっていることが多いです。特に丸ノコやディスクグラインダーでは顕著な差が見られます。ただし、マキタのフルセットはバッテリー2個付きの場合が多く、一方ハイコーキは1個付きという違いもあります。

さらに購入後のランニングコストも考慮すべき点です。マキタは18Vと40Vmaxでバッテリーが異なるため、両方の工具を使いたい場合は別々にバッテリーを購入する必要があります。対してハイコーキはマルチボルトバッテリー1つで18Vと36Vの両方に対応するため、トータルコストでは優位になることが多いでしょう。

初期投資とランニングコストの両面から考えると、多様な電圧の工具を使用する場合はハイコーキが、18V機を中心に使用するならマキタが経済的かもしれません。価格だけでなく、自分の使用状況や優先する機能も考慮して選ぶことが大切です。

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マキタとハイコーキどっちが初心者向き?

マキタとハイコーキどっちが初心者向き?
  • マキタとハイコーキ 初心者が知るべき点
  • マキタとハイコーキ 長持ちするのはどっち?
  • ハイコーキが壊れやすいという噂の真相
  • マキタからハイコーキへの乗り換え事情
  • マキタとハイコーキ 掃除機を選ぶならどっちがいい?

マキタとハイコーキ 初心者が知るべき点

電動工具を初めて購入する方にとって、マキタとハイコーキのどちらを選ぶべきか悩ましい問題です。初心者が知っておくべき重要なポイントをご紹介します。

まず、電動工具選びで最も重要なのは「バッテリーの互換性」です。電動工具は一つだけでなく、徐々に増えていくことが多いため、同じメーカーで統一すると同じバッテリーを使い回せて経済的です。そのため、最初の一台選びは慎重に行いましょう。

マキタは初心者にも使いやすい工具が多く、特に18Vシリーズは242機種と豊富なラインナップを誇ります。DIYから本格的な作業まで幅広く対応できるため、将来的な拡張性に優れています。また、ホームセンターでも入手しやすく、修理サービスも充実しているため安心感があります。

一方、ハイコーキは技術力に定評があり、特にマルチボルトバッテリーは36Vと18Vの両方に対応する画期的なシステムです。パワーが必要な作業を行う場合や、将来的に高電圧機器も使いたいと考える初心者にはおすすめです。

価格面では、ハイコーキの方がやや安価な傾向にあります。同等性能の製品を比較すると、ハイコーキの方が5〜20%ほど価格が抑えられていることが多いです。初期投資を抑えたい方はハイコーキから検討してみるのも良いでしょう。

初心者におすすめの最初の一台は、インパクトドライバーです。マキタの場合は18VのTD172D、ハイコーキならWH18DCが入門機として適しています。電圧が高いほどパワフルですが、重量も増すため、女性や軽作業中心の方は軽量な14.4Vや10.8Vのモデルも検討する価値があります。

また、購入前に実際に手に取って重さや握り心地を確認することも大切です。長時間使用する工具ですから、自分の手に合った製品を選びましょう。ホームセンターなどでデモンストレーションがあれば、ぜひ参加してみることをおすすめします。

最後に、初心者の方は付属品や保証期間もチェックしておきましょう。ハイコーキはバッテリーに2年保証がついており、マキタは全国に営業所があるため修理対応がスムーズです。これらのアフターサービスも選択の基準にすると良いでしょう。

マキタとハイコーキ 長持ちするのはどっち?

電動工具を長く使い続けたいというのは多くのユーザーの願いです。マキタとハイコーキ、長持ちするのはどちらなのでしょうか。

耐久性の面では、プロの職人さんの声を集めると、わずかにハイコーキに軍配が上がる傾向があります。ハイコーキは元々、過酷な環境での使用に耐える製品設計に定評があり、悪天候や長時間使用でも故障しにくいという評価を得ています。特に電動工具の心臓部であるモーターの品質が高く、高負荷の作業でも壊れにくいという意見が多く聞かれます。

一方、マキタも耐久性の高さは世界的に認められており、故障率の低さは折り紙付きです。国内シェア60%を持つトップメーカーの地位を確立しているのは、製品の信頼性があってこそです。特に18Vシリーズは長年の実績があり、多くのユーザーから長寿命だという評価を得ています。

バッテリー寿命について比較すると、両社とも高品質なリチウムイオンバッテリーを採用しており、大きな差はありません。マキタの標準バッテリーが300〜500回の充電サイクルに対し、ハイコーキもほぼ同等の耐久性を持っています。ただし、ハイコーキのバッテリーには2年保証が付いているため、保証期間内に不具合が発生した場合には交換してもらえるという安心感があります。

長く使うためのポイントとして、温度管理が重要です。マキタもハイコーキも-10℃〜40℃の範囲内での使用を推奨しています。極端な高温・低温環境での使用や保管は避け、特に夏場の車内など高温になる場所にバッテリーを放置しないように注意しましょう。

メンテナンス性の観点では、マキタは全国に123の営業所を持ち、修理3日体制を敷いているため、故障時の対応が迅速です。一方、ハイコーキは営業所数は少ないものの、修理の質が高いという評価があります。また、両社とも部品の供給体制が整っているため、古い機種でも修理用部品が長期間入手可能です。

実際の使用年数でいえば、プロが毎日使用する場合でも5〜7年、DIYなど週末使用程度であれば10年以上問題なく使えるケースも珍しくありません。いずれにしても、適切な使用方法と定期的なメンテナンスを行うことで、どちらのメーカーの製品も長く使い続けることができるでしょう。

ハイコーキが壊れやすいという噂の真相

「ハイコーキの電動工具は壊れやすい」という噂を耳にしたことがある方もいるかもしれません。この噂の真相を探ってみましょう。

結論から言うと、ハイコーキの電動工具が特別に壊れやすいということはありません。むしろ、前章で述べたように多くのプロユーザーからは耐久性の高さで評価されています。過酷な環境での使用に耐える設計が特徴で、長持ちするという声も数多くあります。

では、なぜこのような噂が一部で広まっているのでしょうか。その背景には複数の要因があると考えられます。

一つ目は、2017年にKKRグループへの売却に伴いブランド名が「日立工機」から「ハイコーキ」に変更されたことです。この変更により、一部のユーザーの間で「品質が低下したのでは」という懸念が生まれました。しかし実際には、開発・製造体制はほとんど変わっておらず、技術力やノウハウはそのまま継承されています。

二つ目は、インターネット上のレビューにバイアスがかかりやすいという点です。Amazonのレビューを見ると、バッテリーの不良に関する記述が散見されます。しかし、これは全体の中のごく一部であり、満足している大多数のユーザーは積極的にレビューを書かないことが多いのです。

三つ目の要因として、ハイコーキはパワフルなモデルが多く、素材によっては想定以上の負荷がかかることがあります。適切な使用方法を守らないと、確かに故障のリスクは高まるでしょう。

具体的なデータを見てみると、プロツールの修理専門業者の報告では、ハイコーキとマキタの故障率に大きな差はないとされています。むしろ、ハイコーキは「無理な使い方をしても壊れにくい」との評価もあります。

ハイコーキの製品は、バッテリーに2年保証が付いているという点も注目すべきです。保証期間が長いということは、それだけメーカー側が自社製品の耐久性に自信を持っている証拠と言えるでしょう。

ハイコーキを長く使うコツとしては、使用後のお手入れをしっかり行うこと、バッテリーを適切な温度環境で保管すること、そして純正の付属品や消耗品を使用することが挙げられます。これらを守れば、ハイコーキの電動工具も問題なく長期間使用できるでしょう。

マキタからハイコーキへの乗り換え事情

マキタから新たにハイコーキへ乗り換えるユーザーが増えています。その理由と注意点を確認しておきましょう。

乗り換えの最大の理由は、ハイコーキのマルチボルトバッテリーの登場です。2017年に発表されたこのバッテリーは、36Vと18Vの両方に対応する画期的なシステムで、一つのバッテリーで異なる電圧の工具を使用できます。マキタのように18Vバッテリーと40Vmaxバッテリーを別々に揃える必要がないため、コスト面での魅力が大きいのです。

多くの乗り換え組は「36Vのパワフルな工具を使いたいが、すでに持っている18V工具のバッテリーも使い回したい」という希望を持っています。例えば、インパクトドライバーは18Vでも十分な性能があるものの、丸ノコやハンマードリルでは36Vのパワーが欲しいという場合です。ハイコーキならマルチボルトバッテリー一つでこれらを実現できます。

業種別に見ると、特に大工や建築業者からの支持が高まっています。スライド丸ノコなどの精度が求められる工具において、ハイコーキの性能が評価されているためです。また、耐久性の高さも建築現場のような過酷な環境では重要なポイントとなっています。

一方で、マキタからハイコーキへの乗り換えには注意点もあります。まず、すでに多くのマキタ製品を所有している場合、一度に全て買い換えるのは現実的ではありません。徐々に主力工具から買い換えていくのが賢明でしょう。ハイコーキは「マルチボルトフルセット+マキタは本体のみ」という組み合わせで購入できるため、移行期間中は両メーカーの工具を併用することも可能です。

また、マキタでしか対応していない専門工具(例:空気入れ、コーヒーメーカー、テレビなど)があるため、完全に乗り換えられない場合もあります。使用する工具の種類によっては、両メーカーを使い分ける「両刀使い」が現実的な選択となるでしょう。

さらに、ハイコーキのマルチボルトは、一部の古い18V機種には取り付けられないこともあります。購入前に互換性を確認することが大切です。

興味深いのは、マキタの40Vmaxシリーズ発売後も、ハイコーキへの乗り換えが続いている点です。これは40Vmaxには18V機との互換性がないため、新たに導入コストがかかることが理由として考えられます。

乗り換えを考えているなら、まずはインパクトドライバーなど使用頻度の高い工具から試してみるのがおすすめです。両メーカーの使用感の違いを実感したうえで、徐々に買い替えていくことで失敗のリスクを減らせるでしょう。

マキタとハイコーキ 掃除機を選ぶならどっちがいい?

マキタとハイコーキは電動工具だけでなく、コードレス掃除機の分野でも人気を二分しています。どちらが自分に合った選択なのか、比較ポイントを詳しく見ていきましょう。

吸引力を重視するなら、ハイコーキの掃除機が優位です。特に36Vのマルチボルトバッテリーを搭載したモデルでは、吸引仕事率が最大155Wと強力な吸引力を発揮します。これに対しマキタの40Vmax搭載モデルCL001Gは125W、18V搭載モデルCL286FDは100Wとなっています。固い木材や鉄材の屑が多い作業現場では、ハイコーキの強力な吸引力が活きるでしょう。

一方、軽量性と取り回しでは、マキタが優れています。マキタの掃除機は7.2Vモデルで約0.8kg、10.8Vモデルで約1.0kg、18Vモデルでも約1.7kgと、非常に軽量です。狭い場所や家具の下などを掃除する際に便利で、長時間使用しても疲れにくいという特徴があります。

重要なポイントとなるバッテリー関連では、ハイコーキがマルチボルトバッテリーによる互換性の高さで優位に立ちます。18Vと36Vの両方の掃除機で同じバッテリーが使用できるため、複数の掃除機を所有する場合や他の電動工具とバッテリーを共有したい場合に経済的です。

また、ハイコーキの掃除機はパワーだけでなく、静音性にも優れています。サイレントモードを搭載したモデルでは、騒音レベルを大幅に抑えながら掃除が可能です。例えば、マルチボルト搭載のR36DAは標準モードでも65dB程度と、比較的静かに運転できます。

マキタの掃除機は、急速充電に対応している点が魅力です。18Vモデルでは約17分、40Vmaxモデルでは約19分で実用充電ができるため、バッテリー切れの心配が少なくなります。ハイコーキも同等の充電時間ですが、バッテリー容量の大きいモデルではマキタより若干早い充電が可能です。

価格面では、同等スペックで比較するとハイコーキがやや安い傾向にあります。例えば、18Vクラスの標準的なモデルで比較すると、ハイコーキが15〜20%ほど安価であることが多いです。

使用目的別に見ると、家庭でDIYの掃除機として使うならマキタのコンパクトモデルが便利です。特に7.2V〜14.4Vの軽量モデルは、階段や車内などの掃除に適しています。一方、建設現場や工房など、本格的な作業環境での使用にはハイコーキの36Vマルチボルトモデルがおすすめです。

どちらを選ぶにしても、すでに所有している他の電動工具とバッテリーを共有できるかどうかは大きな判断基準となるでしょう。バッテリーの互換性を考慮すると、基本的には自分がメインで使用している電動工具と同じメーカーの掃除機を選ぶのが経済的です。

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マキタとハイコーキどっちを選ぶべきか?総括比較

マキタとハイコーキどっちを選ぶべきか?総括比較
  • マキタは国内シェア約60%を持つトップメーカーで、ハイコーキは技術力に定評がある
  • マキタは18Vシリーズ242機種、40Vmaxシリーズ52機種と圧倒的な品揃えを誇る
  • ハイコーキの最大の特徴は36Vと18Vの両方に対応するマルチボルトバッテリーである
  • マキタのティール(青緑)色デザインは視認性に優れ、ハイコーキは緑を基調としている
  • スライド丸ノコやパワーが必要な工具はハイコーキが優れているという評価が多い
  • マキタはインパクトドライバーなど小型で扱いやすい工具に定評がある
  • 同等性能で比較するとハイコーキの方が価格を抑えた設定になっていることが多い
  • マキタは全国123カ所に営業所を設置し「修理3日体制」という素早いアフターサービスを提供
  • ハイコーキはバッテリーに2年保証がついており、長期使用に安心感がある
  • 初心者におすすめの最初の一台はインパクトドライバーである
  • 耐久性の面ではプロの声を集めるとわずかにハイコーキに軍配が上がる傾向がある
  • マキタからハイコーキへの乗り換え理由は主にマルチボルトバッテリーの互換性の高さ
  • 掃除機の吸引力はハイコーキが優位だが、軽量性と取り回しではマキタが優れている
  • 多様な電圧の工具を使用する場合はハイコーキが、18V機を中心に使用するならマキタが経済的
  • 使用目的や予算、すでに持っている工具との互換性を考慮して判断することが重要
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