マキタ掃除機のモーター交換|2千円で自分でできる修理方法

マキタ掃除機のモーター交換|2千円で自分でできる修理方法

マキタ掃除機を長年使用していると、だんだんと吸引力が弱くなったり、異音が出始めたりすることがあります。これはモーターの寿命が近づいているサインかもしれません。マキタ掃除機のモーター交換は、実は自分でも行える比較的簡単な修理方法です。本記事では、マキタ掃除機のモーター寿命やその症状、モーターアッセンブリの選び方から、自分で修理する具体的な手順、かかる金額や費用対効果まで詳しく解説します。また、18Vモデルの特徴や耐久性、モーターを長持ちさせるメンテナンス方法など、マキタ掃除機を長く使うためのポイントもご紹介します。モーター交換後の使用感と評価についても触れているので、「修理するか買い替えるか」迷っている方にとって参考になる情報が満載です。マキタ掃除機の性能を復活させて、快適な掃除ライフを取り戻しましょう。

記事のポイント

  • マキタ掃除機のモーター寿命と交換が必要なタイミング
  • モーターアッセンブリの選び方と購入方法
  • 自分でモーター交換を行う具体的な手順
  • モーター交換の費用と買い替えとの比較
目次

マキタ掃除機のモーター交換が必要な理由

マキタ掃除機のモーター交換が必要な理由
  • マキタ掃除機のモーター寿命について
  • 掃除機モーターの故障原因と症状
  • マキタ掃除機から異音が出る場合の対処
  • マキタ掃除機のモーターを長持ちさせる方法
  • マキタ掃除機18Vモデルの特徴と耐久性

マキタ掃除機のモーター寿命について

マキタ掃除機のモーターは、一般的に6~8年程度の寿命があります。モーターの寿命を決める主な要因は、内部のカーボンブラシの摩耗です。カーボンブラシは使用するほど少しずつ削れていき、最終的に機能しなくなることでモーターの寿命を迎えます。

具体的な使用年数で言えば、日常的に使用する場合、バッテリー2~4本分が寿命になるまでの期間が目安となります。マキタの公式情報によると、1日平均6分程度の使用で計算すると7~8年程度でモーター交換が必要になることが多いようです。

ただし、実際の寿命は使用頻度や使い方によって大きく変わります。毎日長時間使用する場合は寿命が短くなりますし、使用頻度が少なければ10年以上使える場合もあります。また、集じん方式(紙パック式かカプセル式か)や使用環境も寿命に影響します。

モーターの寿命が近づくと、吸引力の低下や異音、モーターが熱くなるなどの症状が出始めます。特に「ギューーーーギュ」といった異常な音が聞こえるようになったら、モーターの寿命サインと考えて良いでしょう。

なお、モーターの状態を確認する方法として、モーターの風穴からカーボンブラシの摩耗具合を確認することも可能です。新品のカーボンブラシは風穴から見ると黄土色の四角いブロック状に見えますが、これが見えなくなるほど摩耗していれば寿命が近いと判断できます。

掃除機モーターの故障原因と症状

掃除機モーターの故障には、複数の原因があります。最も一般的なのはカーボンブラシの摩耗ですが、他にも異物の内部侵入やファンの破損、コントローラの不良など様々な要因が考えられます。

カーボンブラシが完全に摩耗すると、モーターが回らなくなるだけでなく、コントローラの破損にもつながる場合があります。また、吸い込んだ細かいゴミやホコリがモーター部分に入り込むと、ファンの動きを妨げたり、モーター自体に負荷をかけたりして故障を引き起こします。

故障の際に見られる主な症状としては、以下のようなものがあります。まず、掃除機が動かなくなったり、途中で止まったりする現象です。これはモーターへの通電が遮断されている可能性があります。次に、吸引力が徐々に弱くなっていく症状が見られます。これはモーターの出力低下やフィルターの目詰まりが原因かもしれません。

また、焼け焦げたような臭いがする場合は、モーターが過熱している危険なサインです。このような状態で使用を続けると発火の原因になる可能性があるため、すぐに使用を中止しましょう。さらに、モーターからの異音も故障の兆候です。「ギューギュー」「カラカラ」などの通常とは異なる音が聞こえたら、内部に問題が生じていると考えるべきです。

これらの症状が現れた場合、ゴミの詰まりやフィルターの目詰まりなど、単純な原因を確認した後でも症状が改善しないなら、モーターの故障を疑う必要があります。

マキタ掃除機から異音が出る場合の対処

マキタ掃除機から異音が出始めたら、まずは原因を特定することが重要です。異音の種類によって対処法が異なるため、注意深く音を聞き分けましょう。

「ギューーーーーーギュ」といった普段と違う異音がする場合、モーターの劣化や部品の摩耗が考えられます。このような異音が出始めたら、すぐに使用を中止するのが賢明です。継続して使用すると、モーターがカバーと擦れて溶けたり、他の部品に損傷を与えたりする可能性があります。

対処法としては、まずゴミやホコリが詰まっていないか確認します。ダストボックスやフィルターにゴミが溜まっていると、モーターに負荷がかかり異音の原因になることがあります。これらをしっかり清掃してから再度試してみましょう。

清掃しても異音が続く場合は、モーターの交換を検討する時期かもしれません。マキタの掃除機は比較的シンプルな構造なので、自分で交換することも可能です。必要な部品はマキタの純正部品で、「モーターアッセンブリ」と呼ばれるモーターとファンが一体になった部品を購入します。モデルによって適合する部品番号が異なるため、購入前に自分の機種に合った部品を確認してください。

例えば、マキタCL182FDの場合は、「125932-1」という品番のモーターアッセンブリが適合します。交換作業はネジを外してモーターを取り出し、配線を外して新しいモーターと交換するという流れになります。

ただし、自己判断での修理にはリスクも伴うため、不安な場合はメーカーや専門業者に修理を依頼することをお勧めします。メーカー修理の場合、費用は5,000円程度かかることが多いようです。

マキタ掃除機のモーターを長持ちさせる方法

マキタ掃除機のモーターを長持ちさせるためには、日頃のメンテナンスと正しい使い方が重要です。適切なケアを行うことで、モーターの寿命を大幅に延ばすことができます。

まず最も重要なのは、集じん部分の定期的な清掃です。マキタ掃除機は紙パック式とカプセル式の2種類がありますが、どちらの場合もゴミが溜まりすぎないよう注意が必要です。紙パック式の場合は、8割程度ゴミが溜まったら交換しましょう。満杯になってから交換すると、モーターに負担がかかります。カプセル式の場合は、ゴミ捨てラインを超える前に捨てるのが理想的です。できれば使用するたびにゴミを捨てる習慣をつけると良いでしょう。

また、フィルターの清掃も欠かせません。マキタ掃除機のフィルターは目詰まりすると吸引力が低下し、モーターに余計な負担をかけます。月に1回程度のフィルター掃除を行いましょう。カプセル式の場合は、カプセルとフィルターを取り外して水洗いが可能です。水洗い後は完全に乾かしてから使用してください。紙パック式の場合は、スポンジフィルターを取り外して清掃します。

さらに、モーター周辺のホコリも定期的に掃除すると効果的です。モーター周辺にホコリが溜まると放熱が妨げられ、モーターの過熱につながります。やや手間はかかりますが、3~6か月に一度は本体を分解して内部の清掃を行うと良いでしょう。

使い方の面では、連続使用時間に注意することも大切です。特にパワフルモードでの長時間使用はモーターに大きな負担をかけます。標準モードでの使用を基本とし、必要な場合にのみパワフルモードを使用するようにしましょう。

最後に、布団圧縮などに掃除機を使用するのは避けてください。強い吸引を続けることでモーターに過度な負荷がかかり、寿命を縮める原因になります。専用の布団圧縮袋や手動ポンプを使用することをお勧めします。

これらの点に注意することで、マキタ掃除機のモーターをより長く使用することができるでしょう。

マキタ掃除機18Vモデルの特徴と耐久性

マキタの18Vシリーズは、同社のコードレス掃除機の中でも人気の高いモデルです。このシリーズの最大の特徴は、他の電動工具と共通のバッテリーを使用できる点にあります。DIY愛好家や工事現場での使用を想定したこのシリーズは、パワーと実用性を兼ね備えています。

18Vモデルの吸引力は、標準モードで約15W、パワフルモードでは約60Wに達します。これは家庭用としては十分な性能で、日常的な掃除に不自由することはありません。一方で、一回の充電での稼働時間は標準モードで約50分、パワフルモードでは約15分程度となっています。2LDKくらいの広さなら、一度の充電で家全体を掃除できる容量といえるでしょう。

耐久性の面では、マキタの18Vモデルは工具メーカーならではの堅牢さを誇ります。本体は耐衝撃性に優れており、多少の落下や衝撃には耐えられる設計になっています。しかし、モーター自体の寿命については他のモデルと大きな違いはなく、カーボンブラシの摩耗によって決まります。

モデルによって差はありますが、CL180FD、CL181FD、CL182FDなどの18Vシリーズでは「125932-1」という品番のモーターアッセンブリが使われています。このモーターの交換時期は、使用頻度にもよりますが、平均して6~8年程度が目安です。ただし、毎日長時間使用する場合はより早く交換が必要になることもあります。

18Vモデルの大きな利点として、バッテリーの着脱が容易な点が挙げられます。バッテリーが劣化した場合でも、本体を修理に出す必要がなく、バッテリーのみを交換することができます。また、予備のバッテリーを用意しておけば、電池切れの心配なく使用を続けることができるのも魅力です。

ただし、充電器と掃除機のスタンドが分かれているため、置き場所に困ることがあるという欠点もあります。また、一部のモデルではトリガースイッチを押し続ける必要があり、長時間の使用では疲れを感じることもあるでしょう。

総じて、マキタの18Vモデルはパワーと耐久性を重視する人に適した選択といえます。家庭用としてはやや重めではありますが、その分のパワーと堅牢さを得られる点が魅力です。

マキタ掃除機のモーター交換手順と費用

マキタ掃除機のモーター交換手順と費用
  • マキタ掃除機のモーターアッセンブリとは
  • マキタ掃除機モーター部品の種類と選び方
  • 掃除機モーターを自分で修理する方法
  • マキタ掃除機の修理・交換にかかる金額
  • 掃除機モーター交換の費用対効果
  • モーター交換後の使用感と評価

マキタ掃除機のモーターアッセンブリとは

マキタ掃除機のモーターアッセンブリとは、モーターとファンが一体化した交換用部品のことです。マキタの充電式クリーナーが動かなくなった際、多くの場合はこのモーターアッセンブリを交換することで修理可能になります。

モーターアッセンブリはモーター本体に加え、ファン(羽根)が圧入された状態で販売されています。この構造上、ファンだけを取り外してモーターのみを交換したり、モーターからカーボンブラシだけを取り出して交換したりすることはできません。つまり、故障した場合はモーターアッセンブリ全体を交換する必要があるのです。

一般的にマキタのモーターアッセンブリは、1,500円~2,000円程度で購入可能です。モデルによって異なる品番が割り振られており、例えばCL180FD/CL181FD/CL182FDシリーズでは「125932-1」という品番のモーターアッセンブリが使用されています。他のモデルでも電動工具取扱店で機種名を伝えれば、適合するモーターアッセンブリを取り寄せることができます。

モーターアッセンブリの購入方法としては、マキタの正規取扱店やヨドバシ.comなどの大手家電量販店のオンラインショップが安心です。Amazonなどのマーケットプレイスでも購入可能ですが、互換品と純正品があるため、確実に純正品が欲しい場合は公式販売店からの購入をお勧めします。

なお、モーターアッセンブリを交換する際は、ハウジングを開ける前に写真を撮っておくことで、配線の位置関係を覚えておくと良いでしょう。これにより、組み立て時の間違いを防ぐことができます。

マキタ掃除機モーター部品の種類と選び方

マキタ掃除機のモーター部品を選ぶ際は、適合する機種とモーターの種類を正確に把握することが重要です。マキタの掃除機モーター部品は主に「モーターアッセンブリ」「ファンカバー」「モーター固定用ラバー」の3つに分類できます。

モーターアッセンブリは前述の通り、モーターとファンが一体となった部品です。各モデルに合わせた品番があり、例えばCL140FD/CL141FDは「125865-0」、CL107FDは「123293-3」といった具合に機種ごとに異なります。購入する際は、ご自身の掃除機モデルに合った品番を必ず確認しましょう。

ファンカバーはモーターのファン部分を保護する部品で、交換の際に古いものが破損していることがあります。マキタCL182FDの場合、「416030-5」という品番のカバーが使われています。このカバーも機種によって形状が異なるため、適合を確認する必要があります。

モーター固定用ラバーはモーターを本体に固定するためのゴム部品です。長年の使用で劣化することがあり、モーター交換時に一緒に交換すると良いでしょう。

部品選びのポイントは以下の3つです。まず、ご自身の掃除機の正確なモデル名を確認してください。多くの場合、本体底面や側面にシールで表示されています。次に、純正部品を選ぶことをお勧めします。互換品もありますが、品質にばらつきがある場合があります。最後に、部品が古いモデルの場合、生産終了している可能性もあるため、在庫があるうちに購入しておくことも検討してください。

部品の購入先としては、マキタの正規取扱店や電動工具専門店がおすすめです。店舗では展開図を見せてもらえるので、必要な部品を正確に特定できます。また、オンラインでも購入可能ですが、その場合はモデル名と品番を正確に伝えることが重要です。

取り寄せ日数は地域や在庫状況にもよりますが、概ね1~3日程度で受け取ることができるケースが多いようです。急ぎの場合は事前に在庫状況を確認しておくと安心です。

掃除機モーターを自分で修理する方法

掃除機のモーターを自分で修理することは、専門知識がなくても手順通りに進めれば十分可能です。ここでは、マキタの充電式クリーナーを例に、モーター交換の基本的な流れを説明します。

まず、準備するものはプラスドライバー、交換用モーターアッセンブリ、そして必要に応じてファンカバーです。作業を始める前に掃除機からバッテリーを取り外し、電源が入らない状態にしてください。また、ネジを紛失しないよう、小さな袋や磁石などを用意しておくと便利です。

作業の手順は次の通りです。最初に、ダストボックスやフィルターなど取り外せる部分を全て外しておきます。次に、本体のネジを全て外し、ハウジングを開けます。多くのマキタ掃除機は、7~8か所のネジで固定されています。ネジを外したら、慎重にハウジングを持ち上げて開けましょう。LED周りの部品が引っかかることがあるので、無理に引き剥がさないよう注意が必要です。

ハウジングを開けたら、モーターユニットが見えます。モーターに接続されている配線(通常は赤と青)を外しますが、この時、どの配線がどこに接続されていたかを写真や図で記録しておくと組み立て時に役立ちます。配線を外したら、モーターユニットを取り出し、ラバーを外してファンカバーを分解します。ファンカバーは4カ所のツメで固定されているので、先の細いドライバーなどで一つずつ外していきます。

新しいモーターアッセンブリにファンカバーとラバーを取り付け、元の状態に組み立てていきます。カバーとラバーには方向を示すマークがあるので、それに合わせて取り付けます。モーターを本体に戻し、配線を差し込みます。この時、極性を間違えないよう注意しましょう。その後、その他の部品も元に戻し、ハウジングを閉じます。閉じる際、うまくはまらない部分があれば配線を噛み込んでいる可能性があるので、再度確認してください。

ハウジングを閉じたら、ネジで固定して完成です。バッテリーを取り付けて動作確認をしましょう。正常に動作すれば修理成功です。

ただし、自分での修理には限界もあります。モーター以外の部分、特にコントローラなど電子部品に問題がある場合は、専門の修理業者やメーカーに依頼することをお勧めします。また、保証期間内の製品は、自分で分解修理すると保証が無効になる場合もあるため注意が必要です。

マキタ掃除機の修理・交換にかかる金額

マキタ掃除機の修理費用は、修理方法や故障箇所によって大きく異なります。自分で修理する場合と専門業者に依頼する場合では、かかる金額に大きな差が生じます。

自分でモーター交換を行う場合、主な費用は部品代のみです。マキタの純正モーターアッセンブリは、機種によって多少の差はありますが、1,500円~2,000円程度で購入できます。例えば、人気モデルであるCL182FDシリーズのモーターアッセンブリ「125932-1」は、2,000円前後で販売されています。これにファンカバーを追加する場合は300円程度の追加費用がかかります。

一方、マキタの正規サービスセンターや修理業者に依頼する場合は、基本料金に部品代と技術料が加わります。マキタの正規修理では、モーター交換だけであれば5,000円程度が相場です。しかし、他の部品も同時に交換する必要がある場合や、故障の程度によっては1万円を超える場合もあります。

修理業者によっては、出張修理サービスを行っているところもあります。この場合、出張費用として別途1,000円~3,000円程度が加算されることがあります。ただし、持ち込み修理に比べて手間が省ける利点があります。

また、保証期間内であれば無償修理が受けられる可能性もあります。マキタの掃除機は通常1年間の保証期間が設けられており、この期間内の故障であれば、無料で修理してもらえることがあります。ただし、自然故障に限られ、誤った使用方法による故障は保証対象外となる点に注意が必要です。

電動工具に詳しい方や、DIYに慣れている方であれば、自分での修理が最も経済的です。しかし、電気機器の知識がない方や初めての修理に不安がある方は、安全面を考慮して専門業者に依頼することをお勧めします。

掃除機モーター交換の費用対効果

掃除機のモーター交換を検討する際、修理費用と新品購入費用を比較して費用対効果を考えることが重要です。特にマキタの掃除機は比較的高価なため、修理と買い替えのどちらが経済的かを冷静に判断する必要があります。

マキタの充電式クリーナーの価格帯は、エントリーモデルで1万円台後半から、ハイエンドモデルでは5万円を超えるものまであります。例えば、人気の18Vシリーズ「CL182FD」は、バッテリーと充電器込みで2万円~3万円程度です。一方、前述の通りモーター交換の費用は自分で行えば2,000円前後、業者に依頼しても5,000円程度で済みます。

単純な金額比較では、モーター交換の方が圧倒的に経済的です。新品を購入するよりも1/5から1/10以下の費用で済むことになります。また、マキタの掃除機は部品の互換性が高く、モーター以外の部分が良好であれば、モーター交換だけで新品同様の使用感を取り戻せることが多いです。

ただし、購入から長期間経過している場合は、他の部品も劣化している可能性があります。特に使用頻度が高い場合、バッテリーの性能低下やスイッチの接触不良など、複数の箇所に問題が発生していることがあります。そのような場合、モーター交換だけでは根本的な解決にならず、結局は次々と他の部品交換が必要になるリスクがあります。

また、技術の進化も考慮すべき点です。近年のモデルは吸引力や稼働時間、操作性などが大幅に向上しています。例えば、最新の40Vモデルは、従来の18Vモデルに比べて吸引力が2倍以上に向上しているケースもあります。そのため、10年以上前のモデルを使っている場合は、修理よりも新型への買い替えを検討する価値があるでしょう。

目安として、購入後3~5年程度の比較的新しいモデルであれば、モーター交換による修理が費用対効果に優れています。逆に、購入から7~8年以上経過しているモデルや、すでに複数の不具合が生じている場合は、買い替えを検討することをお勧めします。

モーター交換後の使用感と評価

マキタ掃除機のモーターを交換した後の使用感は、多くのユーザーから高い評価を得ています。交換直後の変化は目に見えて明らかであり、新品同様の性能を取り戻せることがほとんどです。

最も顕著な変化は、モーターの音です。故障前は「ギューーーーーーーギュ」といった異常な音が出ていたものが、交換後は「スゥーーーーン」という正常な音に戻ります。この変化だけでも、掃除機を使用する際のストレスが大幅に軽減されます。

また、吸引力も劇的に改善します。特に徐々に吸引力が低下していた場合、モーター交換後の吸引力の強さに驚くユーザーも多いようです。フローリングの細かいゴミやカーペットに絡みついた髪の毛など、以前は吸えなかったゴミもしっかり吸い取れるようになります。

バッテリーの持続時間にも変化が見られることがあります。モーターの効率が良くなることで、同じバッテリー容量でも稼働時間が延びるケースがあります。これは、劣化したモーターが余計な電力を消費していたためと考えられます。

ただし、モーター交換後に気をつけるべき点もあります。新しいモーターに慣らし運転を行うことで、より長持ちさせることができます。最初の1週間程度は強モードの連続使用を避け、標準モードでの使用を心がけることが推奨されています。

また、モーター交換を機に、フィルターや集じん部の掃除も同時に行うことで、掃除機全体の性能向上につながります。新しいモーターが最大限の効果を発揮するためには、吸気や排気の流れをスムーズにすることが重要です。

多くのユーザーが、モーター交換による修理の費用対効果の高さに満足しています。「3万円の買い替え代が節約できた」「自分で修理できた達成感がある」といった声も多く聞かれます。特に、他のマキタ製品を持っているユーザーからは、バッテリーの共有ができる点も含めて、修理して使い続ける選択に満足しているという意見が目立ちます。

一方で、交換後もすぐに同じ症状が再発したという報告もわずかながらあります。これは主に、モーター以外の部分に問題があった場合や、互換品の品質が低かった場合に起こりやすいようです。こうしたリスクを避けるためにも、純正品の使用と適切な取り付け作業が重要です。

マキタ掃除機のモーター交換についてのまとめ

マキタ掃除機のモーター交換についてのまとめ
  • マキタ掃除機のモーター寿命は平均6~8年程度
  • モーター寿命の主な要因はカーボンブラシの摩耗
  • 異音や吸引力低下はモーター交換のサイン
  • モーターアッセンブリはモーターとファンが一体化した部品
  • モーターアッセンブリの価格は1,500~2,000円程度
  • 18VシリーズのCL180FD/CL181FD/CL182FDは「125932-1」のモーターを使用
  • 自分でモーター交換する場合はプラスドライバーのみで可能
  • 業者に依頼した場合の修理費用は約5,000円
  • 交換作業は本体ネジを外してハウジングを開ける流れ
  • 配線の接続位置を事前に記録しておくと組立時に便利
  • モーターを長持ちさせるには集じん部分の定期的清掃が重要
  • 紙パック式は8割程度でゴミ捨てが理想的
  • パワフルモードの連続使用はモーターに負担がかかる
  • 交換後は「ギュー」といった異音が「スゥーン」という正常音に変化
  • モーター交換は新品購入より1/5~1/10の費用で済む
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次