マキタ掃除機の吸引力比較|18Vと40Vどっちがおすすめ?

マキタ掃除機の吸引力比較|18Vと40Vどっちがおすすめ?

マキタの掃除機は、そのシンプルな設計と高性能のバランスで多くの家庭に人気があります。しかし、数多くのモデルがあり、吸引力の強さやバッテリーの種類、集じん方式など、選び方のポイントを知らないと失敗する可能性もあります。本記事では、マキタ掃除機の人気の理由から、吸引力の性能評価、40Vと18Vの違い、最新の18Vモデルの特長まで詳しく解説します。また、紙パックなどの集じん方式の違いや、バッテリーの互換性、デメリットと対策についても触れながら、どのようなモデルが自分に合っているのかを見極めるお手伝いをします。マキタとハイコーキの掃除機の比較も行い、どちらが良いのかも検証していますので、吸引力ランキングTOP5と合わせて、購入前の参考にしてください。

記事のポイント

  • マキタ掃除機の電圧別(7.2V/10.8V/14.4V/18V/40Vmax)の吸引力の違い
  • 各モデルの吸込仕事率(W)と実際の掃除性能の関係
  • 集じん方式(紙パック式/カプセル式/サイクロン式)の特徴と選び方
  • バッテリーの互換性とモデル選びでの注意点や失敗しないためのポイント
目次

マキタの掃除機の吸引力比較と選び方

マキタの掃除機の吸引力比較と選び方
  • マキタの掃除機|人気の理由とは
  • マキタの掃除機|吸引力の選び方ポイント
  • マキタの掃除機|吸引力ランキングTOP5
  • マキタの掃除機|40Vと18V比較
  • マキタの掃除機|バッテリー互換性と種類

マキタの掃除機|人気の理由とは

マキタの掃除機が多くの家庭で支持されている理由は、シンプルな設計と高い性能のバランスにあります。電動工具で培った技術を活かした製品開発により、軽量でありながらパワフルな吸引力を実現しています。

一般的なコードレス掃除機と比較すると、マキタの製品は1~1.5kg程度と軽量なのが特徴です。中には1kg以下の超軽量モデルもあり、階段や高い場所の掃除でも疲れにくく、取り回しがしやすいメリットがあります。

また、価格面でも魅力があります。シンプルな機能に絞った設計により、1万円台から購入できるモデルも多く、コストパフォーマンスの高さが人気を集めています。上位モデルでも5万円台からと、他メーカーの同等クラスと比べるとリーズナブルな価格設定です。

さらに、マキタの掃除機最大の特長としてバッテリーの互換性が挙げられます。同じ電圧のマキタ製電動工具とバッテリーを共用できるため、すでにマキタの工具を持っている方は追加購入せずに済みます。また、充電時間が短いのも魅力で、最短で約22分でフル充電できるモデルもあります。

ただし、デザイン性や多機能さを求める方には物足りないかもしれません。マキタの掃除機は性能重視のシンプルなデザインが基本となっているからです。

マキタの掃除機|吸引力の選び方ポイント

マキタの掃除機を選ぶ際、吸引力は最も重要な要素です。吸引力はバッテリーの電圧に大きく左右されるため、まずはこの点をチェックしましょう。マキタの掃除機には7.2V、10.8V、14.4V、18V、40Vmaxと5種類の電圧があり、数値が大きいほどパワフルになります。

例えば、フローリングのワンルームなら10.8Vモデルで十分ですが、じゅうたんが敷かれた広いリビングには18Vや40Vmaxモデルがおすすめです。また、「吸込仕事率」という数値も重要で、この値がWで表示され、数値が大きいほど強力な吸引力を発揮します。

バッテリーの種類も吸引力に影響します。マキタの掃除機には、内蔵式取り外し式の2種類があります。取り外し式は充電の際にバッテリーを取り外す必要がありますが、急速充電に対応しているものが多く、バッテリーが劣化した場合も交換できるメリットがあります。一方、内蔵式は本体に充電器を接続するだけで簡単ですが、充電時間が約4時間と長くなる傾向があります。

掃除機の運転モードも選ぶポイントです。エコ・標準・強・パワフルなど、複数のモードを備えたモデルなら、掃除する場所に合わせて吸引力を調整できます。パワフルモードは吸引力が強い反面、バッテリーの消費も早くなるため、広い部屋を掃除する場合は稼働時間も考慮して選びましょう。

なお、マキタの掃除機はヘッドがシンプルな設計のため、じゅうたんやカーペットの掃除は苦手な傾向があります。この点は別売りのアタッチメントで補うことができますが、購入前に確認しておくとよいでしょう。

マキタの掃除機|吸引力ランキングTOP5

マキタの掃除機の中でも特に吸引力が高いモデルをランキング形式でご紹介します。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

第1位は「CL001G(40Vmax)」です。吸込仕事率はパワフルモードで125Wと非常に高く、マキタの掃除機の中でトップクラスの吸引力を誇ります。ブラシレスモーターを搭載し、サイクロン式なのでフィルターの目詰まりが少なく、吸引力が長持ちします。また、静音性も高く、パワフルモードでも65dBと比較的静かに動作します。価格は約5.5万円と高めですが、その性能は十分に価値があります。

第2位は「CL286FD(18V)」です。吸込仕事率はパワフルモードで100Wあり、標準的な部屋の掃除には十分なパワーを発揮します。サイクロン一体式で、ユニットを上部に配置することで狭い場所も効率よく掃除できるのが特徴です。じゅうたんへの引っかかりが少ないノズルや、暗い場所の掃除に便利な高輝度LEDライトも搭載されています。

第3位は「CL285FD(18V)」です。吸込仕事率125Wと第1位と同等のパワーがありながら、紙パック式を採用しているのが特徴です。ハイパワーブラシレスモーターによる強力な吸引力と、スムーズな操作感を実現したノズル設計が魅力です。紙パック式なのでゴミ捨ても衛生的に行えます。

第4位は「CL284FD(18V)」です。吸込仕事率はパワフルモードで125Wあり、カプセル式を採用しています。パワフル・強・標準・エコの4つのモードを備え、ワンボタンで切り替えられる使いやすさが特徴です。流路構造を採用した低騒音設計も魅力的です。

第5位は「CL181FDRFW(18V)」です。吸込仕事率37Wとやや控えめですが、カプセル式で集じん容量が650mlと大きいのが特徴です。標準モードで約40分間稼働するため、広い場所の掃除にも適しています。LEDライト付きで暗い場所の掃除もしやすいでしょう。

これらのモデルはいずれも軽量で使いやすく、パワフルな吸引力を備えています。ただし、上位モデルほど価格も高くなるため、ご自宅の広さや掃除の頻度に合わせて選ぶことをおすすめします。

マキタの掃除機|40Vと18V比較

マキタの掃除機を選ぶ際、悩みどころとなるのが40V18Vのどちらを選ぶかという点です。両者には明確な違いがあり、使用環境や目的によって最適な選択肢が変わってきます。

40Vmaxのモデルは、マキタ掃除機の最上位に位置する高性能タイプです。「CL001G」シリーズなどの代表機種では、パワフルモード時の吸込仕事率が125Wと非常に高く、一般的なコードレス掃除機の中でもトップクラスのパワーを誇ります。特に毛足の長いじゅうたんやカーペットが敷かれた広い部屋の掃除に最適です。

一方、18Vモデルは「CL286FD」や「CL181FD」などがあり、吸込仕事率はモデルによって異なりますが、パワフルモード時で100W~125W程度のものが多いです。40Vmaxに比べるとやや劣るものの、一般的な家庭の掃除には十分なパワーを持っています。

連続稼働時間も両者で差があります。例えば「CL001G」では標準モードで約40分、エコモードなら約80分の連続使用が可能です。対して「CL286FD」は標準モードで約21分、エコモードで約38分と、40Vmaxの半分程度になります。広い家や複数階の掃除をする場合は、この稼働時間の差が重要になってきます。

重量面では、40Vmaxモデルが約1.6kg~1.8kg、18Vモデルが約1.4kg~1.7kgと、若干18Vの方が軽い傾向があります。わずかな差ですが、長時間の掃除では体感できる違いになるでしょう。

価格については、40Vmaxモデルが約4~5.5万円、18Vモデルが約3~4万円程度と、40Vmaxの方が高価です。すでにマキタの18V製品を持っている方は、バッテリーを共有できるため、本体のみを購入すれば費用を抑えられます。

総合的に見ると、より強力な吸引力と長時間の稼働を求める方、または広い家やじゅうたんが多い環境では40Vmaxがおすすめです。一方、一般的な広さの家やフローリングが中心の環境、または価格を抑えたい方には18Vモデルが適しています。

マキタの掃除機|バッテリー互換性と種類

マキタの掃除機の大きな魅力は、バッテリーの互換性にあります。マキタ製品間でバッテリーを共有できるため、すでに他のマキタ製品を持っている方は、同じバッテリーを使いまわせて経済的です。

マキタの掃除機に使用されるバッテリーは、主に5種類の電圧があります。7.2V、10.8V、14.4V、18V、そして最上位の40Vmaxです。同じ電圧同士であれば、インパクトドライバーやドリル、草刈り機など、他のマキタ製品とバッテリーを共有できます。例えば、18Vのインパクトドライバーを持っていれば、そのバッテリーを18Vの掃除機でも使用可能です。

バッテリーの形状にも注目すべきです。マキタのバッテリーには「スライド式」と「差し込み式」の2種類があります。現在の主流はスライド式で、「BL」から始まる型番のバッテリーがこれに該当します。一方、古いモデルには差し込み式が使われており、こちらは「B」から始まる型番です。互換性を確認する際は、電圧だけでなく形状も確認しましょう。

バッテリー容量も重要なポイントです。例えば18Vバッテリーでも、「BL1815N」は1.5Ah、「BL1830B」は3.0Ah、「BL1860B」は6.0Ahと容量が異なります。容量が大きいほど連続稼働時間が長くなりますが、その分重さも増し、価格も高くなります。

充電時間にも注目すべきです。マキタのバッテリーは急速充電に対応しており、例えば18Vの3.0Ahバッテリー「BL1830B」は約22分でフル充電できます。40Vmaxの2.5Ahバッテリー「BL4025」も約28分(実用充電は約19分)と短時間で充電できるのが魅力です。

ただし、内蔵式バッテリーを採用した一部の機種(「CL115FD」や「CL116D」など)は、バッテリーの取り外しができないため、他の製品との共有はできません。また、充電時間も約4時間と長めです。バッテリーの共有を考えている方は、取り外し式バッテリーのモデルを選ぶことをおすすめします。

バッテリーの互換性を活かすことで、家庭や作業場で使うマキタ製品を増やしていくと、次第に便利さを実感できるようになります。まずは電圧を統一し、必要に応じて容量の大きいバッテリーや予備バッテリーを追加するとよいでしょう。

マキタの掃除機の吸引力比較と製品評価

マキタの掃除機の吸引力比較と製品評価
  • マキタの掃除機|最新18Vモデル性能
  • マキタの掃除機|集じん方式(紙パック他)
  • マキタの掃除機|吸引力性能評価
  • マキタの掃除機|デメリットと対策
  • マキタの掃除機選びでの失敗原因と注意点
  • マキタとハイコーキの掃除機はどっちが良い?

マキタの掃除機|最新18Vモデル性能

マキタの18V掃除機シリーズは、家庭用としても業務用としても優れた性能を発揮する製品群です。最新の18Vモデルでは、ブラシレスモーターを搭載したモデルが増えており、より高い効率と長寿命を実現しています。

注目すべき最新モデルの一つが「CL286FD」です。このモデルはサイクロン一体式を採用し、吸込仕事率はパワフルモードで100Wを実現。風の流れを最適化する流路構造により、パワフルモード時でも動作音は66dB程度に抑えられています。サイクロンユニットを上部に配置することで、ソファの下などの狭い場所も効率よく掃除できるのが特徴です。

また「CL284FD」も高性能な18Vモデルです。こちらはカプセル式を採用し、吸込仕事率はパワフルモードで125Wと非常に強力です。パワフル・強・標準・エコの4段階のモード切替えが可能で、前回オフにしたモードから再開できるモードメモリ機能も搭載しています。低騒音設計のため、パワフルモード時でも約65dBと比較的静かな動作が特徴です。

「CL285FD」は紙パック式を採用した18Vモデルで、同じくパワフルモードで125Wの吸込仕事率を誇ります。ノズル可動部の中心を後タイヤ軸上に配置することで、じゅうたんなどへの引っかかりを低減する工夫がされています。紙パック式なので、ゴミ捨てが簡単で衛生的です。

これらの最新18Vモデルに共通するのは、4段階のモード切替えによる使い分けです。一般的な掃除は標準モード(吸込仕事率35W~45W程度)、気になる場所は強モード(60W~70W程度)、頑固な汚れはパワフルモード(100W~125W程度)、静かに掃除したい時や稼働時間を延ばしたい時はエコモード(15W~20W程度)と、状況に応じた使い分けが可能です。

バッテリーは18V用の「BL18xx」シリーズを使用し、容量によって連続稼働時間が変わります。例えば「BL1830B」(3.0Ah)なら標準モードで約21分、「BL1860B」(6.0Ah)ならさらに長時間の使用が可能です。充電時間も急速充電器「DC18RF」を使えば約22分(実用充電は約17分)と短いのも魅力です。

ただし、マキタの掃除機はヘッドがシンプルな設計のため、じゅうたんの奥に入ったホコリを掻き出す能力はやや劣る点に注意が必要です。この点は別売りのアタッチメントで補うことができますが、購入前にご確認ください。

マキタの掃除機|集じん方式(紙パック他)

マキタの掃除機には主に3つの集じん方式があり、それぞれに特徴があります。ライフスタイルや掃除の頻度に合わせて、適切な方式を選ぶことが大切です。

まず「紙パック式」は、ゴミを使い捨ての紙パックに集める方式です。マキタの紙パック式掃除機の多くは容量330mlの紙パックを使用します。使い捨てなので手を汚さずにゴミを捨てられるのが最大のメリットです。また、ゴミが紙パックの中に閉じ込められるため、ゴミ捨て時にホコリが舞い上がりにくいという特徴もあります。アレルギー持ちの方や、清潔さを重視する方に適しています。

一部のモデルでは、紙パックの代わりに再利用可能な「ダストバッグ」や「高機能ダストバッグ」を使用することもできます。紙パックよりも容量が大きい(約500ml)ため、ゴミ捨ての頻度を減らせるというメリットがあります。ただし、ランニングコストがかかる点は考慮する必要があり、紙パックは10枚入りで約600円程度、2週間に1回交換するとして年間約1,500円の費用がかかります。

次に「カプセル式」は、本体に付属しているカプセル容器にゴミを溜める方式です。代表的なモデルとして「CL108FD」や「CL181FD」があります。カプセルの集じん容量は機種により500ml~750mlと、紙パック式よりも容量が大きいのが特徴です。ゴミが溜まったら本体をひねるだけでカプセルが開き、簡単にゴミを捨てることができます。

カプセル式のメリットは、紙パックのような消耗品が不要でランニングコストを抑えられる点です。一方で、ゴミを捨てる際にホコリが舞い上がる可能性があり、また本体内部のフィルターを定期的に水洗いする必要があります。多少の手間はかかりますが、経済的で環境にも優しい選択肢といえるでしょう。

最後に「サイクロン式」は、遠心力でゴミと空気を分離して集じんする方式です。マキタのサイクロン式掃除機は「サイクロン一体式」を採用しており、サイクロンユニットと本体が一体化されています。代表的なモデルには「CL286FD」や「CL001G」があります。サイクロンユニットを上部に配置することで、狭い場所の掃除がしやすくなっているのが特徴です。

サイクロン式の最大のメリットは、フィルターが目詰まりしにくく吸引力が長持ちする点です。また紙パックのような消耗品が不要なので、ランニングコストも抑えられます。ただし、モデルによっては集じん容量がやや少なく(「CL286FD」は250ml)、こまめなゴミ捨てが必要になる場合があります。

興味深いのは、マキタでは一部のカプセル式や紙パック式掃除機に、別売りのサイクロンアタッチメントを取り付けることで、サイクロン式に変更できる点です。このアタッチメントは約3,000円程度で購入でき、集じん方式を自分好みにカスタマイズできる柔軟性があります。

マキタの掃除機|吸引力性能評価

マキタの掃除機の吸引力性能は、そのバッテリー電圧使用するモーターによって大きく左右されます。ここでは、各モデルの吸引力を客観的に評価し、実際の使用感についても掘り下げていきます。

マキタの掃除機の吸引力を測る指標として「吸込仕事率」があります。これはJIS規格で定められた掃除機の吸込力を示す指標で、単位はW(ワット)でされます。一般的なコードレス掃除機の吸込仕事率は50~100W程度とされており、マキタの上位モデルはこの範囲の上限、あるいはそれを超える性能を持っています。

最も吸引力が高いのは40Vmaxシリーズと18Vのハイエンドモデルです。例えば「CL001G」(40Vmax)や「CL285FD」(18V)は、パワフルモードで125Wの吸込仕事率を発揮します。これは一般的なコードレスクリーナーの中でもトップクラスの性能です。実際の使用感では、砂やホコリはもちろん、落ちにくい髪の毛や食べこぼしもしっかりと吸い込みます。

中級モデルとしては、「CL286FD」(18V)のパワフルモード100Wや、「CL181FD」(18V)の強モード37Wなどがあります。これらも一般的な家庭の掃除には十分なパワーを備えていますが、じゅうたんの奥のホコリや重いゴミの吸引には、上位モデルと比べるとやや力不足を感じることもあります。

エントリーモデルとしては、「CL107FD」(10.8V)のパワフルモード32W、「CL100D」(10.8V)の標準モード14Wなどがあります。これらは軽量で扱いやすい反面、吸引力はやや控えめです。フローリングの表面のホコリを取る程度なら問題ありませんが、じゅうたんやカーペットの掃除には向いていません。

実際の掃除では、モード設定による吸引力の変化も重要です。多くのモデルではパワフル・強・標準・エコという4段階のモードが用意されており、掃除する場所や汚れの程度に応じて使い分けられます。例えば「CL286FD」の場合、パワフルモードは100W、強モードは60W、標準モードは35W、エコモードは15Wと、場面に合わせた設定が可能です。

バッテリー持続時間と吸引力のバランスも重要なポイントです。吸引力が強いほどバッテリーの消費も早くなるため、広い部屋を掃除する場合は注意が必要です。例えば「CL001G」はパワフルモードで約16分、標準モードで約40分使用可能です。一方、「CL107FD」はパワフルモードで約10分、標準モードで約25分の使用となります。

マキタの掃除機の弱点として、ヘッド部分がシンプルな設計のため、他メーカーの回転ブラシ付きモデルと比べると、じゅうたんやカーペットの繊維の奥に入ったゴミの掻き出し能力はやや劣ります。吸引力自体は強力でも、ヘッド構造の違いからクリーニング効果に差が出ることがあります。

ただし、マキタは別売りのアタッチメントが豊富に用意されており、フロア・カーペットブラシなどを追加することで、この弱点を補うことができます。用途に応じて適切なアタッチメントを選ぶことで、掃除機の性能をさらに引き出せるでしょう。

マキタの掃除機|デメリットと対策

マキタの掃除機は多くの優れた特徴を持っていますが、実際に使う前に知っておくべきデメリットもいくつか存在します。ここではそれらのデメリットと、それを克服するための対策をご紹介します。

まず最も大きなデメリットとして、回転ブラシの非搭載が挙げられます。マキタの掃除機はシンプルなヘッド設計を採用しているため、じゅうたんやカーペットの奥に入り込んだホコリを掻き出す能力に欠けます。この問題を解決するには、別売りの「フロア・カーペットブラシ」(A-73019)などのアタッチメントを購入することをおすすめします。このブラシを取り付けることで、繊維の奥のゴミもしっかり取り除けるようになります。

次に、自立しない点も使用時の不便さにつながります。マキタの掃除機は自立設計になっていないため、掃除の途中で置くときに壁に立てかけるか、床に寝かせる必要があります。この対策としては、別途スタンドを購入するか、S字フックを使って壁に掛けられるように工夫すると良いでしょう。壁に穴を開けたくない場合は、突っ張り棒とS字フックの組み合わせも有効です。

また、電圧が低いモデル(7.2V、10.8V)は吸引力が弱いというデメリットがあります。例えば10.8Vの「CL108FD」の吸込仕事率はパワフルモードでも30Wと、一般的なコードレス掃除機の基準(50〜100W)から見ると控えめです。この場合、18Vや40Vmaxといった上位モデルを選ぶか、あるいは低電圧モデルをサブ機として割り切って使うのがよいでしょう。

内蔵式バッテリーモデルには、充電時間が長い(約4時間)、バッテリー劣化時に本体ごと買い替えが必要、他のマキタ製品とバッテリーの共有ができないといったデメリットがあります。対策としては、最初から取り外し式バッテリーモデルを選ぶことをおすすめします。少し価格は高くなりますが、長期的に見ればコスト面でもメリットがあります。

ノズルの種類が基本的にシンプルなため、多様な掃除シーンに対応しにくい点も挙げられます。しかし、マキタは豊富な別売りアクセサリーを用意しているので、フレキシブルホース(A-65925)、棚ブラシ(A-65931)、ラウンドブラシ(A-65947)などを追加することで、様々な場所の掃除に対応できるようになります。

最後に、高電圧モデルは本体重量が重くなる傾向があります。40Vmaxモデルは約1.6〜1.8kgと、一般的なコードレス掃除機と比べると重めです。この場合、短時間で掃除を終えられるよう計画的に掃除することや、バッテリー容量の小さい軽量モデルを選ぶといった対策が考えられます。

これらのデメリットを理解した上で適切なモデルを選び、必要に応じてアクセサリーを追加することで、マキタの掃除機をより効果的に活用することができるでしょう。

マキタの掃除機選びでの失敗原因と注意点

マキタの掃除機を購入する際、適切な選択をしないと使い勝手に不満を感じることがあります。ここでは、よくある失敗の原因と購入前に注意すべきポイントをご紹介します。

最も多い失敗は、電圧の低いモデルを選んで吸引力不足に悩むケースです。マキタの掃除機は7.2V〜40Vmaxまで幅広い電圧のモデルがありますが、7.2Vや10.8Vのモデルは吸込仕事率が20W前後と控えめです。ゴミやホコリが多い環境や、じゅうたん・カーペットがある家庭では物足りなさを感じるでしょう。購入前には使用環境に合わせて適切な電圧を選びましょう。目安として、フローリング中心の一人暮らしなら10.8V、ファミリー向けには18V以上がおすすめです。

次によく見られるのが、内蔵式バッテリーモデルの充電時間の長さに不満を持つケースです。例えば「CL115FD」などのバッテリー内蔵モデルは充電に約4時間かかります。急いで掃除したいときに充電切れだと、かなりストレスを感じるでしょう。また、バッテリーが劣化した場合、本体ごと買い替える必要があります。この失敗を避けるには、急速充電に対応した取り外し式バッテリーモデルを選ぶことをおすすめします。

集じん方式の選択ミスも多く見られます。例えば、アレルギー持ちの方がカプセル式を選ぶと、ゴミ捨て時にホコリが舞い上がって症状が悪化する可能性があります。逆に、コスト意識の高い方が紙パック式を選ぶと、ランニングコストに不満を持つかもしれません。使用者の状況や優先事項に合わせて、紙パック式・カプセル式・サイクロン式から最適なものを選びましょう。

稼働時間と掃除範囲のミスマッチも失敗の原因です。広い家やマンション全体を掃除する場合、標準モードでも40分以上稼働するモデルが必要です。しかし、「CL108FD」などのエントリーモデルは標準モードでも約25分程度の稼働時間です。広い範囲を掃除する場合は、稼働時間の長い上位モデルや予備バッテリーの購入を検討しましょう。

スイッチタイプの選択も重要です。トリガー式は使用中ずっと引き金を握り続ける必要があるため、広い範囲を掃除すると指が疲れます。一方、ボタン式は連続運転できますが、こまめな電源のオン・オフには向いていません。使用シーンを想像してから選ぶことが大切です。

本体の収納方法も見落としがちなポイントです。マキタの掃除機は自立しないため、収納場所や方法に工夫が必要です。専用のスタンドや壁掛け用のフックなどの準備を事前に考えておかないと、掃除機の置き場所で困ることになります。

最後に、別売りアクセサリーの必要性を考慮しないという失敗もあります。マキタの掃除機は基本的にヘッドがシンプルで、多機能なアタッチメントは別売りが多いです。じゅうたんやカーペットの掃除には専用ブラシが必要になるなど、使用環境によっては追加の出費が必要になる場合があります。本体価格だけでなく、必要なアクセサリーも含めた総費用を考慮しましょう。

これらの失敗原因と注意点を理解した上で、自分のライフスタイルや掃除環境に合ったモデルを選ぶことで、マキタの掃除機を最大限に活用できるでしょう。

マキタとハイコーキの掃除機はどっちが良い?

電動工具メーカーとして知られるマキタハイコーキは、どちらも高品質な掃除機を展開しています。両社の製品には似た特徴もありますが、細部に違いがあるため、使用環境や優先する機能によって選ぶべきメーカーは変わってきます。

まず吸引力の面では、マキタの40Vmaxシリーズ「CL001G」とハイコーキの36Vシリーズ「R36DB」を比較すると、マキタが吸込仕事率125W(パワフルモード時)、ハイコーキが155W(強モード時)と、数値上はハイコーキが優れています。ただし、実際の掃除では数値以上の差を体感することは少なく、どちらも一般的な家庭の掃除には十分なパワーを持っています。

バッテリーシステムについては、マキタは7.2V〜40Vmaxまで5種類の電圧ごとにモデルを展開しているのに対し、ハイコーキはマルチボルトシステムを採用しています。マルチボルトは1つのバッテリーで36Vと18Vの両方に対応できるため、バッテリーの汎用性ではハイコーキに軍配が上がります。既に他の電動工具を持っている場合、マキタなら同じ電圧のバッテリーが使えますが、ハイコーキならマルチボルト対応であれば電圧を気にせず共有できるメリットがあります。

集じん方式については、マキタが紙パック式・カプセル式・サイクロン式の3種類を用意しているのに対し、ハイコーキはサイクロン式が中心です。アレルギーがある方や衛生面を重視する方には、マキタの紙パック式モデルの選択肢があることがメリットになるでしょう。一方、メンテナンスの簡便さを重視するならハイコーキのサイクロン式が適しています。

本体デザインと使い勝手については、マキタがシンプルで直線的なデザインなのに対し、ハイコーキはやや曲線的で握りやすさを重視した設計です。また、マキタのノズルはシンプルな構造が多いのに対し、ハイコーキはフローリングとカーペットの切り替えが可能なノズルを標準装備していることが多いです。じゅうたんやカーペットが多い家庭では、この点はハイコーキの方が使いやすいでしょう。

価格面では、同等クラスで比較するとマキタの方がやや安価な傾向があります。例えば、18Vクラスでは、マキタの「CL181FD」が約2.3万円に対し、ハイコーキの同等モデルは約2.5万円前後と、マキタの方がコストパフォーマンスに優れています。ただし、モデルによっても価格差は変わるので、具体的な製品同士で比較する必要があります。

アフターサービスについては、どちらも国内メーカーとして充実したサポート体制を持っています。修理や部品供給の面で大きな差はありませんが、マキタの方が販売店やサービスセンターの数が多い傾向にあります。

総合的には、シンプルで手頃な価格のモデルを求める方、集じん方式の選択肢が豊富なものを希望する方にはマキタがおすすめです。一方、バッテリーの互換性を重視する方、じゅうたん・カーペットの掃除効率を重視する方にはハイコーキが適しているでしょう。すでに他の電動工具を所有している場合は、そのメーカーに合わせるとバッテリーの共有ができて便利です。

最終的にはどちらも高品質な製品を提供しているので、具体的な使用環境と優先する機能を考慮して選ぶことが大切です。可能であれば、実際に店頭で重さや握り心地を確認してから購入することをおすすめします。

マキタ掃除機の吸引力比較まとめ

マキタ掃除機の吸引力比較まとめ
  • 吸引力はバッテリー電圧(7.2V/10.8V/14.4V/18V/40Vmax)に比例して強くなる
  • 吸込仕事率の数値(W)が大きいほど強力な吸引力を発揮する
  • 最上位機種CL001G(40Vmax)はパワフルモードで吸込仕事率125Wを実現
  • 18V機種でもCL285FDは125Wの高い吸込仕事率を持つ
  • バッテリー容量が大きいほど連続稼働時間が長くなるが本体も重くなる
  • 集じん方式は紙パック式/カプセル式/サイクロン式の3種類から選べる
  • 紙パック式は衛生的にゴミ捨てができるがランニングコストがかかる
  • カプセル式は容量が大きく経済的だがゴミ捨て時に埃が舞う可能性がある
  • サイクロン式はフィルター目詰まりを軽減し吸引力が長持ちする
  • マキタの掃除機は軽量設計で1~1.5kg程度と持ち運びやすい
  • バッテリーは同じ電圧であれば他のマキタ製品と共用可能
  • シンプルなヘッド設計のためじゅうたん掃除は専用アタッチメントが必要
  • 内蔵式バッテリーモデルは充電に約4時間かかるデメリットがある
  • スイッチはボタン式(連続運転向き)とトリガー式(こまめな操作向き)がある
  • マキタはハイコーキに比べてシンプルな設計と価格の安さが特徴
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