庭木の剪定作業に欠かせないマキタの高枝チェーンソー。マキタの純正品は性能が高く信頼性がありますが、価格が3万円台後半と比較的高価なため、コストを抑えたい方はマキタ互換の高枝チェーンソーを検討されているのではないでしょうか。
マキタ互換の高枝チェーンソーは、1万円台から2万円台で購入できる上、基本性能や安全機能も充実しています。最大切断径15-20cm、チェーンスピード5-6m/s、伸縮範囲130-200cmと、一般的な庭木の管理には十分な性能を備えています。また、マキタの18V/21Vバッテリーに対応しており、すでにマキタ製品をお持ちの方は既存のバッテリーを使用することも可能です。
本記事では、マキタ互換の高枝チェーンソーについて、2024年の新型モデルを含む性能比較や、YARD FORCEなどの人気モデルの特徴、純正品との違い、選び方のポイントまで、詳しく解説していきます。これから購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
記事のポイント
- マキタ互換の高枝チェーンソーは純正品の半額以下で購入可能
- チェーン刃は4種類(80TXL/91PX/25AP/M11)から選択できる
- 伸縮ポールは1.3m~2.0mまで調整でき、最大5mの高さまで届く
- 18V/21Vのマキタ純正バッテリーがそのまま使用できる
マキタ互換の高枝チェーンソーの特徴

- マキタ互換ポールチェーンソーの基本性能
- マキタ互換の高枝チェーンソーの価格帯
- 純正品と互換品の違いとは
- バッテリーとチェーン刃の互換性
- アタッチメントと部品交換の注意点
マキタ互換ポールチェーンソーの基本性能
マキタ互換の高枝チェーンソーは、一般家庭での剪定作業に十分な性能を備えています。最大切断径は15-18cm程度で、チェーンスピードは無負荷時で5-6m/sを実現。また、伸縮ポールは1.3m~2.0mまで無段階調節が可能です。
これらの基本性能は、一般的な庭木の剪定作業には十分な仕様となっています。なぜなら、多くの庭木の枝は直径15cm未満であり、2mまでの伸縮機能があれば、脚立と併用することで3階建ての高さまで到達できるためです。
ただし、注意点もいくつかあります。チェーンの張りは使用中に緩むことがあるため、定期的な確認と調整が必要となります。また、伸縮ポールを最大限に伸ばした状態では、バッテリーの消費が早くなる傾向があります。
マキタ互換の高枝チェーンソーの価格帯
マキタ互換の高枝チェーンソーは、1万円台から2万円台までの幅広い価格帯で展開されています。最も安価なモデルは1万円台前半で、2024年の新型モデルは11,980円からの設定となっています。一方、高性能なブラシレスモーター搭載モデルは2万円台後半まで価格が上がります。
価格の違いは主に、モーターの種類やチェーン刃の品質、付属品の有無によって生じています。例えば、OREGON製のチェーン刃を採用したYARD FORCEモデルは17,580円前後で、信頼性の高い部品を使用している分、価格が若干高めに設定されています。
なお、すべてのモデルに共通して、バッテリー、充電器、肩掛けベルト、保護メガネ、チェーンオイルなどの基本的な付属品が同梱されています。購入時には、これらの付属品の有無も含めて総合的に判断することをお勧めします。
純正品と互換品の違いとは
マキタ純正品と互換品では、性能面で若干の差異が存在します。互換品のチェーンスピードは5-5.5m/s程度で、純正品の最大20m/sと比べると差があります。また、最大切断径も互換品は15-18cm程度となっており、純正品よりもやや小さめです。
一方で、伸縮範囲は130-200cm程度と、純正品とほぼ同等の使用感を実現しています。また、安全機能に関しても、誤作動防止のWスイッチやチェーンブレーキ、キックバック防止機能など、基本的な機能は搭載されています。
ただし、互換品を使用する際は注意点があります。スプロケットとガイドバー、チェーン刃は必ずセットで交換する必要があり、これらの部品の入手のしやすさは純正品に劣ります。また、バッテリー効率は延長ポールの長さが長くなるにつれて低下する傾向が、純正品より顕著に表れます。
バッテリーとチェーン刃の互換性
マキタ互換の高枝チェーンソーは、マキタの18V/21Vバッテリーに対応しています。具体的には、BL1860B、BL1850B、BL1830Bなどの純正バッテリーを使用することが可能です。しかし、互換バッテリーを使用する場合は、本体の性能や稼働時間に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
チェーン刃に関しては、主に4種類の互換性があります。80TXLは薄刃で切断抵抗が少なく、91PXはキックバックが少ないため初心者向けです。また、25APは耐久性が高くプロ向け、M11は薄刃で作業効率が良いという特徴があります。ただし、これらのチェーン刃は互いに互換性がないため、交換時は必ず適合するものを選ぶ必要があります。
なお、バッテリー効率は延長ポールの長さによって変化します。ポールを最大まで伸ばした状態では、バッテリーの消費が早くなる傾向にあります。そのため、長時間の作業を予定している場合は、予備のバッテリーを用意しておくことをお勧めします。
アタッチメントと部品交換の注意点
高枝チェーンソーの部品交換については、いくつかの重要な注意点があります。まず、スプロケット、ガイドバー、チェーン刃は必ずセットで交換する必要があります。これらの部品を個別に交換すると、摩耗の度合いが異なることで故障の原因となる可能性があるためです。
アタッチメントに関しては、伸縮ポールの接続部分に特に注意が必要です。接続部分には安全ロック機能が搭載されていますが、使用中に緩むことがあります。そのため、作業開始前と作業中は定期的にロックの確認を行うことが重要です。
また、チェーンオイルの補給も重要な保守ポイントです。オイルが不足すると、チェーン刃の摩耗が早まり、切断性能も低下します。加えて、細い枝を切る際は跳ねやすい傾向があるため、押さえるように切ることで安全な作業が可能です。なお、保護メガネや肩掛けベルトなどの付属品も、安全な作業のために適切なタイミングでの交換や点検が推奨されます。
人気の高枝チェーンソー互換品を比較

- 2024年おすすめモデルの性能比較
- YARD FORCEの特徴と性能
- 新型モデルの安全機能と特徴
- 切断能力と伸縮機能を徹底解説
- ユーザーレビューと評価ポイント
- 選び方のポイントと注意事項
2024年おすすめモデルの性能比較
2024年の高枝チェーンソー市場では、様々なマキタ互換モデルが登場しています。これらの最新モデルは、家庭用から軽作業用まで幅広いニーズに対応できる性能を備えています。
例えば、2024年新型モデルは、重量約2.75kgと軽量ながら、最大切断径20cmという高い切断能力を実現しています。伸縮範囲も130~200cmと使いやすく、一般的な庭木の剪定作業には十分な性能です。また、定格電圧21V、無負荷運転0-2600rpmという仕様は、多くの作業に対応できる汎用性の高さを示しています。
ただし、実際の使用では注意点もあります。稼働時間は無負荷時で約35分程度となっており、大量の剪定作業を行う場合は、予備バッテリーの準備が推奨されます。また、チェーンスピードは5-5.5m/sと、純正品と比べるとやや控えめな数値となっています。
YARD FORCEの特徴と性能
YARD FORCEの24Vコードレスモデルは、高品質なOREGON製チェーン刃を採用している点が大きな特徴です。このチェーン刃により、安定した切れ味と高い耐久性を実現しています。また、伸縮範囲は230~280cmと、競合製品と比べても広い作業範囲をカバーできます。
チェーンスピードは5.5m/sで、最大切断径は18cmまで対応可能です。これらの性能は、一般的な庭木の剪定作業から、やや太めの枝の処理まで幅広く対応できることを示しています。また、安全面では誤作動防止のWスイッチやチェーンブレーキ、キックバック防止機能など、充実した安全機能を搭載しています。
なお、価格は17,580円前後と、性能に見合った設定となっています。ただし、OREGON製チェーン刃を使用しているため、交換時のコストは他の互換品と比べて若干高めになる可能性があります。
新型モデルの安全機能と特徴
2024年の新型モデルは、安全性と使いやすさを重視した設計となっています。まず、誤作動を防止するWスイッチシステムを採用し、不意な作動による事故を防止します。また、チェーンブレーキやキックバック防止機能も搭載され、作業中の安全性を確保しています。
操作性については、滑り止めグリップを採用することで、長時間の作業でも安定した持ち心地を実現しています。また、本体重量は約2.75kgと軽量で、女性でも扱いやすい設計となっています。6インチのチェーンを搭載し、最大切断径20cmまでの枝を処理できる能力は、一般的な庭木の管理には十分な性能です。
ただし、使用時には定期的なメンテナンスが必要です。特に、チェーンの張り具合は使用中に変化することがあるため、作業前後での確認が推奨されます。また、バッテリーの充電時間は2-3時間かかるため、長時間の作業を予定している場合は、予備のバッテリーを用意しておくことが賢明です。
切断能力と伸縮機能を徹底解説
マキタ互換の高枝チェーンソーは、家庭用として十分な切断能力を備えています。最大切断径は15-20cmまで対応可能で、一般的な庭木の剪定作業に適した性能を持っています。チェーンスピードは5-6m/sを実現し、直径20mmの枝なら約340本の連続切断が可能です。
伸縮機能については、多くのモデルが1.3m~2.0mまでの無段階調節に対応しています。この範囲があれば、最大高さ約5mまでの枝払いが可能となります。また、先端部分の幅も88mm程度とスリムな設計で、枝の間にも入りやすい構造となっています。
ただし、伸縮ポールを最大まで伸ばした状態では、操作性が若干低下する点に注意が必要です。また、高所での作業時は、バランスを取りやすくするために肩掛けベルトの使用が推奨されます。さらに、チェーンの張り具合は作業中に変化することがあるため、定期的な確認と調整が必要となります。
ユーザーレビューと評価ポイント
実際のユーザーからは、軽量で扱いやすい設計が高く評価されています。特に、バッテリーの持ちの良さと切れ味の良さについて、多くの好評価が寄せられています。2階の高さにある枝も、脚立と併用することで安全に処理できるという声も多く聞かれます。
一方で、いくつかの気になる点も指摘されています。例えば、チェーンの張りが使用中に緩むことがあり、定期的な調整が必要となります。また、高枝モード時にポールの接続部分のロックが外れることがあるため、作業前の確実な固定確認が重要です。
なお、長時間使用時のバッテリー持続時間については、純正品と比べてやや短いという指摘もあります。また、互換バッテリーを使用する場合、本体への装着感が純正と異なる場合があるため、購入前に確認することをお勧めします。
選び方のポイントと注意事項
マキタ互換の高枝チェーンソーを選ぶ際は、まず使用目的に合わせた性能の選択が重要です。家庭用であれば、最大切断径15-17cm程度、伸縮範囲1.6~3m程度のモデルで十分な性能が得られます。また、重量は3kg前後のものが扱いやすく、長時間の作業でも疲れにくいでしょう。
安全機能についても、しっかりと確認が必要です。キックバック防止用の安全ガード、誤作動防止のWスイッチ、チェーンブレーキ機能は、基本的な安全機能として必須となります。また、付属品として保護メガネ、肩掛けベルト、チェーンオイル、収納バッグが付属しているかどうかも、選択の際の重要なポイントです。
動力タイプについては、充電式とコード式の2種類から選択可能です。充電式は場所を選ばず使用できる利点がありますが、バッテリー持続時間に制限があります。一方、コード式は安定した出力が得られますが、コードの取り回しに注意が必要です。作業場所や作業時間を考慮して、適切なタイプを選択することをお勧めします。
マキタ互換の高枝チェーンソーで分かったポイント

- 最大切断径は15-20cmまでの処理に対応
- 伸縮ポールは1.3m~2.0mまで無段階調節可能
- 標準的なチェーンスピードは5-6m/s程度
- 価格帯は1万円台前半から2万円台後半まで展開
- マキタ18V/21Vバッテリーに対応する互換性を確保
- 本体重量は約2.75-3kg程度で軽量設計
- 6インチのチェーンを標準搭載
- 純正品と比べてチェーンスピードはやや控えめ
- 伸縮範囲は純正品とほぼ同等の使用感
- 定格電圧21Vで無負荷運転は0-2600rpm
- バッテリー稼働時間は無負荷時で約35分
- チェーン刃は4種類から用途に応じて選択可能
- スプロケットとガイドバーはセットでの交換が必要
- 誤作動防止のWスイッチを標準装備
- キックバック防止機能やチェーンブレーキも搭載