マキタの電動工具が故障してしまった時、修理を依頼する方法をご存知でしょうか。マキタ製品は各営業所で直接持ち込みの修理依頼を受け付けています。この記事では、近くのマキタ営業所を探す方法から修理受付時間、持ち込みに必要なものまで詳しく解説します。また、製品修理依頼の流れや注意点、よくある故障原因と対処法についてもご紹介します。さらに、修理金額の相場や電動工具のパーツ別の修理費用、保証期間と内容についても触れています。自分で修理したい方のための修理部品注文方法や、平日に時間が取れない方に便利なホームセンター(コーナン・カインズなど)での修理依頼についても解説しますので、マキタ製品の修理でお困りの方はぜひ参考にしてください。
記事のポイント
- 全国100カ所以上のマキタ営業所で平日8:30-17:30に予約不要で持ち込み修理が可能
- 修理依頼には基本的に製品本体のみが必要で保証書やレシートは不要
- 数日以内に見積もり連絡があり、修理完了品は持ち込んだ営業所でのみ受け取り可能
- 支払いは現金のみの営業所が多く、修理完了の連絡から1ヶ月以内に引き取る必要あり
マキタ製品を持ち込み修理する手順

- 近くのマキタ営業所を探す方法
- マキタ営業所での修理受付時間
- マキタ製品修理の持ち込みに必要なもの
- マキタ製品修理依頼の流れと注意点
- マキタ製品の故障原因と対処法
近くのマキタ営業所を探す方法
マキタ営業所は全国各地に100カ所以上あり、最寄りの営業所を簡単に探すことができます。探し方は主に3つの方法があります。
まず、マキタの公式ホームページには営業所検索ページがあります。このページでは、都道府県を選択するだけで近くの営業所の住所や連絡先が表示されます。特に初めて修理を依頼する方にとって、確実に情報を得られる方法です。
また、スマートフォンをお持ちの方は、マキタの公式アプリ(Android版・iOS版)を利用する方法もおすすめです。このアプリには位置情報を活用した機能があり、現在地から最も近い営業所を自動的に表示してくれます。急な故障時に便利なため、マキタ製品をお持ちの方はあらかじめインストールしておくと安心です。
ただし、インターネット環境がない場合は、マキタ製品を購入した販売店に問い合わせることで最寄りの営業所情報を教えてもらえます。ホームセンターなどのマキタ製品販売店でも情報を得られるでしょう。
なお、修理を依頼する場合は、製品を持ち込んだ営業所での受け取りとなります。宅配や販売店での受け取りはできないため、自宅や職場から通いやすい営業所を選ぶことが重要です。
マキタ営業所での修理受付時間
マキタ営業所の修理受付は、基本的に平日の営業時間内に行われています。一般的には午前8時30分から午後5時30分までが多いですが、営業所によって若干の違いがあります。
営業所への修理持ち込みは予約不要で行えますが、受付時間内であることが条件です。特に繁忙期や午後の遅い時間帯は混雑することもあるため、できるだけ午前中や昼過ぎの比較的空いている時間帯に訪問するとスムーズです。
土日祝日は多くの営業所が休業しています。平日に訪問できない方は事前に電話で確認することが必要です。一部の大型支店では土曜日に営業している場合もありますが、例外的です。
修理の受付自体は5分程度で完了しますが、営業所への移動時間も考慮して計画を立てることをおすすめします。また、営業所は営業活動が主な目的のため、修理依頼者が多く訪れる時間帯は避けたほうが良いでしょう。
修理完了後の受け取りも同じ営業時間内となります。修理完了の連絡を受けてから1か月以内に受け取らなければ処分される可能性があるため注意が必要です。
マキタ製品修理の持ち込みに必要なもの
マキタ製品を修理に出す際に必要なものは意外とシンプルです。必須なのは修理したい本体のみで、レシートや保証書などの購入証明書は基本的に不要です。
有償修理の場合、製品本体を持って窓口で修理を依頼すれば受け付けてもらえます。ただし、製品の情報を伝える際にはスムーズに進めるために、製品ラベルに記載されている製品名や製品番号を見せると良いでしょう。
また、窓口でお客様情報として氏名・住所・連絡先電話番号を記入する必要があります。見積もりの連絡や修理完了の連絡を受けるために、日中連絡がつく電話番号を伝えることが重要です。
なお、保証期間内の無償修理を希望する場合は、一部の製品(クリーナー/墨出し器/園芸工具/扇風機など)では保証書が必要です。保証書を紛失すると有償修理となるため注意しましょう。
支払いについては、多くの営業所では現金のみの対応となっている点にも留意が必要です。クレジットカードやキャッシュレス決済に対応していない場合が多いため、修理完了の連絡を受けた際には現金を持参して訪問するようにしましょう。
マキタ製品修理依頼の流れと注意点
マキタ製品の修理依頼は非常にシンプルなプロセスで行えます。流れとしては、製品を営業所に持ち込み、故障状況を説明し、数日後に見積もりの連絡を受け、修理完了後に受け取るという手順です。
まず、最寄りのマキタ営業所に修理したい製品を持参します。窓口で修理依頼の旨を伝え、製品名や製品番号が記載された製品ラベルを見せましょう。窓口担当者がこの情報を元に修理伝票を作成します。
次に故障の症状について詳しく説明することが重要です。「動かない」「電源が入らない」などの現象を具体的に伝えることで、正確な修理が行われます。特に精度に関わる不良や再現性の低い故障については、できるだけ詳細に説明しましょう。
その後、氏名・住所・連絡先電話番号を伝票に記入して依頼は完了です。通常、数日以内に見積もりの連絡が入ります。見積もり金額に同意すれば修理が進められ、完了後に再度連絡があります。
ただし、いくつかの注意点があります。まず、修理部品がない場合は入荷まで時間がかかり、最大で半年程度待つ場合もあります。また、修理完了の連絡から1カ月以上引き取りがない場合は処分される可能性があるため、連絡を受けたらなるべく早く受け取りに行きましょう。
見積もり不要で即修理を希望する場合は、依頼時にその旨を明確に伝える必要があります。さらに、製品に改造を施している場合は「復元義務」により原状回復されるため、余計な修理費用がかかる点も覚えておきましょう。
マキタ製品の故障原因と対処法
マキタの電動工具に発生する故障には、いくつかの典型的なパターンがあります。適切な対処法を知ることで、修理費用の削減や製品寿命の延長につながります。
最も多い故障原因はモーターブラシの摩耗です。特にブラシレスモーターではない製品では、使用時間が増えるとブラシが徐々に擦り減り、最終的に動作不良を起こします。症状としては振ると「カラカラ」と音がする状態になります。この場合はブラシ交換が必要で、比較的安価な修理で済みます。
また、スイッチ関連の不良も頻繁に見られます。トリガーの反応が悪くなったり、完全に反応しなくなったりする症状があります。スイッチ交換は2,000円程度からの修理で対応可能です。
内部断線のケースも少なくありません。長期使用による振動や衝撃で内部配線が切れてしまうことがあります。断線のみの場合は数千円程度の修理費用で済むことが多いです。
軸ブレと呼ばれる症状も発生します。これはハンマーケース内のベアリングやアンビルの摩耗が主な原因です。2〜3mm以上のブレがある場合は作業精度に影響するため修理が必要となります。部品によって4,000〜7,000円程度の費用がかかります。
さらに深刻な故障としては、モーターの焼き付きや電子回路の故障があります。これらは修理費用が高額になることが多く、8,000〜16,000円程度かかる場合があります。修理か買い替えかの判断が必要となるでしょう。
製品を長持ちさせるためには、定期的な清掃や過負荷の防止が効果的です。特に接点端子部分やカーボンブラシ部分は埃やゴミが付着しやすいので、こまめな掃除を心がけましょう。
マキタ修理の持ち込み費用と保証内容

- マキタ製品修理金額の相場と目安
- マキタ電動工具の修理金額はパーツによって異なる
- マキタ製品修理の保証期間と内容
- マキタの修理部品注文方法
- ホームセンター(コーナン・カインズ)での修理
マキタ製品修理金額の相場と目安
マキタ製品の修理金額は故障の種類や必要な部品によって大きく変わりますが、一般的な相場を把握しておくことで、修理と買い替えの判断がしやすくなります。
オーバーホールは基本工賃が約4,000円からで、分解清掃が主な作業となります。部品交換が必要な場合は別途費用が発生します。比較的安価なメンテナンスとして、定期的に利用する価値があるでしょう。
スイッチ交換は最も一般的な修理の一つで、工賃約1,000円、部品代約1,000円の合計2,000円程度からとなっています。電動工具の動作不良の多くはスイッチの接触不良が原因であり、この修理で解決することが多いです。
内部断線の修理は作業費用約1,000円からで、パーツ交換が不要な場合は比較的安価に済みます。ただし、メーカー修理では断線部分のみの修理ではなく、ユニット交換となることがあるため注意が必要です。
軸ブレの症状に対するハンマーケース交換は、工賃約4,000円、部品代約2,500円の合計6,500円程度からとなります。アンビル交換の場合も、工賃約5,000円、部品代約2,000円の合計7,000円程度からです。
より深刻な故障であるユニット交換は、工賃約7,000円、部品代約9,000円の合計16,000円程度かかることがあります。また、モーター交換も工賃約4,000円、部品代約8,000円の合計12,000円程度からとなっています。
これらの金額はあくまで目安であり、製品の型番や営業所によって異なる場合があります。修理に出す前に見積もりを確認することで、修理すべきか買い替えるべきかを判断できるでしょう。
マキタ電動工具の修理金額はパーツによって異なる
マキタ電動工具の修理金額は、交換が必要なパーツの種類によって大きく変動します。パーツの価格差を理解しておくことで、修理費用の予測がしやすくなります。
最も高額になる傾向があるのはバッテリーです。特にリチウムイオンバッテリーは製品価格の3分の1から半分程度の費用がかかることもあります。例えば18Vのバッテリーは15,000円前後することが多く、これがマキタ製品の修理で最も高額になりやすい部品です。
次に高価なのはモーター関連のパーツです。近年普及しているブラシレスモーターは、故障した場合コントローラ一式の交換が必要となり、8,000円以上かかることが一般的です。従来のカーボンブラシ式のモーターでも、モーター本体の交換は高額になりがちです。
電子制御基板も比較的高価なパーツで、ユニット交換となると9,000円程度からの費用がかかります。特に最新の制御技術を搭載した製品では、基板の修理よりも交換が主流となっています。
一方、スイッチ類や電線、一部のメカニカルパーツなどは比較的安価です。スイッチは1,000円程度、ハンマーケースやアンビルといった機械部品も2,000~2,500円程度から交換可能です。
また、修理工賃も交換するパーツの難易度によって変わります。シンプルなスイッチ交換は1,000円程度ですが、内部構造が複雑なユニット交換などは7,000円程度かかることもあります。
製品が生産終了している場合、部品の入手困難性から価格が高騰することもあるため注意が必要です。修理前に必ず見積もりを確認し、新品購入との費用対効果を考慮することをおすすめします。
マキタ製品修理の保証期間と内容
マキタ製品の保証制度は、他の電動工具メーカーと比較していくつかの特徴があります。正確に理解しておくことで、修理の際に適切な対応ができるようになります。
まず、マキタの多くの電動工具には通常の保証書がありません。代わりに初期不良と思われる場合でも、メーカーが製品を点検した後に無償か有償かの判断がなされる仕組みになっています。このため購入証明が必ずしも必要ではない反面、初期不良の判断基準がメーカー側にあります。
ただし、一部の製品(掃除機や墨出し器、園芸工具、扇風機など)には保証書が付属しており、購入から1年間の保証期間があります。この場合、保証書を紛失すると有償修理となるため注意が必要です。保証書があっても、使用上の過失による故障(必要な部品を紛失したまま使用、強い衝撃、水没など)には保証が適用されません。
保証期間内の修理を希望する場合は、必ず購入店経由での修理依頼が必要です。直接マキタ営業所に持ち込んでも対応してもらえないケースがあるため、購入店に連絡することが重要です。
バッテリーに関しては、一部製品でユーザー登録を行うと保証期間が延長されるサービスも提供されています。登録手続きは製品付属の案内書に従って行いましょう。
また、販売終了となっていない製品であれば、保証期間が過ぎても有償でメーカーサポートが受けられる点はマキタの強みです。部品供給が続く限り、長期間使用した製品でも修理対応してもらえます。
ただし修理後の製品に対する再保証期間は明確に設定されていない場合が多いため、修理完了時に確認することをおすすめします。
マキタの修理部品注文方法
マキタの修理部品を自分で入手して修理したい場合、いくつかの方法があります。部品を入手できれば、DIY好きの方なら自分で修理できるケースも多いです。
一般的に最もスムーズなのは、マキタの公式ウェブサイトからの注文です。マキタのホームページには「パーツリスト」のページがあり、製品の型番から必要な部品を検索できます。図解付きで部品の位置や名称が確認できるため、初めての方でも適切な部品を特定しやすいでしょう。
また、最寄りのマキタ営業所に直接問い合わせる方法もあります。電話やメールで部品番号と製品の型番を伝えれば、在庫確認や取り寄せが可能です。営業所に足を運べば、専門スタッフのアドバイスを受けながら部品を選ぶこともできます。
マキタ製品を扱う電動工具専門店やホームセンターの工具コーナーでも、一部の消耗部品や一般的な修理部品は入手できることがあります。特にカーボンブラシやスイッチなどの頻繁に交換が必要な部品は店頭で購入できる場合が多いです。
インターネット通販サイトでも多くのマキタ純正部品が販売されています。ただし、非正規ルートでの購入となる場合は、偽造品や互換品が混じっている可能性もあるため注意が必要です。
なお、部品の注文時には製品の型番だけでなく、できれば部品番号も確認しておくことが重要です。同じ見た目でも仕様の異なる部品があるため、間違えると修理後に不具合が生じる可能性があります。
ホームセンター(コーナン・カインズ)での修理
ホームセンターでのマキタ製品の修理対応は、購入した店舗やチェーンによって異なります。基本的な流れや注意点を知っておくと便利です。
コーナンやカインズなどの大手ホームセンターでは、マキタ製品の修理の取次サービスを行っていることが多いです。店舗のサービスカウンターに製品を持ち込むと、スタッフがマキタの修理窓口へ取り次いでくれます。ただし、あくまで取次サービスであり、ホームセンターのスタッフが直接修理を行うわけではありません。
このサービスの最大のメリットは、近くにマキタ営業所がなくても修理を依頼できる点です。ホームセンターは営業時間が長く、土日も開いているため、平日の日中に時間が取れない方にとって便利な選択肢となります。
一方で、ホームセンター経由の修理には注意点もあります。まず、修理期間が若干長くなることがあります。ホームセンターからマキタへの配送、そして戻ってくるまでの時間がプラスされるためです。また、中間マージンが発生するケースもあり、直接マキタ営業所に持ち込むよりも料金が高くなることがあります。
保証期間内の無償修理を希望する場合は、必ず購入店経由での修理依頼が原則のため、購入したホームセンターであれば問題なく対応してもらえます。ただし、別のホームセンターチェーンや他店で購入した製品の場合、対応が異なる可能性があるため、事前に確認が必要です。
修理完了後の連絡方法や引き取り方法も店舗によって異なります。依頼時にメールや電話での連絡方法、支払い方法について確認しておくことをおすすめします。
マキタの修理を持ち込む前に知っておくべきポイント

- マキタ営業所は全国に100カ所以上あり、公式サイトやアプリで検索可能
- 修理受付は平日8:30〜17:30が一般的で予約不要
- 持ち込みに必要なのは基本的に製品本体のみ
- 修理依頼時には製品ラベルの情報が役立つ
- 故障症状は具体的に説明することが重要
- 見積もり連絡は通常数日以内に入る
- 修理完了品は持ち込んだ営業所でのみ受け取り可能
- 引き取りは連絡から1カ月以内に行わないと処分される可能性あり
- 支払いは現金のみの営業所が多い
- モーターブラシの摩耗やスイッチ不良が多い故障原因
- 修理費用はパーツによって大きく異なる
- バッテリーやモーター関連のパーツは高額になりがち
- 多くの電動工具には通常の保証書がない
- 保証期間内の修理は購入店経由が原則
- ホームセンター経由の修理依頼も可能だが時間と費用が増える傾向