ダイソンのバッテリーの外し方|機種別手順と交換ポイント解説

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ダイソンのバッテリー外し方|機種別手順と交換ポイント解説

ダイソンの掃除機の吸引力が落ちてきた、またはすぐに充電が切れると感じていませんか。それはバッテリーの寿命かもしれません。ダイソンのバッテリー交換は難しそうに見えますが、実は正しい外し方さえ知っていれば、ご家庭でも安全に行えます。

この記事では、V6、V8、V10などの主要モデルごとに異なるバッテリーの外し方を詳しく解説します。さらに、交換後の古いバッテリーの適切な捨て方や、交換時期を見極める寿命のサインについても網羅しています。専門業者に依頼する前に、ぜひ本ガイドを参考にしてください。

記事のポイント

  • モデル別(V6, V8, V10等)の正しい交換手順が分かる
  • 交換に必要な工具や安全上の注意点が分かる
  • 純正品と互換バッテリーの違いと選び方が分かる
  • 古いバッテリーの安全な捨て方が分かる
目次

ダイソンのバッテリー外し方と事前準備

ダイソンのバッテリー外し方と事前準備
  • ダイソンのバッテリー寿命と交換サイン
  • 交換に必要な工具と作業スペースの確保
  • バッテリー交換を安全に行う注意点
  • 純正品と互換バッテリーの選び方

ダイソンのバッテリー寿命と交換サイン

ダイソン掃除機のバッテリー寿命は、使用頻度や保管環境によって異なりますが、一般的に約2年から5年程度が目安とされています。例えば、標準モードで毎日使用する場合は2~3年、週に数回の使用であれば4~5年以上持つこともあります。

バッテリーの交換時期が近づくと、以下のようなサインが現れます。

バッテリー寿命の主なサイン
  • フル充電しても使用時間が著しく短い(例:数分で切れる)
  • 充電が異常に早く完了する
  • 使用中に突然電源が落ちる、パワーが弱まる
  • 本体ランプが赤色で点滅する(バッテリー劣化のサイン)

これらの症状が見られたら、バッテリーの交換を検討するタイミングです。

ちなみに、バッテリーを長持ちさせるには、高温多湿や低温の場所を避けて保管することが推奨されています。また、バッテリー切れの状態で長期間放置すると過放電となり、劣化を早める可能性があるため注意しましょう。

交換に必要な工具と作業スペースの確保

ダイソンのバッテリー交換作業自体はシンプルですが、適切な工具を準備することが成功の鍵となります。特にドライバーの選択は重要です。

多くのダイソンモデルで使用されているネジは、一般的なプラスネジ(PH規格)ではなく、「ポジドライブ(PZ規格)」という特殊な形状をしています。推奨されるのは「ポジドライバー(PZ1サイズ)」です。

通常のプラスドライバーでも回せることがありますが、サイズが合わないとネジ山を潰してしまう(なめてしまう)可能性が非常に高くなります。ネジ山が潰れるとバッテリーが外せなくなるため、工具は正しく選びましょう。

必要なもの・あると便利なもの
  • 必須:ポジドライバー(PZ1)または適合するプラスドライバー
  • 推奨:外したネジを入れる小さな容器(紛失防止)
  • 推奨:埃を拭き取るためのウエスや布

また、作業を始める前に、掃除機本体のダストボックス(クリアビン)内のゴミを捨てておくと、作業中にゴミが散らばらずスムーズです。埃が舞う可能性もあるため、換気の良い場所で作業スペースを確保してください。

バッテリー交換を安全に行う注意点

バッテリー交換は電装部品を扱う作業です。安全に作業を終えるために、以下の点に必ず注意してください。

作業前の絶対確認事項

作業を始める前に、必ず本体の電源を切り、充電ケーブルをコンセントから抜いてください。電源が入ったまま作業を行うと、ショートや故障の原因となり大変危険です。

ネジを外す際は、前述の通り適切なサイズのドライバーを使用し、ネジ山を潰さないようドライバーを強く押し当てながら回すのがコツです。

特に最後のネジを外す際は、バッテリー本体を手で支えながら作業してください。支えがないと、ネジが外れた瞬間にバッテリーが落下し、破損する恐れがあります。

新しいバッテリーを装着する際は、向きや端子の位置を確認し、カチッと音がするまでしっかりとはめ込みます。無理な力で押し込むのは厳禁です。

作業が完了したら、すぐに使用を開始せず、まずは満充電(フル充電)を行ってください。これにより、新しいバッテリーの性能が安定します。

純正品と互換バッテリーの選び方

交換用バッテリーには、ダイソンが販売する「純正品」と、サードパーティ製の「互換品」の2種類が存在します。それぞれの特徴を理解して選択しましょう。

スクロールできます
種類価格目安メリットデメリット
純正品8,000~13,000円メーカー保証があり安全・安心価格が高い
互換品3,000~7,000円価格が安い(コスパ重視)品質にばらつき、安全性リスクあり

安全性と保証を最優先するなら純正品、コストを抑えたい場合は互換品が選択肢となりますが、互換品には注意点があります。

互換品は安価な反面、品質にばらつきがあり、発火や故障といった事故につながる事例も報告されています。また、互換バッテリーの使用が原因で本体が故障した場合、メーカー保証の対象外となる可能性が非常に高いです。

コストとリスクを天秤にかけ、慎重に選択する必要があります。

機種別ダイソンのバッテリー外し方ガイド

機種別ダイソンのバッテリー外し方ガイド
  • V6シリーズの交換手順(ネジ2本)
  • V7シリーズの交換手順(ネジ3本)
  • V8シリーズの交換手順(ネジ3本)
  • V10シリーズの交換手順(下へスライド)
  • 互換バッテリーの安全性(PSEマーク)
  • ダイソンのバッテリー捨て方と注意点

V6シリーズの交換手順(ネジ2本)

Dyson V6シリーズ(DC62、DC74など)は、ネジ2本でバッテリーが固定されているのが特徴です。

STEP
安全のため電源をオフにし、充電ケーブルを抜きます。
STEP
ダストボックス(クリアビン)を開け、中のゴミを捨てます。
STEP
ハンドル後部にあるネジ1本を、ポジドライバーで外します。
STEP
バッテリー底部(底面)にあるネジ1本を外します。(合計2本)
STEP
ネジが外れたら、バッテリー本体を手で支えながら上方向(または前方向)へ引き抜きます。
STEP
新しいバッテリーを逆の手順で装着し、2本のネジで固定します。
STEP
作業完了後、必ずフル充電を行ってください。

V6シリーズはネジの位置が分かりやすいため、比較的簡単に交換作業が行えます。ネジ山を潰さないことだけ注意しましょう。

V7シリーズの交換手順(ネジ3本)

Dyson V7シリーズ(SV11など)は、ネジ3本で固定されています。V6と比べてネジが1本多いのが特徴です。

STEP
電源をオフにし、充電ケーブルを抜きます。
STEP
ダストボックスを開けてゴミを捨てます。(モデルによって赤いツメで開けるタイプがあります)
STEP
ハンドル部分にあるネジ1本を外します。
STEP
バッテリーの裏側(底部)にあるネジ2本を外します。(合計3本)
STEP
最後のネジを外す際は、バッテリーが落下しないよう手で支えます。
STEP
バッテリーを上方向へ慎重に引き抜いて取り外します。
STEP
新しいバッテリーを装着向きに注意してはめ込み、3ヶ所のネジで固定します。
STEP
交換後はフル充電を行ってから使用を開始してください。

V7やV8はネジ山が損傷しやすいとの情報もあるため、ドライバーをしっかり押し当てて回すのがポイントです!

V8シリーズの交換手順(ネジ3本)

Dyson V8シリーズも、V7と同様にネジ3本で固定されています。ネジの位置もほぼ同じです。

STEP
電源をオフにし、充電ケーブルを抜きます。
STEP
ダストボックス(クリアビン)を開放し、ゴミを捨てておきます。
STEP
グリップ後部にあるネジ1本を外します。
STEP
バッテリーの底部にあるネジ2本を外します。(合計3本)
STEP
ネジ山潰れ防止のため、必ず適正サイズのドライバー(PZ1推奨)を使用してください。
STEP
バッテリー本体を支えながら、上向き(スライドさせるように)引き抜きます。
STEP
新しいバッテリーを逆の手順で装着し、3本のネジで固定します。
STEP
装着後、フル充電を行ってください。

V10シリーズの交換手順(下へスライド)

Dyson V10シリーズもネジは3本ですが、バッテリーの外し方がV6~V8とは異なるため注意が必要です。

STEP
電源をオフにし、充電ケーブルや延長パイプなどを全て取り外します。
STEP
ハンドル後部(トリガーの上あたり)にあるネジ1本を外します。
STEP
バッテリーの底部にあるネジ2本を外します。(合計3本)
STEP
V10のネジは固く締まっている場合があるため、ドライバーをしっかり押し込んで回します。
STEP
3本のネジが外れたら、バッテリーを「下方向」へスライドさせて取り外します。
STEP
新しいバッテリーを逆の手順(下からスライド)ではめ込み、3本のネジで固定します。
STEP
交換後はフル充電を行ってください。
V10の外し方:注意点

V10は他のモデルと異なり、バッテリーを「下」にスライドさせます。無理に上に引き抜こうとすると破損の原因になるため、方向を間違えないようにしてください。

互換バッテリーの安全性(PSEマーク)

前述の通り、互換バッテリーは安価な反面、安全性に関するリスクが伴います。粗悪な製品は発火や本体故障の原因となるため、価格だけで選ぶのは非常に危険です。

互換バッテリーの安全性を少しでも高めるために、最低限確認すべきなのがPSEマークの有無です。

PSEマークとは

PSEマークは、日本の「電気用品安全法」に基づき、国の定める安全基準を満たした電気製品にのみ表示が許可されるマークです。リチウムイオンバッテリーはPSEマークの規制対象であり、日本国内で販売される互換バッテリーにはPSEマークの表示が義務付けられています。

PSEマークのない製品は、安全基準を満たしていない違法な製品である可能性が高く、絶対に使用しないでください。

信頼できる互換バッテリーの選び方

PSEマークの取得はもちろんですが、加えて以下の点も確認しましょう。

  • 信頼できる販売店・ブランド:例えば「Enelife(エネライフ)」のような日本企業が監修し、保証やサポート体制が整っているブランドは、信頼性が高い選択肢とされています。
  • 安全回路(保護回路)の搭載:過充電や過放電、ショートなどを防ぐ安全回路が搭載されているかも重要です。
  • 保証期間の有無:最低でも1年程度の製品保証が付いている製品を選びましょう。

「Longsafe」などもPSEマーク取得や安全回路搭載を謳っています。購入時はレビューや保証内容をしっかり確認することが大切です。

ダイソンバッテリーの捨て方と注意点

取り外した古いバッテリーの処分は、非常に重要です。リチウムイオン電池は発火の危険性があるため、絶対に行ってはいけない捨て方があります。

厳禁:一般ごみ・不燃ごみ

ダイソンのバッテリー(リチウムイオン電池)は、「一般ごみ」や「不燃ごみ」として絶対に捨ててはいけません。

ごみ収集車や処理施設での圧迫・衝撃により発火し、大規模な火災の原因となる事故が多発しています。

正しい廃棄方法

安全に処分するには、以下の方法が推奨されています。

1.家電量販店のリサイクルBOX

ビックカメラやヨドバシカメラなど、JBRC(小型充電式電池リサイクル)に加盟している店舗には、専用の「小型充電式電池リサイクルBOX」が設置されています。ここに持ち込むのが最も手軽です。(参照:JBRC公式サイト

2.自治体指定の回収場所

お住まいの市町村によっては、特定の回収日や清掃施設でのみ受け付けている場合があります。自治体のホームページなどで確認してください。

3.バッテリー販売店の回収サービス

一部のネット通販などでは、新品バッテリー購入時に古いバッテリーの回収サービスを行っている場合があります。

捨てる際の最大の注意点:「絶縁」

回収BOXに入れる前に、必ずバッテリーの端子(金属が露出している部分)をビニールテープや絶縁テープで覆ってください。

これは、他の電池や金属と接触してショート(短絡)し、発火するのを防ぐためです。この「絶縁処理」は、安全な処分のために必須の作業です。

ダイソンのバッテリーの外し方:ポイント総まとめ

ダイソンのバッテリーの外し方:ポイント総まとめ
  • ダイソンのバッテリー交換は家庭でも可能
  • 作業時間は約5分から10分程度が目安
  • 交換サインは「稼働時間の激減」や「赤ランプ点滅」
  • 寿命の目安は約2年から5年程度
  • 必要な工具は「ポジドライバー(PZ1)」が推奨される
  • ネジ山を潰さないようサイズの合う工具を準備する
  • 作業前は必ず電源オフと充電ケーブルの取り外しを行う
  • V6はネジ2本(ハンドル後部と底部)を外し上へ抜く
  • V7とV8はネジ3本(ハンドル後部と底部2本)を外し上へ抜く
  • V10はネジ3本を外し「下方向」へスライドさせる
  • 機種ごとにネジ本数と外し方が異なるため事前確認が必須
  • 純正品は高価だが安全、互換品は安価だがリスクあり
  • 互換品はPSEマークと保証の有無を必ず確認する
  • 古いバッテリーは一般ごみや不燃ごみで捨ててはいけない
  • 処分時は端子を絶縁テープで保護しリサイクルBOXへ
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