マキタの集塵機は、DIY愛好家からプロフェッショナルまで幅広いユーザーに支持されている人気の工具です。特に近年発売された新型モデルは、従来製品からさらに進化を遂げ、注目を集めています。本記事では、マキタ集塵機の選び方と種類から、新型と旧型の詳細な比較、100Vの強力モデルや40v最新モデルの特徴まで徹底解説します。さらに、マキタ40v集塵機セットの内容や、人気のランキングTOP5、粉じん専用モデルの特性、ブルートゥース対応機の革新的な機能についても詳しく紹介。「集塵機が吸わない時の対処法」といった実用的な情報や、各モデルのおすすめ総評も収録しました。これからマキタの集塵機購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。最適なモデルを選んで、効率的で快適な作業環境を手に入れましょう。
記事のポイント
- マキタの新型40Vmax集塵機シリーズの特徴と性能
- 旧型18V×2モデルと新型40Vmaxモデルの主な違いと改良点
- 用途別(乾湿両用・粉じん専用・充電式など)の選び方のポイント
- Bluetooth対応モデルの機能とAWS(自動連動システム)の利便性
マキタ新型集塵機を徹底解説

- マキタ集塵機の選び方と種類
- マキタ集塵機新型と旧型の比較
- マキタ集塵機100Vの強力モデル
- マキタ集塵機40v最新モデル
- マキタ40v集塵機セットの内容
マキタ集塵機の選び方と種類
マキタ集塵機は用途によって最適なタイプを選ぶことが重要です。大きく分けると、乾湿両用タイプ、粉じん専用タイプ、充電式コードレスタイプ、ブロワー型、スティック型の5種類があります。
乾湿両用タイプは一般的なゴミだけでなく水分も吸引できるため、水たまりの掃除や床ワックスの吸い取りにも活躍します。ただし、乾湿両用フィルターが付いていないモデルは、用途に応じてフィルターを交換する手間が発生します。
粉じん専用タイプはDIYの木工作業で発生する木くずなどの細かい粉塵を効率よく吸引できます。電動工具に接続して使えるモデルが多いため、作業効率アップに貢献します。
電源方式も選択のポイントです。電源コード式は安定したパワーで長時間作業ができますが、取り回しに制限があります。一方、充電コードレス式はコンセントのない場所でも使え、取り回しがよい反面、バッテリー容量に制限があります。
集塵容量も考慮すべき要素です。家庭用途なら10L未満、広い作業場なら10L以上、大量のゴミが出る環境では20L以上が目安になります。容量が小さいと、ゴミを捨てる頻度が増えるため注意が必要です。
ゴミを貯める方式にはタンク式、ポリ袋式、紙パック式、カプセル式などがあり、それぞれメンテナンス方法や利便性が異なります。例えば、ポリ袋式は手を汚さずにゴミを捨てられる利点がありますが、消耗品のコストがかかります。
マキタ集塵機新型と旧型の比較
マキタの集塵機は年々進化を遂げており、新型と旧型では機能や使い勝手に大きな違いがあります。特に2021年に発売された40Vmax集塵機シリーズは、従来の18V×2モデルと比較して多くの改良点があります。
最も大きな変更点は、バッテリーの扱いです。旧型の18V×2モデルでは2つのバッテリーが必要でしたが、新型の40Vmaxモデルは1つのバッテリーでも動作するようになりました。これにより、バッテリー1つが切れても作業を継続できる利便性が向上しています。
外観デザインも変更されています。興味深いことに、新型は18V×2世代の前のAC機世代の外観に近い形状に戻りました。また、アタッチメント収納部分も旧世代のマルチフック方式になり、使い勝手が見直されています。
内部フィルター類も全面的に見直され、AC機世代の品番に戻されました。これによりフィルターの汎用性が高まり、過去のモデルとの部品共有が可能になっています。
さらに、新型ではマックパックアダプタの装着が可能になり、収納システムとの連携が強化されました。また、8Lタイプモデルでは後部タイヤが大型化され、移動のしやすさが向上しています。
一方で注意点として、新型は旧型より高さが大きくなっています。これは大型バッテリーに対応するための変更ですが、収納スペースに制約がある場合は考慮すべきポイントです。
マキタ集塵機100Vの強力モデル
マキタの100V電源コード式集塵機は、安定した強力な吸引力が魅力です。バッテリー式と異なり、電源供給が途切れる心配がないため、長時間にわたるパワフルな作業に最適です。
代表的な100V強力モデルとして、乾湿両用集じん機VC2200があります。このモデルは集塵容量22L、吸水容量17Lと大容量ながら、吸込仕事率300Wの強力な吸引力を発揮します。また、タンク内の2つのフィルターが粉塵の目詰まりを解消する仕組みを備えています。
実用的な機能として、一定以上の水位になるとモーターが自動停止するセンサーを搭載しています。これにより、水の吸いすぎによるモーター損傷を防止できる安心設計です。
粉じん専用モデルとしては、VC2530が注目されます。40dBの低騒音設計ながら220Wの吸引力を実現し、25Lの大容量ボディを搭載しています。騒音を抑えつつ強力な吸引ができるため、住宅地での作業にも配慮したモデルといえます。
Bluetooth機能搭載モデルとしては、VC0840があります。これは電動工具とワイヤレス連動できる革新的な集塵機で、作業効率の大幅な向上が期待できます。
ただし、100Vモデルはコードの取り回しが制限される点に注意が必要です。コードの長さは一般的に5m程度のため、広い作業場では延長コードが必要になる場合があります。また、持ち運びの際はコンセントの位置を考慮して作業計画を立てる必要があります。
マキタ集塵機40v最新モデル
マキタの40Vmax集塵機シリーズは、パワフルな吸引力と使いやすさを両立した最新モデルです。このシリーズは2021年11月に発売され、さまざまな作業シーンに対応する5つのモデルがラインナップされています。
最新の40Vmaxシリーズには、乾湿両用の「VC001G」(8L)と「VC003G」(15L)、粉塵専用の「VC002G」(8L)と「VC004G」(15L)、そして乾式専用の「VC005G」(8L)があります。それぞれが異なる作業環境に適した特徴を持っています。
40Vmaxシリーズの最大の特長は、その優れた吸引性能です。乾湿両用モデルは310Wの吸引仕事率を発揮し、粉じん専用モデルでも205Wの力強い吸引が可能です。これにより、DIY作業で生じる木くずや建築現場の粉塵など、あらゆるゴミを効率よく吸引できます。
また、バッテリーの柔軟性も大きな魅力です。40Vmaxバッテリーを2つ装着できるうえ、1つのバッテリーでも動作可能になりました。これにより、片方のバッテリーが切れても作業を中断せずに続けられるため、作業効率が大幅に向上します。
一方で、価格面では従来の18V×2モデルよりも高価になっています。例えば、乾湿両用の8Lモデル「VC001GZ」は63,800円(税抜)からとなり、バッテリーや充電器は別売りとなる点に注意が必要です。
また、サイズも従来モデルより大きくなっています。特に高さが増したことで、収納スペースに制約がある場合は事前に確認しておくことをおすすめします。
こうした点を考慮しても、パワフルな吸引力と機動性を求めるプロユーザーやこだわりのDIY愛好家にとって、40Vmax集塵機シリーズは非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
マキタ40v集塵機セットの内容
マキタの40V集塵機は基本的に本体のみの「Z付き」モデルとして販売されており、バッテリーと充電器が別売りになっています。そのため、初めて購入する場合は「パワーソースキット」と呼ばれるバッテリーセットを合わせて購入するのがおすすめです。
パワーソースキットには複数の種類があり、主にバッテリー容量の違いで選べます。代表的なものとして、XGT4(BL4025×2個、2.5Ah)、XGT5(BL4040×2個、4.0Ah)、XGT6(BL4050F×2個、5.0Ah)、XGT10(BL4080F×2個、8.0Ah)などがあります。容量が大きいほど長時間の作業が可能ですが、価格も上昇します。
例えば、XGT4キットは約56,000円、XGT10キットは約111,000円と、容量によって価格差が大きいです。選ぶ際は、使用する頻度や連続使用時間の必要性を考慮すると良いでしょう。
充電器については、DC40RA(1口)とDC40RB(2口)の2種類があります。2口タイプのDC40RBはバッテリーを2個同時に充電できるため、作業の効率化を図りたい方におすすめです。ただし、価格は約27,000円と1口タイプの約13,000円の倍以上になります。
実際に集塵機とパワーソースキットを組み合わせた場合の費用感は、最も安いVC005GZ(乾式専用8L)とXGT4キットの組み合わせで約106,000円から、最も高いVC004GZ(粉塵専用15L)とXGT10キットの組み合わせなら約177,000円程度となります。
ただし、すでに40Vmaxのマキタ電動工具を持っている場合は、バッテリーを共用できるため本体のみの購入で済む利点があります。これにより投資コストを抑えられ、工具システム全体の効率化につながります。
なお、セット内容には集塵機本体のほか、ホース、パイプ、ノズル類、フィルター、接続アダプターなどの付属品も含まれています。これらのアクセサリーは集塵機の種類によって異なるため、購入前に確認することをおすすめします。
マキタ新型集塵機おすすめランキング

- マキタ集塵機ランキングTOP5
- マキタ集塵機粉じん専用モデル
- マキタ集塵機ブルートゥース対応機
- マキタ集塵機吸わない時の対処法
- マキタ集塵機おすすめモデル総評
マキタ集塵機ランキングTOP5
マキタ集塵機の人気モデルをランキング形式でご紹介します。これから集塵機の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
第1位は「コードレス掃除機 紙パック式 CL142FDRFW」です。Amazonの売れ筋ランキングでスティッククリーナー部分において圧倒的な人気を誇るこのモデルは、14.4Vのリチウムイオンバッテリーを採用しており、マキタの電動工具との使い回しも可能です。紙パック式なので手を汚さずにゴミ捨てができる点も高評価ポイントとなっています。
第2位には「充電式クリーナ CL181FDRFW」が入りました。このモデルの特徴は、サイクロンアタッチメントが付属している点です。細かな粉塵を遠心分離することで約90%の粉塵を分離し、安定した吸引力を維持します。また、ゴミ捨て頻度も通常の約6分の1程度に減らせるため、継続的に使用する方に大変便利です。
第3位は「乾湿両用集じん機 VC2200」で、22Lの大容量ながら安定した吸引力を発揮する100V電源コード式モデルです。タンクに粉塵や水分を貯める際に、2つのフィルターが粉塵を落として目詰まりを解消する機能を搭載しています。また、一定以上の水位になるとモーターが自動停止するセンサーも付いており、安全面にも配慮されています。
第4位には「粉じん専用集じん機 8L VC0830」がランクイン。7.3kgの軽量ボディながら、220Wの強力な吸引力を持ちます。また、40dBの低騒音設計なので、住宅地での作業にも適しています。タンク内の粉塵が増えても影響を受けにくいフィルター位置に設計されている点も魅力です。
第5位は「乾湿両用集じん機 M442」です。300Wの吸込仕事率を持ち、8Lの集塵容量と6Lの吸水容量を備えています。家庭でのDIY作業にちょうど良いサイズ感と性能を持ち、電源コード式なので長時間の作業でも安定した吸引力を維持できます。また、市販のポリ袋が使用できるため、ランニングコストを抑えられる点も評価されています。
順位 | 製品名 | タイプ | 特徴 | 電源 | 容量 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | コードレス掃除機 紙パック式CL142FDRFW | スティック<br>クリーナー | ・Amazonスティッククリーナー部門で圧倒的人気 ・紙パック式でゴミ捨てが手を汚さずに可能 ・マキタ電動工具とバッテリー共用可能 | 14.4Vリチウムイオンバッテリー | – |
2位 | 充電式クリーナCL181FDRFW | スティッククリーナー | ・サイクロンアタッチメント付属 ・約90%の粉塵を遠心分離 ・ゴミ捨て頻度が約1/6に減少 ・安定した吸引力維持 | 充電式 | – |
3位 | 乾湿両用集じん機VC2200 | 業務用集じん機 | ・安定した高吸引力 ・2つのフィルターによる目詰まり解消機能 ・水位センサーによる自動停止安全機能 | 100V<br>電源コード式 | 22L |
4位 | 粉じん専用集じん機VC0830 | 業務用集じん機 | ・軽量ボディ(7.3kg) ・強力な吸引力(220W) ・低騒音設計(40dB) ・フィルター位置の最適化 | 電源コード式 | 8L |
5位 | 乾湿両用集じん機M442 | 業務用集じん機 | ・300Wの吸込仕事率 ・DIY作業に最適なサイズ ・市販ポリ袋使用可能でコスト削減 ・長時間作業でも安定した吸引力 | 電源コード式 | 集塵: 8L 吸水: 6L |
ただし、それぞれのモデルには向き不向きがあるため、自分の使用環境や目的に合わせて選ぶことが大切です。例えば、コードレスタイプは取り回しが良い反面、バッテリー容量に制限があります。一方、コード式は安定した吸引力が魅力ですが、コードの取り回しに制約があります。
マキタ集塵機粉じん専用モデル
マキタの粉じん専用集塵機は、DIYや建築現場で発生する細かい粉塵を効率良く吸引するために特化したモデルです。これらは一般的なゴミはもちろん、木工作業で出る木くずや金属加工の際の微細な粉などを効果的に集塵します。
粉じん専用モデルの代表格として「VC0830」が挙げられます。このモデルは7.3kgの軽量設計ながら220Wの吸込仕事率を誇り、DIY作業に最適です。また、40dBの低騒音設計なので、住宅地での作業にも配慮されています。8Lの容量は家庭用途に十分で、タンク内の粉塵が増えても影響を受けにくいフィルター位置に設計されているため、吸引力の低下が少ないのも特徴です。
容量が大きめの「VC1530」は15Lの集塵容量を持ちながらも7.6kgと軽量です。こちらも220Wの吸込仕事率と40dBの低騒音設計を備えています。広めの作業場で使用する場合や、一度に大量の粉塵が発生する作業に適しています。
さらに大容量の「VC2530」は25Lの集塵容量を持ち、重量は12.3kgとなります。大規模な作業現場や継続的に多くの粉塵が発生する環境での使用に向いています。
業務用途向けの大型モデルとしては「491P」があり、32Lもの大容量と300Wの吸込仕事率を持っています。重量は20.3kgと重いですが、本体下部にキャスター(ローラー)が付いているため、移動は比較的容易です。広い作業場での大量のゴミ処理に最適です。
木工専用モデルとしては「410」があり、これは驚異の200L容量を誇ります。本格的な木工作業の切断やカンナ削りで出る大量の木くずを効率的に集塵できる特殊なモデルです。
なお、粉じん専用モデルを選ぶ際のポイントとして、電動工具との接続のしやすさがあります。多くのモデルは電動工具との接続に対応しており、これにより作業効率が大幅に向上します。例えば「VC0840」はBluetoothを搭載しており、充電工具とワイヤレスで連動できるため、さらに効率的な作業が可能になります。
ただし、粉じん専用モデルは湿ったゴミや水には対応していない点に注意が必要です。水を吸引すると故障の原因になるため、水回りの作業には乾湿両用モデルを選ぶようにしましょう。
マキタ集塵機ブルートゥース対応機
マキタのブルートゥース対応集塵機は、電動工具とワイヤレスで連動できる革新的なモデルです。このテクノロジーにより、電動工具の操作に合わせて集塵機が自動的に起動・停止するため、作業効率が飛躍的に向上します。
代表的なブルートゥース対応モデルとして「VC0840」が挙げられます。このモデルは粉塵専用の8L容量集塵機で、吸込仕事率220Wの強力な吸引力を備えています。ブルートゥース機能により、対応するマキタの電動工具と最大10m(障害物がない場合)の距離でワイヤレス連動が可能です。ただし、価格は一般的な集塵機より高めで、税込み約40,000円からとなっています。
また、40Vmaxシリーズの「VC002G」と「VC004G」もブルートゥース機能を搭載しています。これらは最新のバッテリーテクノロジーとブルートゥース連動機能を組み合わせたハイエンドモデルです。「VC002G」は8L容量で税抜73,500円、「VC004G」は15L容量で税抜76,700円と高価格帯ですが、その性能は群を抜いています。
このブルートゥース技術はマキタ独自の「AWS(Auto-start Wireless System)」と呼ばれるシステムです。これは対応する電動工具と集塵機をワイヤレスで接続し、工具の操作に応じて集塵機を自動制御します。例えば、丸ノコやサンダーを起動すると同時に集塵機も起動し、工具を停止すると短い遅延の後に集塵機も停止します。
ブルートゥース対応機の大きなメリットは、作業の中断が少なくなることです。従来は工具を使うたびに集塵機のスイッチを操作する必要がありましたが、AWSによりそうした手間が省けます。また、コード式の連動タイプと違い、コードによる制約がなく自由に移動できます。
一方、デメリットとしては価格の高さが挙げられます。通常モデルと比較すると5,000円から10,000円程度高価になります。また、すべてのマキタ電動工具がAWSに対応しているわけではないため、事前に対応機種を確認することが重要です。
なお、現在の主要なブルートゥース対応集塵機は粉じん専用モデルが中心です。そのため、水分や液体の吸引には対応していない点に注意が必要です。乾湿両用のブルートゥース対応モデルが必要な場合は、別途専用のアタッチメントを追加する必要があります。
ブルートゥース対応機は、頻繁に電動工具を使用する方や効率的な作業環境を求めるプロフェッショナルにとって、投資する価値のある選択肢といえるでしょう。
マキタ集塵機吸わない時の対処法
マキタ集塵機の吸引力が低下した場合、いくつかの対処法があります。多くの場合、簡単なメンテナンスで問題は解決できますので、まずは以下の点を確認してみましょう。
最も多い原因はフィルターの目詰まりです。集塵機を長時間使用していると、フィルターに粉塵やゴミが蓄積し、吸引力が大幅に低下します。この場合、フィルターを取り外して軽くたたいてホコリを落とすか、水洗い可能なタイプであれば水で洗浄してください。ただし、水洗い後は完全に乾かしてから使用することが重要です。
また、集塵容器内のゴミが満杯になっていないか確認しましょう。多くのモデルにはゴミの量がわかるインジケーターが付いていますが、目安を超えてゴミがたまると吸引力が落ちます。ゴミ袋や集塵容器を空にすることで、吸引力が回復することが多いです。
ホースやパイプの詰まりも見落としがちな原因です。特に木くずや大きめのゴミを吸い込んだ後に吸引力が低下した場合は、ホースを外して詰まりがないか確認してください。棒などを使って軽く突いたり、逆側から空気を吹き込んだりすることで詰まりを解消できることがあります。
パッキンやガスケットの状態も重要です。本体とタンクの接合部にあるパッキンが劣化したり、位置がずれたりすると、そこから空気が漏れて吸引力が落ちます。パッキンの状態を確認し、必要に応じて正しい位置に戻すか交換しましょう。
電源に関する問題も考えられます。コードレスタイプの場合、バッテリーの残量が少ないと吸引力が低下します。充電済みのバッテリーと交換するか、しっかり充電してから再度試してみてください。また、100V電源タイプでは、コンセントがしっかり差し込まれているか、延長コードを使用している場合はその状態も確認しましょう。
これらの対処を行っても吸引力が回復しない場合は、モーターなど内部の故障が考えられます。無理に修理せず、マキタのサービスセンターや購入店に相談することをおすすめします。なお、保証期間内であれば修理費用がかからない場合もありますので、保証書も確認しておくとよいでしょう。
日常的なメンテナンスとして、フィルターの定期的な清掃と集塵容器の空き具合のチェックを習慣づけることで、吸引力の低下を予防できます。また、使用後は本体内部のゴミもしっかり取り除いておくことが、集塵機の寿命を延ばすコツです。
マキタ集塵機おすすめモデル総評
マキタ集塵機は用途や環境に応じて最適なモデルを選ぶことが重要です。ここでは、各タイプ別におすすめモデルの総評をご紹介します。
家庭でのDIY用途には、乾湿両用の「M442」が特におすすめです。300Wの吸込仕事率と8Lの集塵容量を持ち、価格も約23,000円と比較的手頃です。市販のポリ袋が使えるため、ランニングコストも抑えられます。また、DIY作業から水回りの掃除まで幅広く対応できる汎用性の高さが魅力です。一方で、持ち運びには7.8kgとやや重いのが難点です。
コードレスタイプを求める方には「CL142FDRFW」が人気です。14.4Vのバッテリーを搭載し、吸込仕事率25Wと家庭用としては十分なパワーを持っています。重量も1.4kgと軽量で取り回しが良く、紙パック式なのでゴミ捨ても簡単です。ただし、集塵容量が少ないため、大量のゴミを処理する作業には不向きです。バッテリーと充電器込みで約25,000円からとなります。
プロ仕様の高性能モデルを求める方には、最新の40Vmax「VC001G」シリーズがぴったりです。310Wの高い吸込仕事率と、1つのバッテリーでも動作可能な柔軟性を兼ね備えています。また、マックパックアダプタにも対応し、収納システムとの連携も可能です。価格は本体のみで約56,000円からと高めですが、その性能は群を抜いています。バッテリーと充電器を含めると10万円を超えるため、予算と相談が必要です。
粉じん専用で電動工具との連携を重視する方には「VC0840」がおすすめです。Bluetooth機能で電動工具と無線連動でき、作業効率が大幅に向上します。220Wの吸込仕事率で木くずなどもしっかり吸引し、40dBの低騒音設計も魅力です。価格は約40,000円からとやや高めですが、頻繁に電動工具を使う方には十分な価値があります。
大容量モデルが必要な現場作業には「VC3200」が最適です。32Lの大容量と300Wの吸込仕事率で、大量の粉塵処理に対応します。また、チリ落とし機能で目詰まりを防止する工夫も施されています。22.7kgと重量がありますが、キャスター付きで移動は容易です。価格は約70,000円前後と高価ですが、その容量と耐久性を考えれば妥当といえます。
マキタ集塵機の選び方において重要なのは、使用頻度・環境・予算のバランスです。家庭での軽作業なら低〜中価格のコンパクトモデル、本格的なDIYなら乾湿両用タイプ、プロの現場作業なら高性能・大容量モデルが適しています。また、バッテリー式は機動性が高い反面、稼働時間に制限があります。コード式は長時間安定して使用できますが、コードの長さに制約があります。
いずれのモデルも、マキタならではの耐久性と信頼性を備えており、正しく選べば長期間にわたって活躍してくれるでしょう。
マキタ集塵機新型の総括と選び方のポイント

- マキタの集塵機は乾湿両用・粉じん専用・充電式コードレス・ブロワー型・スティック型の5種類がある
- 2021年11月に40Vmax集塵機シリーズが発売された
- 新型40Vmaxは1つのバッテリーでも動作可能になり利便性が向上した
- 最新モデルはAC機世代の外観に近い形状に戻された
- 新型ではマックパックアダプタの装着が可能になり収納性が向上した
- 40Vmax集塵機は乾湿両用モデルで310Wの吸引仕事率を発揮する
- 乾湿両用タイプは水たまりの掃除や床ワックスの吸い取りに活躍する
- 粉じん専用タイプは電動工具に接続して木くずなどを効率良く吸引できる
- ブルートゥース対応機は電動工具と連動して自動的に起動・停止する
- AWS(Auto-start Wireless System)は工具の操作に応じて集塵機を自動制御する
- 家庭用途には10L未満、広い作業場には10L以上の容量が適している
- 集塵機の吸引力低下はフィルターの目詰まりが主な原因である
- 一般家庭のDIY用途には乾湿両用の「M442」がコスパに優れている
- プロ仕様の高性能モデルには40Vmax「VC001G」シリーズが適している
- バッテリーと充電器は別売りで「パワーソースキット」の購入が推奨される